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通訳の役割

経営者の方より社員へ
「自分のしたことは必ず自分に返ってくる」
ということを伝えてもらえるような
セミナーを作ってほしいと依頼が来た。

私は、セミナーの依頼を受けると
必ずご依頼いただいた経営者の方や
教育担当の方、セミナーを企画する主催者の方へ

事前にセミナー作りこみのための
お打合せ(ヒアリング)をお願いしている。


一つひとつ、ヒアリングから
セミナーを作り込むので、
今まで同じセミナーをやったことがない。

セミナーを企画される方々のケースは
すべて違うし、問題や課題も
会社の数だけ、社員の数だけあるからだ。

今年度はコロナの影響で
セミナー数が減っているので
例年とは違うけれど
年間100本くらいのセミナー内容を
考えてきた。

セミナー作りは「作品つくり」
創作活動や作家の先生や漫画家の先生に
作成方法が似ていて

「セミナーの神さま」が降りてきてくれると
ピカーッと何かが光ったように
セミナー構成がまとまる瞬間がある。

その神さまが、
なかなか降りてきてくださらないと、
前日まで苦しむこともある。

セミナー原稿を書いては消して
捨てては書いて。

そんなにやっても大きな違いには
ならないとしても、私は準備し続けないと
当日、緊張をするタイプなので、

自分で、自分に
「ここまでやったから大丈夫!」と
会場入る瞬間に言えなくては
当日、緊張してしまう。

自信は、準備から生まれる。
準備しないから、してないから
自信を持てない。


それを肝に銘じて自分に課している。


社内教育や社内でのコミュニケーションを
円滑にするための研修やセミナーであれば
私の最大の役割は「通訳」だと思っている。

普段、経営者や上司の方々が
部下に対して伝えている
会社の大切にしていることや
仕事の在り方、理念など、

社員の皆さんが当たり前に日常の中で
教えていただいたり聴いていることを
違う角度から伝えられると

「そういうことだったのか!!」と
深く理解できる方や
理解のきっかけになる方も多い。


それは、普段目の前で話している方が
どれだけ正しいことや
良い内容を伝えていても
「またか・・・」と思っていたりしたら

真意をつかむことや
本当に大切なことがわからないような状態で
時間が流れてしまうことも多々ある。

通訳=ボイスチェンジすることで
今まで気づかなかったこと、
新しい発見だと感じること
深く理解できる。

そんなことをセミナーで感じてほしいのだが

最終的には、自分の目の前の
経営者や上司が言っていることと
「大切なことは、同じなんだな・・・」

いつも言われていることを守ること
素直にやってみることが
大事なんだな・・・って

思ってもらえたら
最高に素晴らしいな。って思っている。

「うちの社長も先生と同じこと言ってました」
「会社で教えてもらっていることと
 共通点がありました」

なんて、言ってもらえたら
思っていた形で伝わっている証拠だと思う。

冒頭のセミナーテーマ
「自分がしたことは必ず自分に返ってくる」 

①言葉の持つ力
②自分が普段使っている言葉が
 自分の人生を創る
③自分が相手に与えた愛情は
 必ず自分に返ってくる

そんなことを軸にセミナーを構成して考えてみた。

毎回、現場での様々な問題点をお聞きし
改善ポイントを考えて、
セミナー構成を考えることは
とても楽しく充実感がある。

最終的に「評価」も出る。

主催してくださった方が満足されること
セミナー後に受講生に変化が現れること

自分の作った作品(セミナー)が
当日、受講生の皆様とのやり取りの中で
完成となる。

私のセミナーのイメージは
キャンパスに
80%くらいの色を付けて会場に向かう。
でも、残りの20%は確実に
受講生の方々が色をつけてくださり
皆さまの力が合わさって「完成」となる。

そんな風に思いながら
今日も次回のセミナーの「課題」を
洗い直し「ゴール」に向けて
最大限のセミナーの成果が出るように
創作活動(セミナーの作りこみ)を
始めてみようと思う。

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