鶏レバーと無花果のバルサミコ煮(ちょっとクセある鶏レバーを無花果でおいしくいただきましょう)
夏の雨の日、家にいて事務作業や調べ物で机に向かっていると、子供の頃の夏休みの”感じ”を思い出す。台風や夕立ちの時は、外に出れずやることがないのでしぶしぶ宿題をしていたから。でもこのある種の拘束感は嫌いではなかった。雨粒の音だけが家に響いて、それに打たれる外の木々の匂い。昼でも薄ら暗くて、湿気を帯びた涼しさ、それが妙に、”今と、ここ” に落ち着いた感じ。夏の日のお天気はテンション上がってしまうけれど、雨の日は子供ながらにちょうど良い塩梅にLowになりながら、集中できていた気がする。
ところで、今日のレシピ。みなさまレバーはよく召し上がりますか? わたしは昔から軽度の貧血気味なので、時々いただく事にしています。
ちなみに、やはり鶏レバーが一番手に入りやすいのですが、珍しい鴨のレバーに出会えたらちょっとうれしい。(紀伊國屋とか豊洲のフードストアあおきなんかで売ってる)見た目は鶏レバーより一回り大きくて色が濃い、形は良く似ているけれど鴨のほうが断然美味しいのです。なんというか、くさみというか、クセが少ないんですよね。食べやすいの。味わいもよき。
そう、鶏レバーはちょっとクセがあるので、ハーブやスパイスを上手に使うと美味しくいただけます。でも、今日はあえてそれらではなく、果物を使って美味しく食べられるレシピをご案内しますね、無花果の甘味と旨味がレバーのクセをやわらげて、味わいを増してくれるのです。
ここから先は
635字
/
2画像
Scalesの語り口で、素材の意外な組み合わせの発見、読んで美味しい、作って美味しい。
ワクワクする独特の世界観あるれる料理の世界へ、あなたをお誘いします。
Scalesのものがたり料理教室
¥666 / 月
初月無料
料理研究家のスケイル(Scales)の料理を、詳しくレシピ解説付きでたっぷり紹介いたします。季節の旬を存分に感じられる身近でありながらちょ…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?