春菊のニョッキ、いくらを添えて(日本食の急速なひろがり譚とともに)
2018年頃からか、さらに速度を増して日本食が世界に浸透しつつある感じがする。日本人は奥ゆかしくて謙虚な気質だから自国の文化を主張するのが下手だったのだと思うし、わざわざ世界に主張もしてこなかった。長らくそんな時代を経て、SNSの登場で一気に日本食が何なのか知れ渡っていく速度をここのところ強く感じている。そうよ、やっぱり日本食はすごいよ、健康食でも世界一。
20年前、おにぎりの海苔を「黒くて髪の毛みたい、臭い」、お好み焼きを「甘いのかしょっぱいのかどちらかにしてくれ」。「上でふわふわ動いてる(←鰹節)が気持ちわるい」。と毛嫌いしていたあの人たち(特に欧米人)は、たぶん今はもういない。かくも簡単に時代は変わったものだ。
きっと数十年後、日本食は世界に完全に浸透して、どの国の食卓でも味噌や醤油が日常で使われている。たとえば世界中にあるサンドイッチのようにおにぎりも当たり前に食べられていて具材にも地域色が出始めている。お味噌汁だって今のところ日本じゃありえない具材(チーズとか、パクチーとか)で地域ごとに発展していく。そんな食の未来を想像している。
日本食で熱く語ったが、今日は和イタリアン(笑)
春菊の苦味が爽やかな春らしいニョッキにしました、春菊の香りがほのかに感じます、イクラがぴったりなのでぜひ用意して。
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