3歳息子 登園イヤイヤの理由と解決策
今日は1月31日、月曜日。
息子は保育園、小2の娘は学校が振替休日で、息子と同じ保育園の中の学童に行く日だった。
今朝の息子は本当に大変だった。
イヤイヤのはじまり
彼が保育園イヤと言うようになったのは、3歳になる夏。
自分でおしっこがオムツに出たのが分かるようになり、トイトレを進め始めたのだった。
おしっこが間に合わず、パンツに出てしまうという失敗を何度もしつつ、家でも園でも、繰り返し成功体験をと、声をかけ手をかけ、私もがんばってサポートしていた。
ある日、保育園でパンツにうんちが出てしまったのだという。
活動の途中など、先生的にタイミングが悪かったのかは分からないが、先生も少し強く言ってしまったようで、息子からすると、だいぶ自信をなくす出来事だったようだ。
次の日から保育園に行くのが嫌だと始まった。
あんなに楽しんでいた保育園なのに、毎朝大暴れして泣くようになった。
もちろん先生とも話しつつ、いろいろ提案しながら、彼と私の納得のいく形を探る毎日。
その期間は、ちょうど2ヶ月続いた。
その後は、ちょっと気が重い日があっても、帰って来たら「保育園楽しかったー!」という彼の笑顔に、毎日安心していた。
イヤイヤの再来
今日は、「あの2ヶ月」から4ヶ月後。
最近また保育園が嫌だと言うな〜と思っていた。
お留守番したい、家でゲームしたい、と言うのだった。
確かにゲームは好きで、ニンテンドースイッチのパズルゲームに、最近は5歳上の姉と一緒にハマり、2人でお年玉を出し合って買ったゲームは、特に楽しんでいた。
とは言うものの私は、ゲームしたいから、という目的ではなく、「保育園にとにかく行きたくないのだ」という息子の気持ちをどこか感じていた。
「じゃあママとねぇねだけ行くね」と言うと、それも嫌で、「さみしいさみしい」と言うのだ。
そんなやりとりだけで、時計の針は半分以上進んでいた。
しびれを切らしてパパが、「もうゲームはなし!そんなだったら捨てる。」とゲーム機をどこかに持って行ってしまった。
それは、、と思ったのもつかの間、息子はプチパニック状態で、大泣きしながらゲーム機を探し出した。
「ゲーム捨てられてしまったぁ〜!!泣」と泣きついてきて、ちがうちがうと、もう一旦すべて白紙に戻すことにした。
息子を抱きしめた後、
私「パパはゲームを捨ててないよ、大丈夫。大事なものなんだよね?」
私「パパがゲームを片付けたのは、Rちゃんに保育園に行ってもらいたいからだよ。」
そう言うと、ゲームのことは安心したようで、
R「Rちゃん保育園行きたくないの・・・」とまた涙。
玄関を出るまでのタスクは、まだ、歯磨き、靴下、ジャンパー、ズック。
玄関を出てからも、彼なりに保育室へ納得して行き、よい1日を送ってほしい!
さて、どうしようか?という私の今日の10パターン以上の提案を、ここに記しておきたいと思う。
ミッション「玄関を出る」
本当は「保育園行く!」と言ってほしいが、今日はどうしても無理そうだ。
無理に行ってほしいとは思っていない、ただ納得して行ってほしい。
「まぁ行ってみようかな」くらいに思ってくれたら万々歳!という思いで、まずは関わることにした。
R「行きたくないの〜。泣」
私「うん、わかった、行きたくないんだね。うん、行きたくない時あるよね、ママだって何もかもしたくないって日ある!たぶんパパもあるし、ねぇねもある。分かるよ、あるよね、ほんとに。」
まずは、ママは本当に分かってくれてるんだな、と信じてもらうために言っていたと思う。
私「行きたくないままでいいよ。そのままでいいから、歯磨きはしよう?保育園お休みでも、歯磨きはするよね?行きたくないのままでいいから。」
しぶしぶ、息子は歯磨きをしてくれた。
でもやっぱり「やだ、やだ」と、無理やり連れていかれるものかと、心の中で抵抗している感じを受け取っていた。
娘が、「ねぇお願いやから誰かなんとか説得して〜!私まで行けない〜!」と、半分笑いながら見ていた。
私「ごめん、マジで大丈夫だから、ちょっとお願いするかもしれんから今日は協力して〜。」
こういう時の娘は本当に良き理解者で、本当に良きバディだ。
とりあえず玄関にすべての荷物を持ってきてみた。
月曜はお昼寝布団もあるから、結構大荷物だ。
息子はやっぱりいやだと泣いている。泣きすぎて透明な鼻水もすごい。
娘は「早く〜」と言いつつ、待ってくれている。(ありがとう!)
私「Rちゃん、ママ、ねぇねと2人で保育園行くね。Rちゃん行かないんでしょ?」
R「うん、いってらっしゃいー。」
玄関へ出て、靴を履いたり支度をしていると、息子が走ってきた。
R「Rちゃん1人だったらさみしいー!泣」
私は、パパいるじゃん、、と思いつつ、パパは掃除機をかけはじめてしまったので、私に全任せするようだ!(笑)
パパは、こういうときは自分が入ると余計にこじれることを、経験から学んだのかもしれない(笑)。
本当に夫婦ってうまくできてる!
寂しいと言う息子に、
私「じゃあRちゃんも一緒に行こうよ。行く?」
R「やだー!Rちゃん保育園嫌なんだよ〜!泣」
私「分かってるよ。じゃあ、気分を変えて、車じゃなくて歩いてお散歩で行くのはどう?昨日は雪降っててできなかったもんね?」
R「・・?お散歩でどこ行くん・・?」
私「え?保育園だよ。ねぇね保育園行くから。」
R「えぇ〜!泣。保育園やだ〜!泣」
私「じゃあわかった!いいこと考えた!途中でぶらんこの公園でちょっとだけあそんでから、行くのにする?」
R「え?公園?うん・・・」
私「よし、じゃあこれ、靴下とジャンパー着よう。」
息子はしぶしぶ靴下とジャンパーを着てくれた。
でもやっぱり不安な様子。
R「でもRちゃん保育園いやなんだよ〜。。」
私「よし、わかった!Rちゃんは、保育園行かなくていいから、ねぇねの保育園に着いてきてくれる?それで、もし、Rちゃんが保育園に行きたくなったら、行くのにしよう。ねぇねの部屋に着いてきて?」
R「Rちゃん保育園行きたくない・・」
私「うん、わかった、いいよ、着いてくるだけね。行きたくなったらでいいよ〜」
そう言って、やっと玄関を出てくれた。
ミッション「保育園へ行く」
玄関を出ると、「保育園いやなんだよ〜」とぶつぶつ言いながら、公園に行きたいからか、身軽に嬉しそうに走り出した。
後ろで娘と「ほんとめんどくさいね、でもいっか、散歩できるし!」と笑っていた。
さて公園に着くと、なんとなく予想はしていたのだが、雪が積もったまま固くなって氷になった雪の地面だった。
ジョリジョリと進みながら、ママはズックだから〜と公園の入り口で待ち、ブーツの娘と息子は、公園に入っていった。
肝心のブランコはと言うと、うっすらと雪が積もり、手袋の手で雪をよかすと、びしょ濡れだった。
汚れたり、濡れたりすることに敏感な息子は、「できんわ!」と大きな声で教えてくれた。
公園から出る時、横の蛇口から、ちっちゃなツララができていた。
以前も登園がいやだと言う息子に、ツララを持たせて登園したところ、お友達が見せてとたくさん集まってきて、自慢げにしていたことがあった。
このツララを保育園で見せてあげよう!というと、息子はツララをポキンと折り、手袋の手で落とさないようにしっかりと掴んだ。
公園を出て歩き出すときやっぱり、「保育園いやなんだよ、、」とブツブツ言ったが、私は「うん、行きたくなったらね〜」と返した。
息子は不安だったのか、「このツララぽいしていい?」と聞いてきた。
ツララがあると、保育室に行く理由になると思ったのだろうか、私は迷わず「うん、いいよ〜」と言って、ツララはどこかに転がっていった。
散歩道を楽しみながら、保育園についた。
学童の玄関と園児の玄関が違うため、娘には正面の玄関までついてきてもうらうように頼んだ。
玄関に着くと、いつも息子が押したがるインターホンを、娘が息子をだっこしてくれて押すことができた。
その間に、同じクラスのYちゃんが「Rくん〜♡」と言ってそばにきてくれた。
ちょうどYちゃんも、保育園いやいやと言っているところだったようで、「一緒に行こう!」と私が言うと、息子は急に顔色を変えて、「保育園嫌なんだよ〜!泣」とまた泣き出してしまった。
するとそれを見てYちゃんも泣き出してしまった。(せっかく笑顔で来てくれたのに、ごめんね!)
息子を膝に乗せ、靴を脱がせて、一緒に保育室に向かったが、息子は泣いていた。
その間に娘は、「私もう行くね!」と行ってしまった。(ほんとありがとね。)
ミッション「姉のお弁当を届ける」
あ!娘のお弁当を私が持ったままだった!
私「Rちゃん、ねぇねがお弁当、忘れていっちゃった!これ届けられる?ねぇね、これないと困っちゃうと思う!お願いできる?」
R「うん・・・」
私「お願いね、ねぇねお家に取りに戻っちゃったら大変だから!」
R「うん・・・」
先生に確認したところ、OKということで、息子は年中さんのお部屋を通って、学童さんの部屋まで行く。
年中さんのお部屋の前で事情を説明すると、先生が年中の子たちに声をかけてくれた。
先生「Rちゃんと学童のお姉ちゃんのところまで一緒に届けてあげてくれる?」
子どもたち「いいよー!」「いいよー!」「行きたーい!」
私はもう大丈夫かなと思い、「ママもう行くねー!」と言うと、「やだ〜泣!!!」とまた泣き出してしまった。
保育室に戻り、担任の先生が「Rちゃん、先生と一緒に届けてこよっか?」と言ってくれたので、私は「ほんとだ、(まだそこにいやいやしてる)Yちゃんも一緒に届けてきたら?」と言ってみたが、やだー!と私にくっついて離れない。
私「じゃあ、ママ、Rちゃんがちゃんと届けてるかなーって、学童さんの玄関の外から見てるから、Rちゃんは先生と中から届けて来てよ!ママ外から行って見てるね、そこで待ち合わせ!」
R「やだー!ママと行く〜!泣」
私「ママと行ったら、その後バイバイできる?」
R「うん・・・」
ということで、年中さんのお部屋を通って(年中さんのみんなに謝りながら)、一緒に娘の部屋まで届けた。
娘は私たちを見つけると、「まだおったん!?」と驚いていた。
ミッション「納得してバイバイする」
お弁当を届けて保育室の前に帰ってきた。
「帰る」と言う息子に、
私「そこの外でママと小さい雪だるまつくって、雪だるまちゃんと一緒だったら来れる?」
とか、色々と声をかけるが、息子は「帰る!」の一点張り。
玄関に戻って靴を履きはじめてしまった。
先生もその間たくさん声をかけてくれて、いろんな提案をしてくたが、どうやらだめそう、、、。
R「Rちゃん、保育園の中が嫌なんだよ〜!泣」
私「そっか、中が嫌なんだね!外がいいのか!じゃあ先生に、外に行きますか?って一緒に聞いてこよう?」
R「だって外に行かんかもしれんやん〜!泣」
私「分からんやん、聞いてみようよ。お外行くかもよ!」
R「やだ〜帰る〜!泣」
私「Rちゃん、ママお仕事あるから、もう行かないといけないんだ。もう少しだけなら時間があるんだけど、何してから行くのにする?」
R「・・・・」
私「保育園のまわり、一回だけぐるっとママと一周してくる?」
R「・・・(少し考えて)、うん。」
私「じゃあ、一周したら、バイバイだよ?」
R「うん。」
と言うなり、息子は保育園を嬉しそうに飛び出した。
手をつないで歩いたり、抱っこしたり、ジャンプしたりしながら、ぐるっと回って、娘の学童の玄関まで来た。
ねぇねさっきポケモンのカードしてたと言うので、「Rちゃん泣いてたのによく見てたね〜」と言いながら、ねぇねが今何してるか見てこよう、学童さんのところからなら入れる、と言うので、学童の玄関に入った。
すぐそこに娘がいて、「何しとるん!?まだおったん!?」と飛んで来てくれた。
ここから入っていいか先生に聞いてきて、と娘に頼むと、学童の先生が来てくれた。
先生「Rちゃん先生と一緒にお部屋まで行く?」
R「・・・。」
娘「私一緒に行ってあげようか?」
R「うん…!!!!!」
先生「ほんとー? ありがとう!じゃあそうしよっか、お願い!」
先生が「ママ、大丈夫そうです・・・!今のうちに!」というアイコンタクトを送ってくれたので、私は「ありがとうございます!おねがいします!」というアイコンタクトを送り、
私「じゃあママ行くね!行ってらっしゃいー!」
と言う声は、2人の背中に吸い込まれていった。
子どもたちに伝えたいこと
その後どうなったかは、私は見ていないので分からない。
でもきっと、いつものように笑顔で「楽しかったー!」と帰ってくると思う。
あれ、嫌だと思ってたけど意外と大丈夫だった!とか、そんな経験ができたなら、それは生きる上で大切なことを経験したのだと思うし、心に不安があったり不調や違和感を感じる時は素直に言っていい、と思える経験にも、なっていればいいなと思う。
そして私は、いつでも子どもたちの味方でいたいし、ママはいつでも味方でいてくれると子どもたちも感じてくれていたらいい。
それが、困難を乗り越える力とか、発想力豊かに人生を切り開いていく力とか、そんなパワーの土台のさらに根っこの、小さいけれど揺るぎない1つの支えに、なっていればいいなぁと思う。
引き続き「コドモにいいを あたりまえに」考えられる空気を求めて、活動していきます。みんなで動けば、きっと変えられる。そう信じてがんばっています。ぜひ力を貸してください!