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雑記帳

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記事一覧

【雑記】それぐらい自分でやってよ…ってこと?

もう、これが燃えてしまうんだな。 Twitterにあげられたエッセイマンガが炎上している。 内容は、優先座席に座った妊婦が、見ず知らずのおじさんに突然怒鳴りつけられて怖かったと夫に話したら、取り合ってもらえなくて悲しかった、というものだ。 これを読んだ正直な感想は、「そうなんだ、でもそうゆうこと(突然のいちゃもん)ってあるよねー」であって、別に不快も何もないのだが、この内容で恐ろしいほどに燃え上がっている。引用リツイート2000件超えである。 おそらく多くの人が引っかか

【雑記】未来の勝者となるのは誰か

タリバンの復権までを追ったドキュメンタリー「アフガニスタンの亡霊」が良かった。滅びゆく政権の悲壮感と、めちゃくちゃ美しいアフガニスタンの山々が交互に描かれていたのが印象的だった。 観たのはEテレの放送だったので、映画版(90分)を再編集して半分の時間にしたものかもしれない。 タリバンといえば悪名高い野蛮なテロリストというイメージだったが、それほど単純な見方をするべきではなく、むしろ彼らなりの合理性と世界観のもとで統率された集団とみたほうがよさそうだ。 詳しくは描かれてい

【雑記】ニュースの本質

AV出演強要問題のニュース、マジで謎だな。 未成年だろうと成人だろうと、契約や行為を強要するのは違法なんだから、問題の中心は「未成年者取り消し権」が消滅するデメリットの話にしかならないだろう。 AV出演を出汁に性産業自体を問題にしたい人がいるのはわかる。 でも、メディアまで乗っかったらダメでしょう。 ニュースもビジネスなので、話題性がある惹句やレッテルを使って、視聴者や購読者の耳目を引き付けておきたいんだろうけど、その結果として問題の本質が議論されないまま流れていくのは

【雑記】誰がドラゴンの母を殺すのか【ネタバレ】

ゲーム・オブ・スローンズ最終章がとてもよかった。 公開されたときの評価ではいまいちだと聞いていたが、複数の大きなテーマをよくまとめてうまい落としどころに着地しているように思う。(ただし夜の王との闘いは画面が暗すぎた) 特にデナーリスを巡るあれこれは現代の特定のカルチャーへの批判と読める。2019年公開の作品としては先見性がある異例の踏み込み方だろう。 デナーリスに対して、倒してきた敵が悪だったから称賛されていたのに、自身が正義であるから称賛されているのであって敵対するの

【雑記】悪の組織、その名は

水泳の池江璃花子選手へのバッシングが妙な方向へ行っている。 「オリンピック辞退して」や「中止に賛同して欲しい」といった要求を毅然とはねのけたことで、ある界隈が発狂しバッシングに至っているという事態は伝え聞いていた。 もともとの要求が一方的で馬鹿馬鹿しいことは明らかで、まともに相手にしてもらえると思っている方がどうかしているのだが、コロナ禍への恐怖か身勝手な正義に浮かされてか、匿名顕名の別なくいまだバッシングを続ける人がいる。 ついには池江璃花子選手が電通と関わりがあるこ

【メモ】最近良かったマンガ

ほそや ゆきの 「あさがくる」四季賞2021春四季大賞作品。 四季賞はいつもいい作品が出るんだけど、今回は久しぶりにグッと来た。「実らなかった努力が形を変えて報われ、再び歩き出す」系の話には弱い。 木下いたる「ディノサン」 バンチで連載中の作品。 生き物としての恐竜を描こうとしている。とても良い。 1、2話ともに良かったので、今後の展開に期待が持てる売れて欲しい作品。 ジョージ朝倉「ダンス・ダンス・ダンスール」熱いバレエマンガ。 とにかくマンガが上手い。描写が上手い。

【雑記】不健全であることは否定しないが

これに対しての批判は「国が何が健全かを決めるのは良くない」程度に留めておいて、「風俗は不健全ではない」まで行くとやりすぎになるかな。 当然、こうなるわけ。 なので、「風俗が不健全」なのは周知の事実としたうえで言及せずに、「国が何が健全かを決めるのは良くない」という点に絞って批判したほうが良いと思う。

日本で一番ディズニーに近い男、富野由悠季

ファーストガンダムの劇場版が三週にわたって無料公開されたので観た。 やはりガンダムは最高だ。 ファーストガンダムは今も色あせることない傑作である。 ディズニーを越えるという芸人がいる。 しかし、現在日本で一番ディズニーに近いのは富野由悠季だと思う。 ジブリの宮崎駿やワンピースの尾田栄一郎よりもガンダムの富野由悠季だ。 クリエイティブな界隈、なかでも映画、アニメ、マンガといった分野にはそれぞれ傑出した才能を持つ人々が綺羅星の如くいる。 しかし、それでも日本で一番ディズ

小野ほりでい氏の良記事

最近アレな感じになったと噂のライター小野ほりでい氏だが、かつて書いていた記事のなかには目を通して損はないものもある。 ひとつ目はこれ。 わざわざ嫌いなものを見に行って「不快になった」と騒ぐどうしようもない行為を「ゾーニング破り」と評している。SNSで起こる表現の問題を的確に表した良記事。 ふたつ目はこれ。 「不快になった」と騒ぐどうしようもない行為をする人を表す「繊細チンピラ」についての記事。SNSで居丈高に振る舞う自称弱者の問題を的確に表した良記事。 こういった記

【雑記】Good News, Bad News

痛ましい事故が起きた。 コロナ禍でなければワイドショーが連日取り上げるような事件だ。 平常であれば、市民の交通事故への恐怖を必要以上にあおることになっていたかもしれない。 同じ日にあるニュースが発表された。 交通事故での死者が減っているという喜ばしいニュースだ。 コロナ禍の影響で外出が減ったからとの見方もあるが、交通事故での死亡者はここ数年ずっと減少傾向のようだ。人々の暮らしはどんどん安全になっている。 メスメディアでは、耳目を集めるセンセーショナルな交通事故は大きく

車が仕事場になる時代

車を運転が好きだ。うまくはないけど。どちらかといえば下手だけど。 長らく運転していないペーパードライバーだったが、生活環境が変わってからは毎日車を運転している。まだ仕事や買い物ぐらいにしか使ってないけど、将来的には遠方へ出かけてみたいものだ。 車の楽しさは、車内が完全に個室になることだ。運転中に音楽やラジオを聴いてもいいし、TVや映画を観てもいい。大声で歌ってもいい。タバコだって吸える。好きなものを置いて飾って自分だけの空間を作ることもできる。 最近はリモートワークが注

【雑記】当事者性の罠

自らを被害者だと主張する人の強い感情にフォーカスして、実態をないがしろにして排除や差別を容認してしまうことを「当事者性の罠」と呼んでいる。 当事者性を持ち出すことは共感を集めるには適している。 客観性や科学的知見を重視するリベラルとは相反するように見えるが、実際に使えば自分の擁護したい集団の無理筋の主張を通すこともできるだろう。 当事者性を押し出すことは、あまりに有効なのでひとたび行えばやめられなくなる。はまれば容易に抜け出せない「罠」だ。 しかし、当事者性の優位をもっ

あるラジオでの話

ラジオから聴こえてきた話。 リスナーからの「彼女が介護施設で働いている。一生懸命だが重労働で大変そうだ」とのメールに「介護職は賃金も安いと聞いている。せめて給料を上げて欲しいね」と答えるラジオパーソナリティ。 次の話題は「タクシーの障碍者乗車拒否」のニュース。障碍者が乗りやすい新しいタクシーだが、健常者の客を乗せるより手間がかかってしまうので、運賃の損をしたくないタクシー運転手に拒否されると聞いて「もっと寛容になって欲しい」と答えるラジオパーソナリティ。 同じ低賃金の問

芸能人の政治発言は容認できるか

最近、芸能人が政治的な発言をして物議をかもしていた。 賛否はあったが、メディアなどでも「芸能人でも政治に関心があってもいい」「政治的な発言をする自由はある」と、おおむね好意的な意見が優勢だったように思う。 だが、ちょっと待って欲しい。 そんな建前の話で終わっていいのだろうか。 本当に何の問題もないのだろうか。 芸能人が特定の法案や政党の支持不支持といった政治的な発言を積極的にするようになれば、自分の意見と合わないことが出てくるだろう。芸能人が自分とは違う意見を持つことを