とんかつパフェを実食してみた┃青ブラ文学部
松山の、もう幻となった名物です。
私は旅好きで自由になる時間があれば飛びだしてしまいます。
この度の時期は学習塾を長崎市で経営していて、そのお盆休みに松山へと出かけたときで、まだ家庭のあった頃です。
その先年に「坂の上の雲」のドラマ化がされていて。どうしても秋山兄弟の墓参に行きたいという衝動があったからです。
松山は一人旅で、BROMPTONでの輪行で廻っています。
現地について地元のフリーペーパーにて、「とんかつ清まる」というお店を知りました。そこではとんかつパフェという名物があるそうで。
夕食時にどうだろうか、とポタリングしていきました。
お店に到着しても、実食にはしばし時間がかかります。
というのも揚げたてカツを幾分冷ましておかないと、パフェのクリームやアイスが溶けるということで。
・・・いやいやいや。
さて目の前に出されたのは、何というか唯一無二の存在でして。
放射状に並べられたトンカツに、適量のソースがかけられて。その上の林檎のスライスが花弁のように広がっています。
その花を支えるのは抹茶アイスです。
メニューにはご作法がありまして。
カツにアイスとクリームを乗せて、下から林檎を添えれば混然一体とした旨味が拡がると。そう記されていました。
ぱくり。
うむ。それなりに違和感はないが・・・いや何かがクドい・・・うん、これは足りないものがある。
それはご飯粒だ。
おかずとデザートを一緒に食べた気分になる。
サイドにはお握りが欲しいとこではあるが。そこにあるのは脂で汚れた指先を洗うためのフィンガーボールでした。
なぜならパフェはあくまでもデザートのカテゴリだそうです。デザートにお握りはつかないよね。
このお店は更に更に個性的なカツがありまして。
2枚の豚肉に餡子とチーズを挟み込んで、揚げた餡チーズカツとか・・・
ですが五十坂には、もうこの一杯だけで胸一杯になりました。
残念ながら今年の春先には閉店されたそうです。なのでリベンジできないのが悔しいですね。
翌日は鯛めしを頂きまして。
これも松山名物の一角で、それはそれは美味しく頂きました。しかもサイドに追加したじゃこ天が実に美味しかった。
炎天下の松山ではどの自販機にもポンジュースが入っていて。BROMPTONで回遊しては求めていました。
常にミカンと共にある松山の旅でございました。