令和6年度 全国学力・学習状況調査 分析
令和6年7月29日に、令和6年度の全国学力・学習状況調査の結果が出ましたね。ここから見えてきた課題、注目ポイントについて分析をしていきたいと思います。
全国学力・学習状況調査って?
全国学力・学習状況調査は、文部科学省が日本全国で、小中学校最高学年の小学6年生と中学3年生全員を対象に、学力と学習状況の調査を目的に実施しているものです。文部科学省が都道府県および市町村教育委員会の協力で実施されています。子どもたちからすると、普段のテストと何か違うテスト、なかなか点数が返ってこない…くらいの印象かもしれません。
最近の話では、中学校英語の「話すこと」がCBT方式(パソコンを使用したテスト)になったことで話題になりましたね。
実はかなりの費用が…
この調査、実は「毎年50億」近い費用がかかっています。
そのため、「そんなことするなら〜にお金かけてよ〜」という意見を現場で聞くことも多いです。
何のためにやるの?
文科省により以下のことが目的とされています。
簡単に言うと、日本の子どもたちの学力や学習はどんな状況なのかをしり、今後の国の方針決定に役立てよう!ってことです。
調査結果は見れるの?
調査結果、分析は公開されており、誰でも見ることができます。
現場の先生たちでもこのことを知らない人・見たことない人は結構います…
https://www.nier.go.jp/kaihatsu/zenkokugakuryoku.html
是非一度のぞいて見てください。
令和6年度の分析
ここからは、令和6年度の分析です。
ニュース等に取り上げられた問題
中学校、国語では「読むこと」が課題として取り上げられました。
年度により問題の難易度にも違いがあるため、一概に読む力が落ちているとは言い切れないかもしれません。しかし、SNSの利用により読書時間が減ったこと、動画視聴などが増え、文章に触れる機会が減ったことなどが問題視されました。
算数では、球の直径を使って、箱の体積を求める問題で、正答率が4割を下回る結果になり、問題文の状況理解や思考力の観点で課題が浮き彫りになりました。また新指導要領で重要視される「数学的活動」が不足しているのではないか、という見方もできるのかもしれません。
「個別最適な学びの必要性」が明らかに
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