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第37回小説すばる新人賞に応募するまでの20日間の話
目次めっちゃ長くてゴメン。
第一段階 2024/1/19 1作目の小説を書き始める
1/18 「私一生小説とか書けないわ~」
↑と、夫に話していた。
だって、セリフ書くの恥ずかしいじゃん…。っていう。
1/19 「待って、推しにやってほしい役書けばいけるんじゃない?」
朝トイレの後、急に思いました。
そして、暇だったので書きました。
「えっ…書ける……クオリティはともかく、作業としてはとても楽しい…」
そうして書いたのがこちら。
実は1話目は差し替えました。
流石に、初めて書いたものはひどすぎた。
別垢で推しに関するコラムを書き散らしていたので、その時に染みついていた
「一話あたり3,500~4,000字」で書いていました。
当初は、亡くなった恋人を偲びつつ春夏秋冬の年中行事をやって悲しみから立ちなおっていく、みたいな話を想定していたんですが、逸れに逸れて全然違うルートに。
でも、書いていくうちに全然違う方向に行ったり、登場人物に愛着が湧くのが楽しい。
2/3 一作目脱稿
書けた…書き終わってしまった…
この時点で、55,000字位だったかな?
そして思った。
「小すばに出したい」
無謀すぎる。怖い。
とりあえず字数が足りないので、noteに掲載していない幻の3話を追加し、ギリギリ小すばに応募できる字数にする。
並行して、「小説たんのしい~フゥフゥ」状態になる。
第二段階 2024/2/4 2作目を書き始める
2/4 友達に「何でもいいからお題をくれ」と言う
結果いただいたお題「何かを求めて山を登る人」。
う~~~~ん。
私登山は高尾山しか経験ないしな…
あっ。
公園のでっかい山にしよ。
2/12 初稿完成
早。我ながら早い。
それがこちら。
これに関しては、何かnote向きじゃないかもと思って移殖しました。
3/19 プロの講評を貰う。
そして、20,000円払って講評を頂きました。
さすがプロの編集者という、鋭く、ボリュームたっぷりの、かつやる気を出させてくれる講評を頂きました。
20,000円、全然安かった。
こちらの方です。
第三段階 2024/3/7 3作目を書き始める
「マシュマロ」の投稿に刺激される
Xのオタ垢がありまして、一応「マシュマロ」を設置しております。
まぁ全然稼働してないんですけどね…
そこで、久々に「何かあれば送ってください」と募集したところ、
「○○君が演じるならどんな役が良いか詳しく語ってください」という投稿を頂きました。
なるへそ…詳しく……
と考えているうちに、プロットが浮かび、マシュマロへのアンサーとして、noteに記事を書きました。「こんな話を書こうと思います」と。
これが、意外といい反応を頂けたので、かつ私も、試しに書き始めたらすごく筆が進んだので「これは行けるのでは?!」と書き進めました。
核となる部分に関するご意見を伺う
その小説の「核」である部分について、本を読んだりyoutubeでドキュメンタリーを観たりと勉強はしていたものの、当事者の方はどう考えるのだろう…と気になってきました。
そして、noteを介して全然つながりのない方に突撃しました。
本当にびっくりされたと思います。
これを読んでいらしたら、その節はすみませんでした…。
でも、とても参考になりました。
しかも参考文献まで教えていただけるという…。
本当にありがとうございました。教えていただいた本も読みました。
3/13 冒頭と結末だけ書く
これまでの2作は、順当にプロットを立てて頭から書いて…というやり方だったのですが、今回は「こうなってほしい」「ここから始めたい」のイメージがかなり明確だったので、先にそこだけ書いてしまいました。
そうすると、絶対ここに辿り着きたいという思いが強くなり、すごくイメージと筆が進みました。
3/16 夫にプロットの相談をする
頭の中でプロットが固まってきたので…って、おかしいだろ。
なんで冒頭と結末書いた後プロット固めるんだよ。
まぁいいじゃない今回はそうやって書いたのよ。
一部だけ話すつもりが、もう頭から終わりまで全っっ部話しました。
そして、
「ここはすごく良いと思う」
「ここはちょっと都合がいいと思うから、こうしたらいいのでは?」
等のディスカッションをし、最終的にプロットが口頭で完成。
「これ、3月中に書けるぞ!」と宣言。
マジかよって自分でも思ったけど、マジだった。
3/17 2万字に達する
10日で2万字、1日で2000字。あんまり早くない。
何故なら勉強しつつだったから。
しかも、この時点で物語の中心が始まってもいねぇよ状態。
以降、6,000~8,000字/日書く
もうちんたら書いている暇はない…という訳ではない。
常に、頭の中で文章を書いて、「おしおし、いいぞいいぞ」と思っているので、
原稿データを開くと「えっ、何も進んでない…」と愕然とする日々。
この状態に耐えられないので、日中頭の中で書いたことを夜に打ち込む、みたいな感覚で書いていました。
それに要する時間が2時間で6,000字くらい、といったところ。
二軸構成を、一軸ずつ書く
○○パートと××パートの二軸構成にしようと思っていて、これを頭から書くと私の足りない頭では絶対に混乱すると確信。
先に片方の軸を書き上げ、その合間合間に、多分このタイミングだと繋がるだろう、という感じでもう一方の軸のエピソードを挟んでいきました。
これのいい所は、「ごそっと一部分を移動できる」と言う所。
週末は1万字/日書く
同時進行で子どものバッグとか作ってた。すごく大変でした(小並感)
ここで、3/23に第1作目「あいこさんの相続人」がエブリスタの特集に選ばれる、というプチイベントがあり、「おっしゃ、少なくとも読んで楽しいものは書けるってことだな?!」と自信ブースト。
第四段階 2024/3/24夕刻 初稿完成
XのFFさんに送り付ける
いつも相談に乗ってくれるFFさんに「初稿よんでくだせぇ~」と送り付ける。
FFさん、爆速で読んで、翌日にフィードバックを頂きました。
正直このフィードバックが無ければ、火が付かなかったと思います。
自分では思いもよらなかった方向からの指摘やアドバイスがあり、
「ななななるほどーーー!!!」
と、即直ししてもっかい読んでいただいて…という、めちゃくちゃ迷惑なことをしました。
さらに、他のFFさんたちにも「読んでくだせぇ」とデジタル土下座し、
「なるほどここが刺さるのか…」等々の気づきを頂きました。
3/26 小説すばる新人賞への応募を決意
字数的に余裕でクリアしたし、せっかくめっちゃ好きな感じで書けたし、小すば出してみたいな~って1作目から思ってたし、夢は見るだけならタダっしょ!と、応募を決意。
その日から校正校正。普通に好きすぎで15回くらい読み返す。
3/29 発送予定日前日に1シーン足したくなる
馬鹿じゃん。
でも、ストーリーラインの中で「ここ穴があるよな…」と気になっていた箇所がありました。
この時点で21時。構想は完全にゼロ。
とりあえず、音楽がよく登場する話なので、イメージに合う音楽を漁り、
「おっけ、これにしよっ☆」とすごく軽いノリで決める。
そして、風呂に入りながら文章を考え、
風呂から上がってパソコンで打ち込み、
23時半に無事完成。無事なのか。でも、結構好きなシーン完成。
第五段階 投函
梗概とかもう全然書いてた
初稿書きあがった段階で、これはどっかに出すぞと思っていたので、梗概は既に書いておる。あとは表紙付けるだけ。
何なら表紙も書いてた。
コンビニでプリントアウト→投函
機械バカすぎて、めちゃくちゃ手間取ったけど、何とか91枚プリントアウト。
原稿の一ページ目が出てきたときは、ものっすごい達成感でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1711967148832-kf6drSezBw.jpg?width=1200)
無事、簡易書留にて発送しました。
まとめ:ダメ元でいい、出せたことがすばらしい
自分で言うかって感じですけど。
1作目では水増ししてようやく…だった最低字数原稿用紙二百枚を、自然に書きたいことを書いた結果クリアできた。
そして、今までで一番好きな、楽しく、時に苦しく書いた作品を応募できた。
これめっちゃ素晴らしいことじゃないですか?
倍率的に、一次選考すら残らないだろうことは重々、重々承知の上です。
そんなことより、「小すば出しちゃうぞ!」と思えた、そして実現したことがもう、ちょっとしたお祭りフィーバーでした。
小説書くの楽しい。
究極これだ、と私は思います。楽しくないと続かないタイプなので。
いきなりこんなに楽しい趣味に出会えて、幸せだな~いい人生だな~と思います。
来年もまた楽しんで書いて、お祭りワッショイ気分で投函したろうと思います。
追記:
小すば、来年からWeb受付のみなんですね…
なんか寂しい。
あの、今どきプリントアウトして綴じて郵送かよ!という不便さ、そしてそれ故の「応募したぞ」感が堪らなかったので…
でもまぁやっぱ不便は不便だもんね…
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