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北欧デザインの透かし懐紙 SKÅL5

※この記事は、2018年に開催された文化イベントについて紹介しています。SKÅL/スコールとは、スウェーデン語で「乾杯」と「器」という意味があります。

お茶会では、多くの場合、白い無地の懐紙が使われますが、最近では日常づかい用として柄入りのものも増えてきました。今回のプロジェクトで懐紙を作ろうと思ったとき、その手法をどうするか、悩みました。

遊び心あふれるカラフルな北欧デザインの懐紙、という選択肢もありましたが、私たちは、少しフォーマルなお茶会でも使えるものにしたいと思いましたので、透かし和紙の和紙を作ることにしました。ところが、透かし和紙で北欧デザインを表現できるかどうか、というところは、大きな課題でした。色も大きな要素である元のデザインを、イメージを崩すことなく無色のモチーフに調整していくことは、北欧デザイナーたちにとって大変なことだったと思います。

また、透かし和紙は、「面」を作ると破れてしまうので、すべての柄を「線」で表現しなければなりません。線の太さにも制約があり、元のデザインをあきらめなければいけないこともありました。

美濃和紙の職人さんのアドバイスとサポートがなければ、最終図案には行きつくことができなかったかもしれません。何度もやり取りをして最終データに仕上げ、あとはドキドキしながら仕上がりを待ちました。出来上がった透かし和紙は、ほんとうに美しく、光にかざすとほんのりパターンが浮き出てきました。展覧会での展示方法を考えながら、ランプシェードも作ってみました。

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懐紙=茶道具、という先入観がありますが、懐紙は平安時代の貴族がいつも懐に入れてティッシュペーパーのように使っていた二つ折の和紙のことだそうです。いつの間にかお茶の席でしか使われなくなってしまいましたが、もっとマルチパーパスに使っても良いのではないかと思います。

こちらの商品は、下記のオンラインショップでお求めいただけます。

北欧と日本の融合、美濃和紙の懐紙

by S

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