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久しぶりのヒストリエ、ありがとうエウメネス

ヒストリエ12巻、久しぶりでしたねーっ。
おさらいのために11巻からの読み直しました。

12巻も人間ドラマが濃かったですね。
劇的な出来事が続きましたね。
権力争いの容赦のない非情さ。

どの場面も死ぬ間際までその人がその人である様子が丁寧に、辛い描写であっても、描かれていて読者も証人のように見届けている気持ちになれるのがこの作品の魅力だと思います。

悲しいとか、無念とか、そんな気持ちが湧いてくる一方で大きな歴史のうねりにのまれていく圧倒的な無常感。この感じがずっと作品の根底に漂ってるんですよね。だから俯瞰して読んでいる時歴史物は面白いんですけど、個人である事を意識する時さみしさがついてまわります。

そこに、書記官エウメネスの存在です。
彼はおとぼけにも見える力の抜けた存在感があり、きれる頭脳のおかげで様々なピンチを切り抜けます。彼がでてくるだけで、日常の描写に面白味やくだけた雰囲気が漂い作品にいろどりや人間くささが出てきてほっとできるんですよね。緊張が多い場面で、本当に助かる存在、ありがとうエウメネスです。

人の生き死の積み重ねで歴史が作られる事がこれでもかと綴られていて今作も読み応えがありました。はぁーっ、すごかったですね。

読んだ直後に感想を書き始めたら言葉が
なかなかまとまらず難しかったです。難題に手を出してしまったーっと正直思いました。胸がいっぱいになる作品で刺激を受けて僭越ながら私も何か発したくなってしまいました。つたない読者感想文を読んで頂きありがとうございました。


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