【人の判断は本当に当てにならない:ダイエットできない悪魔の食習慣】
驚くべきことに、人は自分が食べている量の判断をしょっちゅう間違える
※参考文献
onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.109…
例えばカフェでの食事の調査では、常連客に数日間チーズパスタ(1800キロカロリー)を提供した
客はほぼ残さず食べたい(平均摂取カロリーは1700キロカロリー)
その後、同じ客に50%も多いチーズパスタ(2600キロカロリー)を提供した
すると彼らは、前回よりも43%も多く(2400キロカロリー)食べていた
※参考文献2
この研究の面白い所が
食後にその客に話しを聞くと、「普段食べている量とほとんど変わらなかった」と全員が答えていた点だ
しかも、「提供された量はちょうど良かった」とも言っている
一食で2600キロカロリーなんて、育ち盛りの10代かつゴリゴリの運動部でもない限り…
とてつもないほどのカロリーオーバーである
(※米国政府の出す、成人1日の摂取カロリー目安が《2000キロカロリー》。多くても《3000キロカロリー》と指針を出している)
また
他の研究では学生のファストフードの習慣について調べられている
※参考文献3
researchgate.net/publication/23…
事前調査によると、週に学生がファストフードを食べる平均回数が約4回となっている
この研究では「翌週にファストフードを食べるつもりか?」と質問した
回答には[たぶん食べる、たぶん食べない、絶対食べる、絶対食べない]のいずれかで答えてもらった
そして学生に、毎晩ウェブサイトにアクセスしその日ファストフードを購入した回数を記録させた
すると
以前から常習的にファストフードを食べていた学生(同じ店で同じ時間に食べることがルーティン化している)は、「その週はファストフードを食べるつもりはない!!」と回答しておきながら
普段通り食べていた
これらからも分かるように
本人の意図は、身についている習慣に太刀打ちできない
あるいは
“人は習慣として行っていることをおまり自覚していない”といえる
また、この研究ではファストフードを食べる事が習慣化していない学生が、「食べない」を選択していると、やはり食べていなかった
そして「食べる」と選択していた学生は、計画通り食べていた
つまり習慣的な自己に支配されていなければ本人の意思が優先されることもわかる