サイエンスギアとは

使命

　私たちの使命は、日本国内における科学技術の基盤を強化し、次世代の研究者や技術者を育成することです。近年、日本の研究者数は減少傾向にあり(図1)、国際的な研究論文数ランキングでも低迷しています（図2）。この状況を打破し、将来の日本を支える技術力を高めるため、科学教育の普及と研究支援を積極的に行います。特に、若い世代が科学に対して興味を持ち、楽しさを感じられるような教育環境を提供し、技術発展の担い手となる未来を築きます。

（図1）国立大学の年齢階層別教員数の推移（全分野）
出展と引用. Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 6."国立大学で若手研究者が減少傾向".
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01767/ (2024/10/13)

（図2）主要国のTop10補正論文数の世界ランキング推移
出店と引用.nippon.com.2023/8/21.
"注目論文数で日本は世界13位に後退：総数では5位―科学技術指標2023".
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01767/ (2024/10/13)

ビジョン

　私たちのビジョンは、教育と研究が相互に連携し、科学技術が絶えず発展する循環型の社会を創造することです。具体的には、子どもたちが学校で学ぶ科学の授業を、より実験体験型にし、座学中心の難しいイメージを払拭します。科学技術の基本原理を理解することは、未来の研究者としての土台を築くために重要です。私たちは、この実験型教育を広げることで、科学に対する関心を高め、将来的な技術発展に貢献します。
　さらに、研究者としてのキャリアを選んだ人々が、研究費や環境の不足で夢を諦めることがないよう、研究費の支援も積極的に行います。また、研究者が技術を次世代に伝承できるよう、論文作成を支援する仕組みや奨励金制度を整備し、研究成果を次の世代に引き継ぐことができる体制を築きます。

社会的課題への対応

　近年、理科教員の中には、物理などの理科科目に対して苦手意識を持つ者も多く、その結果、科学教育が十分に行われていない現状があります。私たちは、教員向けに物理の理解を深める講座や資料を提供し、彼らが自信を持って科学教育を行える環境を整えます。これにより、教育現場での科学への関心が高まり、将来の研究者や技術者を育成する基盤が強化されます。
　さらに、科学技術の「ブラックボックス化」が進む中、私たちは身近な技術の原理を分かりやすく説明する講座や教材を開発します。例えば、日常的に使われるテレビやスマートフォンの仕組みなど、子どもたちが親しみやすい題材を通じて、科学が生活の中でどのように役立っているのかを理解させ、興味を持たせる機会を提供します。

サービスと取り組み

私たちの具体的な取り組みとして、以下の4つを柱に据えています。

1. 科学教育の普及
   Webページや映像教材を活用した科学講座の提供
   学校への出前授業やワークショップの実施
   科学教育を促進するための教材開発

2. 研究支援
   研究者向けの進学支援や研究費支援の提供
   クラウドファンディングを通じた研究資金調達プラットフォームの構築

3. 教育と研究の循環
   教育を通じて興味を引き出し、その興味が深まった先には研究支援が待っている仕組みの構築
   研究者が次世代を育てる教育にも貢献できるシステムの提供

4. 技術と知識の伝承
   研究者が成果を論文として後世に伝えるための支援
   論文作成に奨励金を付与し、技術伝承の促進

最終目標

　私たちが目指すのは、日本が技術大国として世界をリードする未来です。そのためには、次世代の研究者が自分の可能性を最大限に発揮できる環境が必要です。私たちは、科学教育を通じて知的好奇心を刺激し、将来の研究者や技術者を支援し、さらなる技術革新に貢献します。科学教育の発展と研究者支援を通じて、持続可能な技術力の育成を目指し、社会に貢献していきます。