就職氷河期世代の私が「エフォートレス思考」を読んで
ジャパニーズビジネスマンが24時間働くことは、仕事を頑張っていてカッコいいこと。
当時中学生だった私は、そんな風に思っていた。いや、思わされていたのかもしれない。
世の中はバブル全盛期で、 時任三郎さんが牛若丸三郎太(仕事人間)というキャラクターを演じていた「リゲイン(ドリンク剤)」のCMの影響がある。
「24時間たたかえますか~♪ビジネスマン~♪ジャパニーズビジネスマン~♪」と歌うCMソングがお茶の間に響くなか育ったからだ。
24時間は無茶だと思うが、根性で目標を達成できると思う私が、今でも心のどこかに潜んでいる。
そんな私が、こちらの本を読んでみた。
「エフォートレス思考」
努力を最小化して成果を最大化する
グレッグ・マキューン 著 高橋璃子 訳
かんき出版
この本を読んで、確かにそのとおりだと共感した。がむしゃらに頑張りすぎてしまうのはやめた方がよさそうだ。
成果を上げる方法が別にある、と。
この本は、論理的に書かれているから腑に落ちるし、根性論よりもっと良いやり方を提案している。具体的に誰でも実践できるように…。
実はこの本、中学生の息子が買ったもの。
息子から「お母さん、この本、読みなよ。」と言われ、読んでみた。
今年、息子は受験生。
その息子に対して、私は根性論を振りかざしていた。そんなつもりはなかったけれど、この本で気づかされた。
私は反省した。
☆☆☆
新入社員の方はもちろん、私の世代(40代)やバブル世代、無駄な努力をしたくない方、そして受験生にオススメしたい本です。
☆日本経済新聞 2022年4月12日 朝刊
~時間から成果へ転換~
☆リゲイン(第一三共ヘルスケア)
☆CMソング「勇気のしるし」