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自選集:詩

35
密室で延焼する憎悪と、古戦場に揺れる花と。
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2018年7月の記事一覧

それでも進んでいきたい、薄皮でくるまれたような淡い世界を

調子に乗っていたのか また転んでしまった

格好つけてみたけど まるで似合わなかった

身分不相応な言葉たち 慌てて引っ込めた

新たに書き始めた それがいま見せてるこれだ

そこの君、少しだけ聞いていってくれよ 開いてみてくれよ

……じゃあ、準備はOKかな? 始めるとしようか

何か悲しいことがあったとする

そんなとき君ならどうする?

僕はいつもこうしてる その方法を示そうと思う

まず必

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罪深き好意(行為)

罪深き好意(行為)

誰かに拒絶される度に考えてしまう

好意を持つことって悪いことだったのかなと

いや、まあ、自分の場合は、そうか……

さらに慎重になる

もう諦めたくなる

二度と勇気を出したくなくなる

今までのことも全部勘違いだったのか

驕っていただけなのかという考えが頭から離れなくなる

諦めるごとに老いていくのかもしれない

他人の失敗をあざ笑っているほうがずっと安全だ

誰かみたいに無神経にはなれそ

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かたなきず

野武士の一振りで右腕を切断された

開いた断面から鮮血が噴き出す

彼は下卑た笑みを浮かべてこちらを一瞥し

捨て台詞を吐いて去っていった

これが、負けたくないという一心で臨んだ戦いの幕切れだった

蝉のけたたましい声だけが鳴り響いていた

辺り一面に

残された身体と右腕

地面には武士の誇りの欠片

とにかく安全なところを探す 隠れる

間に合わせの応急処置をする

どうなるかわからないが傷

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