【瞬発力のスポーツに使える習慣の法則:行動までの時間短縮が習慣化を作ってくれる】
習慣化するには
合図の[認識]から[行動]までの、思考スピードがどれだけ早いかで決まる
思考スピードなので
実際に行動する以前の問題となる
今回紹介する研究では、デューク大学の学生に“走る習慣”(表向き)に関して協力してもらった
※参考文献
sciencedirect.com/science/articl…
まず3つのグループにわける
①いつも同じ場所に走りに行く学生
②たまに走る学生
③全く走らない学生
そして実験に参加するにあたり、①の走る習慣のある学生に2つの質問をした
1つ目は
いつも走る場所を現す単語を書き出してもらう
すると、デューク大学が緑に囲まれていることもあり、[森]と書く学生が多かった
次に[陸上トラック]や[ジム]という回答も多く見られた
続いて2つ目の質問では
走るモチベーションにとって一番重要な目標は何か聞いた
すると[リラックス][体重][健康]などがあげられた
さぁここでこの研究の本来の目的を明かすと
“こうした走ることに関する情報が、記憶の中でどう整理されるかを知る”事が裏テーマとなる
つまり行動(走ること)と場所(例:森)、目標(例:体重コントロール)の意識上での関連付けの強さを確かめる
この関連付けを調べるために
学生たちには引き続き実験に参加してもらい
ラボのコンピュータ画面に、上記の質問で答えた単語が出てきたらキーボードを叩いてもらうよう指示し、その反応スピードを測定した
この時、被験者には秘密で単語が表示される直前に別の単語を表示させていた
この「表示させていた」という表現は
“その直前に表示される単語は、通常ヒトには認識できないレベルの時間の短さ”だったからである
しかし今回の被験者は違っていた
最初の実験で書かれた[走る場所](例えば、森や陸上トラック)を気付かないレベルのスピードで一瞬表示すると、
キーワードである《ランニング》や《ジョギング》の反応スピードが明らかに上昇した
つまり
無意識レベルで、「自分がいつも走る場所」が表示されたとたんに、ランニングやジョギングといった言葉が脳内に呼び起こされたことになる
この事が言いきれる理由として
たまにしか走らない学生は、走る場所が表示されても、
《森》イコール《走る》や
《陸上トラック》イコール《走る》
に繋がらなかったため、いくらキーワードの直前に場所の単語を表示しても反応スピードは変わらなかった
ここで面白いのが
事前に走る場所を森と想像させて、ランニングやジョギングと関連付けをしていても反応スピードが変化しなかった
ここから分かるのが
反応スピードの上昇は、“走る習慣という強い認識(走る習慣化ができている)”していないと、全く意味がないということ
これは
スポーツ業界ではとてつもない発見であり、かなり応用が効く
特に成長真っ只中の部活などでは、
日に日に違う事が起きる為、習慣化やイメージの両立が出来ていない場合が多い
そんな学生にこのシステムを使えば、微妙な誤差が、大きな順位の誤差になりえる
【たまにしか走らない学生の反応スピードを上げる方法も発見】
たまにしか走らない学生には[目標]が重要であり、“走るうえでの目標を一瞬表示させた”後は、ランニングやジョギングの反応スピードが有意に上昇していた
習慣化を反応スピードに変換できない代りに、彼らがモチベーションとしている《健康》や《ダイエット》などが、脳で強い関連付けをしているようだった
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