地中海沿いの町、エジプトのアレキサンドリア
エジプトといえば、カイロやアスワン、ルクソーなどの観光地が有名だが、ぜひ足を伸ばして訪れたい町がある。地中海に面した町、アレキサンドリアだ。
アレクサンドリア(アレクサンドレイア)はギリシアのマケドニア王であったアレクサンドロス大王によって、紀元前332年に建設された。アレクサンドロスの死後は、その部下だったプトレマイオス1世がエジプトを支配し、古代エジプト最後の王朝であるプトレマイオス朝の首都として発展した。
アレクサンドリアの港は、エジプトの輸出入の3/4以上を占めるとされ、同時に、世界で最古の港の一つであるとも考えられている。
アレクサンドリアはニューヨークの古代版とも呼ばれるほど栄えた都市だが、イスラム王朝によって641年に首都が移転した後、数世紀に渡って徐々に衰退していったという哀愁を帯びた町だ。
そのアレキサンドリアに長期出張で来ている。もう三度目のエジプトだ。
スクーンカップ を保健衛生局に登録して市場拡大することが目的の出張だけれど、とにかく手続きが官僚的でやたら遅い。
政府は賄賂の手が徘徊していて、貧富の差も激しい。日本の格差問題など比にならないほどの格差社会だ。
海の見えるジャグジーと潮水のプール
その中でもアレキサンドリアのフォーシーズンズホテルは、海を見下ろす立地と、プライベート・ビーチを持つ象徴的なスポットだ。
地中海に沈む夕陽もこの上なくドラマチックに見える。
アルコールの飲めないイスラム教の文化にあって、アレキサンドリアでは唯一と言っていいほど、ワインの種類が揃っている。
プールは3つ。インドアプールとアウトドア、さらに海辺に作られた天然海水のプールまである。それぞれのプール脇にはジャグジーがあり、海を眺めながらゆっくりお湯に体を休められる。
ロビーを通じてホテルとつながっているモールへは、ルームキーで出入りが可能。このモールはカイロのモールに比べれば小さめだけれど、エジプトのジュエリーやアクセサリー、香水などでは、なかなか他で買えないものが見つけられる。
星に抱かれて眠る
ホテルのゲストたちにはあまり知られてないのだけれど、このフォーシーズンズホテルでは、ビーチに建てられたバンガローで部屋を借りることができる。
バンガローと言っても、そこはフォーシーズンズホテル級。通常の客室と変わらないクリーンな室内とサービスが得られる。
ただ一歩外へ出れば、ホテルのプライベートビーチ。夜は波のささやきを聞きながら寝ぬれるほどの近さ。
アレキサンドリアからは、砂漠の町、シーワも近い。
旅のガイドにあるような通りいっぺんの旅ではない旅をしたい人にはおすすめのアレキサンドリアとシーワ砂漠。
きっと一生の思い出になる旅ができるだろう。