『ジョーカー・フォリアドゥ』を公開初日から酷評してきた私だが、批判論点をまとめると、なんだかもはや「アーサー」の弁護人として他キャラクターの冷たさや監督・脚本家に怒ってる構図になってたw
以前より、今年公開の『ジョーカー2』にさんざん文句を垂れてきた私ですが、
ふと、まとめてみると、妙なことに気づいた。
私のこれまでの主張をピックアップすると、こんな具合になるんです・・・↓
▼もし私が『ジョーカーフォリアドゥ』の裁判シーンに列席していたら?▼
なんてこった!・・・私って『ジョーカーフォリアドゥ』をこき下ろしているということでは「否定派」なのですが、
誰よりもアーサー・フレックという「キャラクター」に同情的である、という風変わりなポジションなのかもしれないw
※ここは、自分で言うのもナンだけど、ドストエフスキーとミハイル・バフチンの「勝手な弟子」を自認してる私らしくもある・・・「俳優のインタビューでも、監督や脚本家の意図でもなく、『キャラクター』自身の声に徹底的に耳を傾けることが大事」という点では、いかに奇妙に思われようとも、私はいつでも自分が気に入った「キャラクター」の味方です。虚構の中のキャラクターにすぎないじゃないかって?んなことは百も承知だが、「ラスコリーニコフがもしここにいたら」とか「イワン・カラマーゾフが現代に生きていたら」とか、ロシア文学好きならよく言うでしょ?同じです。
ともかく・・・
『ジョーカーフォリアドゥ』のキャラクターどもは、みんなでアーサーをいじめてて、ひどすぎる。もしアーサーがお望みなら、私、弁護チームに加わってあげてもいい。
ただし・・・
私は「そーはいっても、『1』であれだけの犯罪をしたアーサーの極刑は免れない」という立場なので、アーサーにとってよい弁護人かどうかとなるとアーサーの受け止め次第だが・・・
ただし私が弁護したら、「彼は裁かれるべきだが、彼の人生に関わった周りの人間たちも大概だったんだぞ」という点と、「なんかアーサーが大衆を煽動したみたいな前提で裁判が進んでるけど、その前提に異議あり!彼はただの孤立型の犯罪者で、外で騒いでいる連中とは無関係だぞ」っていう点は、しっかり、彼の為に、ぶちかましてあげたいと思うのだ。
だってさあ・・・
『ジョーカー1・2』で、いっちばん、問題なキャラクターは、アーサーの犯罪に「勝手に」感化されて暴れ始めた、あの連中でしょ?『2』で、彼らはけっきょく、何も罰されず、引き続き暴れてるんですよ。
「外の連中は関係ありません!アーサーは一人の犯罪者として、彼一人の境遇のみを構成して、さばいてあげてください!『市民の敵、アーサー・フレック』みたいなゴッサムのメディアの取り上げこそ、私は最大の悪と思います!」とぶちかましたーーーい!
・・・↑これ主張したら『2』の後半で私、殺されるだろーけどw
まあ、かようなスタンスで弁護する私を、アーサーが助けと感じるか迷惑と感じるかwは微妙だが。。。迷惑と思ってるならごめんねアーサー。。。でも、もし、こんな私も弁護チーム招待したいって気持ちになったら、ぜひ連絡よろしく!ゴッサムに行くよ。怖い街だけど、、、。
※ちなみに、裁判(?)に備えて、『1』の脚本を購入した!全キャラクターの言動をいまいちど、ファクトに基づいて洗ってみる!『2』の証言者達が嘘をついているわけではないのだが、「アーサーは怖い奴」という「後から印象」のせいで記憶違い証言が多々出ているのは止めねば!