見出し画像

【ウィズダム】この世でもっとも必要なこととはなにか?【ユダヤ人の教え】

人生を生き抜くなかで
もっとも必要なものはいったいなにかーー?

前回の記事では
ユダヤ人の愛読書
『タルムード』について書きました。

今回の記事も同じ著書
『ユダヤ人成功哲学「タルムード」金言集』から
一部引用していきます。

画像5

🧩【ユダヤ人とタルムード】

ユダヤ人は人口は
決して多くないものの
多くの著名人を世界に排出しています。

🔵Googleのラリー・ペイジ氏
🔵Facebookのマークザッカーバーグ氏
🔵スティーブン・スピルバーグ氏
🔵アルバート・アインシュタイン氏
🔵前FRB議長のイエレン氏
🔵ブルームバーグ氏

日本人よりも
圧倒的に人口の少ないユダヤ人ですが
ビジネスに長けている人、
生きる意味を見出している人の割合は
とても多いです。

迫害の歴史が多いユダヤ人は
自らの種族の繁栄を
後世の人間に託すため
何よりも教育を大切にしてきました。

『タルムード』とは
5000年前に誕生したとされる
ユダヤ人たちの知恵の結晶で


🔵日常生活の慣習
🔵医学
🔵衛生
🔵子育て
🔵紛争解決
🔵家庭・恋愛・性の知識
あらゆる事柄についての規範と
これまでされてきた議論が
載っている書物です。


オリジナルの原書は400ページの本が
30数冊にも渡ります。

そのなかでは

🔴繁栄の街が神により崩壊させられること
🔴エベレスト級の山が洪水で沈むこと

今まで築いてきた繁栄が
一瞬でなくなる…
そんなできごとも
突然に、当たり前のように描かれています。

ユダヤ人たちは
🔴知らなかったから行動しなかった
🔴想定外だったから仕方がない


ということで不幸を受け入れて
生きることを諦めてしまうと
これまでの歴史から
簡単に一族が滅亡してしまうことを
本能的に知っています。

日々タルムードを持ち
毎日数ページを常に読む生活が
日常になっているとのことです。

幸せと危険は常に
コインのように裏表であったり
すぐ隣り合わせにあることを
知っている人は強いです。

今の幸せが永遠に続くと勘違いすることもなく
漠然とした不安に
おびやかされることもありません。

自らのなかに起こる不安を言語化し、
世の中に常に起こりうるリスクを想定して
いつでもリスクに備えておく。

日本人の弱そうなところを
当然のように行っているのが、
ユダヤ人の心の強さの秘密です。

画像8

🧩【この世でもっとも必要なもの】

前回の記事でも少し触れましたが
ユダヤ人たちが
もっとも大切にしているのは【知識】です。

世の中には『お金が一番大切だ』
という人もいますが、
お金は使うとなくなります。

ですが、
知識は消費するものでもなければ
誰からも奪われるものでもありません。

また知識があれば
新しくお金を生み出すことも
可能になっていきます。

富めるユダヤ人は迫害されたり、
法律を変えられて土地や富を
没収されることもしばしばありました。

そこで終わりではなく、
また新しく彼らの人生は始まり
今日まで民族を絶やさずに
知識が受け継がれています。

著書のなかの
エピソードに触れていきます。

画像5

🧩エピソードⅠ:
【7匹の太った牛と7匹の痩せた牛】

あるとき、エジプトの王が夢を見た。
ナイル川のほとりから
丸々と太った屈強な7匹の牛がやってきた。
王が立ち去ろうとすると、
今度はガリガリに瘦せこけた
7匹の牛
がやってきて
屈強な牛たちを残らず食べてしまった。

王は国の預言者にこの夢の話をすると、
預言者は次のように話した。
「エジプトにはこれから
 7年間の大豊作が訪れます。
 しかし、
 その後7年間は大飢饉が訪れます。
 豊作のことを思い出したくても
 思い出せないような飢饉が続くでしょう」

それを聞いた王は預言者とともに
豊作の年には食べつくさずに
可能な限り貯蔵に回し、
可能な限り倹約をさせた。

豊作の7年が過ぎたあと
8年目に予言通りの大飢饉が起こる。

全世界の人々をも苦しめた飢饉が
7年間続いたが、
エジプトだけは蓄えていた穀物で
長き受難を乗り越えたのである。

『良いことの後には
 必ず悪いことがある』

ということを
ユダヤ人たちは知っています。

ですが、
悪いことの後に
良いことが待っているとは限らない

ということも同時に知っています。

これは会社経営や
私たち個人にも当てはまることで
景気の良いときこそ
不景気に備えたり、
体調が万全なときほど
滅入るようなことが起きたらどうするか
対策を練ることが
必要になってきます。

『日があるうちに
 闇夜の打開策を準備しておかねば
 永久に闇の中に葬り去られる』
と教えるのがユダヤ式です。

画像4


🧩【ウィズダムを愛すること】

ユダヤ人が本当に得たいものは
【ウィズダム】だそうです。

聞きなれない言葉かもしれませんが、
ウィズダムとは、
西洋哲学が
求めるもののうちの1つです。

【哲学=Philosophy】ですが
このPhiloとは【Love of】で
Sophiaとは【Wisdom】のことです。

つまり、
哲学は”Love of Wisdom”
言い換えた言葉なのです。

真理や英知という言葉だと
定義があいまいですが、
ウィズダム
もっと具体化できるものだそうで、
『賢明に生きるためのガイドライン』
というニュアンスが
一番近いと筆者は語っています。

ウィズダムには
大金をはたいてでも得るべきだ
というエピソードがあるので
紹介します。

画像3

🧩エピソードⅡ:
【ウィズダムを売る老婆】

ある村に貧しく若い夫婦が住んでいた。

男は出稼ぎに行くことにした。
遠い村で8年働き、倹約を重ね
袋いっぱいの金貨を集めることができた。


これで妻のもとに帰れると
帰りの道のりを急ぐ途中の
宿を求めてある町に入ったとき、
宿のそばで、
老婆が座って何かを売っていた。

何を売っているのか男が尋ねると
老婆は『ウィズダムを売っている』と答える。

自分にもウィズダムを売ってくれるよう
男が頼むと、
老婆は袋いっぱいの金貨を要求した。

あまりにも高かったが、
ウィズダムは何にもまして価値があると思い
男は金貨をすべて老婆に渡した。


すると老婆は、
『頭の中に怒りがこみあげてきても
 その場では爆発させずに
 一晩待ち翌朝の考えを信じること』

と進言した。

老婆のウィズダムを考えながら
宿に帰ろうとするが
男は支払った対価に不安になり
老婆のところに駆け戻ったが
老婆はおらず、
金貨の袋はそのまま置いてあった。
男は不思議に思ったが
その金貨とともに宿で一晩あかし、
翌朝家路を急ぐ。

男の到着は次の日の深夜だった。
妻はもう寝ているかと思い
近くの宿で一泊することにした。
宿に入ってみると
なんとそこで妻が宿の給仕をしていた。
ところが、
妻は夫を見ても素知らぬ顔。
男相手にも他人に接するような態度。
男は無性に腹が立った。


「8年間働き続けた報いがこれか
 きっと他に男ができたに違いない」


怒りで我を忘れそうになったとき
老婆から授かったウィズダムを思い出した。

そこで一晩待ち家に帰る。
すると妻が飛びついてきた。

「やっぱりあなただったのね!
 あなたによく似た人を見たのだけど
 立派な服装だったので
 他の人かも知れないと
 声を掛けられなかったの
 無事に帰ってきて本当に嬉しい」

「俺の方こそ声を掛けなくて悪かった
 君の素知らぬ顔を見て
 俺のことなど
 忘れていまったかと思ったよ」

2人は再会を喜び
力を合わせて仲良く幸せに暮らした。

ウィズダムを手に入れるのに
男は先に全財産をはたきました。

ここには
【No Pain No Gain】の精神が
描かれています。

【No Pain No Gain】 =
”痛みを支払わなくては得るものなし”

犠牲を先に払いウィズダムを得たからこそ
賢明に生きるためのガイドラインを
得ることができたのです。


ビジネスでも生き方でも同様、
そこに至るまでには
まず気持ちの安定や
賃金の安定を捨てる覚悟がないと
得るものは少なくなります。

対価を払うことなく
「一発当ててやる」という気持ちでは
足元をすくわれてしまいます。

時間・お金・準備という
対価や犠牲を払ってから
物事は始めよ、という
教訓にもなっています。

画像2

🧩【おわりに】

今回は
『ユダヤ人成功哲学「タルムード」金言集』から
エピソードを2つ抜粋しながら
【ウィズダム】について紹介しました。

『人生をどう生きるべきか』を考えること。

これは私たちが人間のなかで
初めて考えることではなく
これまで生きてきた多くの人間が
同じことを考え、
同じことに悩んできました。

過去の人間が何を残し
生きることに対して
どう考えてきたのかを知らないまま
過去の人間と同じ行動や悩みを
なぞって生きるのは
とてももったいないことです。

賢者は歴史に学ぶ。
愚者は経験に学ぶ。

せっかく書物として
残っていますので、
過去の人間の思いを知恵を吸収して
現世を生きたいものです。

他にも
🔵ビジネスの教訓
🔵子育ての教訓
🔵人生の教訓になる

ユダヤ人の歴史を感じるエピソードや
文言がたくさんありますので
ぜひ手に取ってみてください。

この先の人生のなかで
自分だけの方程式や
ウィズダムを得られたら
より幸せな人生につながりますね。

そして、
私たちが現世で得た知恵が
次の世代につながり
その幸せのための
糧となっていくとしたら…

私たちがこの世から
いなくなった後でも
価値のある人間として知識が残り
まだ見ぬ誰かの訳に
立っていきますね。

そんな生き方もまた
選択することができるのです。

この記事が
読んでくれた方の
参考になればうれしいです!

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

画像1

🧩保育・子育てラジオ【For the Better】

🧩そーやの全記事サイトマップはこちら】から
🌎そーやnoteの歩き方♪』



画像6


いいなと思ったら応援しよう!

そーや | おもちゃコンサルタント✖︎保育士
サポートありがとうございます✨ いただいたサポートは、 おもちゃコンサルタントとして必要な研究費、 今後の記事の資料購入費に充てさせていただきます。