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フラットランド!この超絶傑作をぜひ義務教育の必読図書としてほしいのです!
エドウィン・アボットの小説『フラットランド』を読みましたが、凄まじい傑作教養小説です!
あらすじとしては、
二次元の世界(フラットランド)に住む主人公、四角形さん(スクエア)の一人称で、
もし二次元世界に知的生命が住んでいたら、どんな社会を構成しているかを描いた思考実験となりますが、
圧倒的なのは、後半、四角形さんが三次元世界を旅行する時の迫力です。
三次元世界に生きている私たちには当たり前なことが、二次元世界から来た四角形さんには、奇跡の連続、もう摩訶不思議なことにしか見えないのです。
言われてみれば当然で、我々三次元の人間には、敷居を「またぐ」という動作が常識ですが、高さのない二次元世界からきた四角形さんには、「敷居をまわり込まずに一瞬で越えられるなんて超能力だ!」と驚かれる。
これはつまり、、、
我々三次元の人間も、もし四次元や五次元の世界に旅行したら、奇跡の連続、摩訶不思議なことがたくさん見られる筈、という、夢のような世界観を読者に植え付けてくれるのです。
この宇宙には、我々三次元人にはとうてい及ばない神秘や奇跡がまだまだあるのかもしれない!
こんな素敵な本なので、ぜひ、日本国民全員に読んでほしい、くらいにアツく推薦しますが、
いちばんのオドロキは、この小説が書かれたのは19世紀イギリスだということです。つまり100年以上も前に書かれた古典なのです。
どれだけ懐が深いんだ、19世紀イギリス文化、、、!