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「存命なう」なSF作家でいちばん新作が楽しみな人?テッド・チャンさんですかね

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「この人のことは、推薦したくても、文章にするとき、なんか、、、困るんだよね」

「なにが?」

「名前が。テッド・チャン『さん』って呼ぶのは、、、仕方ないんだけど、なんか居心地悪いのよ。日本語として」

「でも、宝塚劇団の『日向燦』はニュースでも『ひなたさんさん』と呼ばれてるから、いいんじゃないの?」

「そりゃそーだが、、、なんかね」

「アグネス・チャンのことはテレビでなんと呼んでる?」

「、、、『アグネス・チャンさん』って言ってるね。あー、それはたしかに、今まで気にならなかった」

「ほうら。慣れの問題よ、きっと」

「それにしてもテッド・チャンさんのことって日本でどれくらい知られてんのかな?」

「たぶんSF小説が好きな人にはよく知られてると思うよ。そうでない人でも、かのSF大作映画『メッセージ』の原作者といえば伝わるはずかと」

「あれは見た人多いよね。でも、オチの哲学的な意味を本当に真剣に受け止めた人ってどれだけいるのかな」

「もし本当に『時間』ってものが、あの映画で描かれたようなものであったとしたら、われわれ人類はそんな時間感覚に耐えられるかってこと?」

「そうそう」

「でもさ、それって、最近の短編集『息吹』に入っていた『予期される未来』ていう作品にも感じるテーマだよね。あの小説では、『時間』というか、『決定論』を巡る真実に、耐えられる人と、耐えられずに精神を病む人の、二手に、人類がわかれちゃってたね」

「そうだね、そして、そんなふうに、あたかも哲学的問題の思考シミュレーションみたいに読めるのが、もともと分析哲学好きな私がテッド・チャンを、いま存命のSF作家の中で一番、活躍を待ち望んでる理由かも」

「『存命なう』はちょっと失礼な書き方じゃない?」

「あー、、、でも私のnoteってよく読み返すと、ハインラインとかディックとか、故人の作家ばかり推薦してて、現在活躍してる現代作家の紹介ってすごく久しぶりなんよ」

「それで文体が、いつもとなんか、違うのか」

「そうそう」

「でもさあ」

「ん?」

「俺たち、、、誰なの?なんで、今回のこの記事は、対話篇になっちゃってるの?」

「そんなことの理由を質問してどーするの?」

「だっていつもとスタイルが違うってことには、なんか理由があるんでしょ?」

「ないよ」

「え?じゃあどーして今回だけ、いつものnote記事と雰囲気が違うの?」

「私も知らないよ。勝手に、手が、こういう文章を書き始めたの。でも、理由なんかなくても、宇宙が始まった時から、今日、私は、こういう文章を書くことがもう決まってたんでしょ?、、、『メッセージ』や、『予期される未来』的に言えば

「、、、あれ?、、、え?、、、なんかそれ、、、変だよ、、、いや、テッド・チャン的な世界では合ってる?、、、ほんとに、、、あれ、、、なんかアタマが、、、プシューッ、、、エラー400、、、」

「、、、え!?きみ、いつのまにロボットに変わっていたんだい!?」


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