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18世紀イギリス「大衆の数学ブーム」がめちゃ面白い…アレ?江戸時代日本にも和算ブームってやつがあったような...【SF研究所のゆるーい論理哲学な日々】

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突然ながら、最近、

三浦伸夫という神戸大学の数学史教授の本がめちゃくちゃ面白くて、読み耽っています。

私のような小説好きには、数学の教科書を通読するよりも、「数学の歴史」を古代から現代まで物語のように通して読み、歴史物語として理解するほうが面白い。

さてそんな中、

「フィロマス」という興味深い話があったので以下共有です。

「偉大な数学者を出したかどうか」とか、「大学に有名な数学者が集まっていたか」とかだけで見ると、「この時代のイギリスは遅れていた」となってしまうけど、

一般大衆の間で数学がブームになっていたり、庶民にアマチュア数学好きが爆増していたり、

アマチュアが書いた「わかりやすい数学の本」が大学教授の専門書そっちのけでベストセラーになっていたり(アカデミズムとは別のところで、アマチュアがばんばん、自分の知識を人に教えたがっていた・・・ってなんか今のネット社会みたいでもあるなw)、

そういう無名のアマチュアたちが大活躍の時期だった、とみれば、むしろ数学が爆発的に進化していた時代ともいえる。19世紀以降にイギリスの数学や論理学が大躍進するのは、18世紀の大衆ブームの、こんなところに下地があったのかもしれません。

・・・でも、待てよ?

関連するハナシとして、ふと、思い出しちゃった!

あれ?そういえば、18世紀の日本でも、「和算ブーム」ってのがなかったっけ?

世界の数学に影響を与えた代数学者を出したわけでもないし、数学高等教育のための国家教育機関があったわけでもないけど、大衆の間で「趣味としてのアマチュア数学」が爆発進化していた、といえば、和算時代の日本もそうだったんじゃないかな?とか。

そーいや、数学に限らず、江戸時代のアマチュア科学や化学のレベルも凄まじかったし・・・

ここは私の個人的な意見ですが、

「日本は遅れている」とか「日本の競争力が弱まった」とか「最近の日本人の9.5割はヴァカだ」とか、いつの時代にも、大学人とか文化人w的な立場の人は言い続けているけど、ことさら「理系」の面でいえば日本て昔から強力と思うんですよね・・・世界史的な科学者とかはあまり出さないけど、一般大衆の理系教養の平均がいつも高いのは江戸時代以来変わらない伝統と私は思っていて、

そういう意味では、私は、別に日本の将来を心配したことなど、一度もないのです。

天才は生まないが、大量の無名のアマチュアを生み出す国というところでw、数字に表れにくい人材ポテンシャルを私は常に感じているのだ。特に自分に子供ができたおかげで、小学校を訪問する機会が多いと、感じるよね。「算数のレベル高いな・・・w」と。

まあ、そんなふうに考えて、

私自身も、ぶっちゃけ、大学教授でもなければ教員資格もない身分だが、そういう「アマチュア理系文化圏」日本に属する一人として、論理学や分析哲学の「よきアマチュア研究家」でありつづけたいと改めて思ったのでした。


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