seak / 栗田 紘

農業の未来をつくる農業ベンチャーをやっています。農業ど素人のひとがいきなり農業で活躍できる仕組みづくりをミッションとしています。電通-->WHILL COO-->藤沢市認定新規就農者という歩みを進めています。

seak / 栗田 紘

農業の未来をつくる農業ベンチャーをやっています。農業ど素人のひとがいきなり農業で活躍できる仕組みづくりをミッションとしています。電通-->WHILL COO-->藤沢市認定新規就農者という歩みを進めています。

最近の記事

自民党の農政改革を、農業現場から考える

自民党が「農林水産業骨太方針」をまとめました。いわゆる農業改革の取りまとめと言われるものです。 http://shinjiro.info/281125.pdf 大変ざっくりとポイントをまとめますと、 ① コストを下げます ② 売り方を変えます ③ 人材を育てます ④ 輸出を促進させます ⑤ チェックオフ制度を検討します という事になります。少し掘り下げますと、 ①について ・主にランニングコスト、一部機械が対象 ・資材の製造・流通を安価でやってね ・不

    • 農薬について、農業現場から考える

      農薬について少し掘り下げたいと思います。 「化学的なものを使わないモノは安心である」というニーズについて先日書きましたが、農業における「化学的なもの」には主に「農薬」と「化学肥料」とがあります。 上記の心理的ニーズを受けて、農薬や化学肥料を使わない有機栽培、無農薬栽培、あるいは肥料そのもの(有機肥料を含む)を使わない自然栽培などの手法を使った農産物が存在しています。 個人的には、農薬はやはり使わないほうが良いと考えています。農薬の有効成分(虫や病気をやっつける為の、農薬

      • オーガニックについて、農業現場から考える

        先日、とある会話の流れで「日本のオーガニック農産物は安全・安心だ」という話題になりました。個人的に「オーガニック」という言葉あるいはマーケットは、大変に複雑なトピックだと感じています。 全てを書き始めると膨大になるので、まずは安全・安心を担保する為の「仕組み」について考えてみたいと思います。 日本と外国では、有機(及び農業)に対する考えが全然違います。 日本では、有機農産物とはざっくりと「農薬や化学肥料を使わずに丁寧に育てられた農産物」というイメージがあるかと思います。

        • 小泉進次郎氏の農政思考を、農業現場から考える

          小泉進次郎 自民党農林部会長のお考えが分かりやすくまとまっている記事です。特に新規就農・新規参入に対するお話が多くあります。 http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/09/shinjiro-koizumi-youngvoice-2016_n_12420990.html 文中にある「持続可能な農業」というキーワードは大変重要なポイントだと思っています。まずもって「農業従事者が」持続出来るような農業を考え、実現することが必要です。5年以内の離

          東芝が植物工場を閉鎖したニュースを、農業現場から考える

          やはり、農業に携わる者としてはこういったニュースは残念です。 https://www.kankyo-business.jp/news/013525.php 植物工場は、大きく2つの点でかなり難しい事業モデルだとずっと感じています。 1. 光量の限界 植物にとって、光飽和点(及び光補償点)という指標は光合成量の観点から大変重要です。植物に仕事をしてもらう(=良い野菜をたくさんつくる)為には、光量を光飽和点に近づける努力が肝要です。例えばレタスの光飽和点は25,000Lu

          東芝が植物工場を閉鎖したニュースを、農業現場から考える