【映画紹介】グリード ファストファッション帝国の真実
あらすじ
あくどい商売でファストファッション界の帝王に上り詰めた男の栄光と転落を皮肉たっぷりに描いた風刺映画
強引な値引き交渉で買い叩き
詐欺的な話術での取引でのしあがった男の話
裁判でも、よく分からない主張を繰り返す
高級クルーザーを買って、セレブ達にウケがいい
しかし、1日12時間五ドルで働かされている工場の女性たちが肝心な服を製造している
工場については供給元が決めることで関係ないと、そして金額についてもそれが相場だと主張する
後半、移民や低賃金で働いている人とちとの対比が増える。
水道もない(井戸を使っている)共同生活でなん家族も生活している
コストを下げられた工場が、縫製のスピードが遅い従業員を解雇する
再就職できたもの職場環境が悪く火事が起こる
『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』のラナプラザみたいにギリギリの生活
感想
世界は歪さ(いびつさ)を容認して、格差を広げていく
たくさんの誰かの無理が、僅かな人の豊かさに繋がる
これも資本主義の根本なのだろう
基本的人権とか最低限の生活なんて無視だ
いかに安く手に入れて、世界中で高く売るか
「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を」って目的からは大きく外れているファッション業界
ギリシャの奴隷制を持ち出してくるところは
「マイケル・ムーアのキャピタリズム」の
冒頭に古代ローマ人の生活と比べるという同じ場面がある
同じ発想になるってぐらい、世界は歪になっている。ギリシャの奴隷の方は自由だったって話すらある。
この映画の主張
エンドロールの手前で流れる数値こそが
1番言いたかった事だと思う
縫製作業員の80%は女性
億万長者の10人中9人は男性
スリランカの労働環境は途上国の中では最高レベル
有名ブランドの縫製で、女性たちが得る収入は一日4ポンド
ファッションブランドのトップ10の208年の収益合計は180億ドル以上
バングラデシュの工場で働く女性は、10時間労働で日給2ドル84セント
国際的ファッションブランド10の企業価値は、約1500億どドル
ミャンマーの作業員の日給は3ドル60セント
多くの有名人が好んで着る服は、スリランカやミャンマーの工場で低賃金で働く女性が縫製した服である
租税回避地にある個人の資産保有額は、推定30兆ドル
ギリシャには今も7万800人の難民が滞在中
地中海を渡ろうとして死亡した人の数は、推定1万7000人
世界で最も裕福な26人が保有している資産は、貧困層38億人の資産合計額と同額
融和あるのみ
「ハワーズ・エンド」