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【受験】【勉強】学習の本質


まえがき

我々は勉強にせかせかとしています。とりわけ受験生の方ならそうでしょう。これを覚えないと、これも、あれも、ああああ゛!!とてもお辛いことでしょう。

今回は、人間の心理学的、哲学的な観点から、学習の本質に迫っていきたいと思います。受験生の方も、社会人の方も、必見です!



概要


学習とは何なのか、人間の心理メカニズムの観点から、独自な哲学的観点を踏まえてお話ししたいと思います。学習とは「人間という種の保存のためのもの」であって、決してそれは「受験のために作られたもの」ではないこと。つまり、その学習の本質を踏まえないと、勉強は空回りしてしまうこと。当記事では、何度も見て記憶に定着させる、などのテクニカルな方法、脳を騙す方法は一切推奨しません。本質的なメカニズムから、苦なく勉強ができる方法について、解説していきます。

人間のメカニズムとしての学習


受験のためのものではない!

学習とは、先ほど記した通り、決して受験のためにつくられたメカニズムではありません。それもそのはず。受験なんて人間が先天的に持っているものではなく、人間が後天的に作り出した制度なのですから。そしてその受験という制度は、全くもって人間の心理メカニズムと乖離しています。この制度を作った人は一体どれほど勉強ができないのでしょうか、とも思ってしまうほどです。受験戦争、とも言いますが、受験は苦しい。それは人間の心理メカニズムを無視しているからであり、真に不条理だからなのです。

学習の本当のメカニズム

では、その不条理な受験にどう立ち向かえばいいのでしょうか。

しかし!これは受験だけでなく、他試験や私的勉強にも役立つ知識となることでしょう。なぜならこれは学習についての「本質的メカニズム」であり、それも巷でよくある無理して脳をだます、なんて方法でもないからです。つまり、苦しみなく、合理的に勉強を行うことができるのです。

それでは早速、学習の本質的メカニズムについて、自分なりの解説をしていきます。

学習は先天的に〇〇である

学習というのは一体どのようなものなのでしょうか。それは正に概要の通り、「人間の種の保存のためのメカニズム」です。しかしそれではあまりにも抽象的すぎます。それは全ての生理的作用に当てはまることであって、学習の説明としてはあんまりですよね。それではより具体的にしていきましょう。学習というのは何か、つまり「自分にとって本当に必要だと感じられた事柄に関して、頭の中に記憶として貯蓄する能力」のことです。ここで大事なのは「本当に」という副詞です。皆さんはこのような疑問をお持ちではないでしょうか?
「やろうと思っているのに勉強が進まない」
「必要性はわかっているのに、勉強できない」
それもそのはず。このような悩みをお持ちの方は、つまり、その勉強が本当に必要だと感じられていないわけなのです!

本当に必要とは?

ここで皆さんは疑問を持たれたことでしょう。本当にってどういうことなのか?と。ごもっともな疑問です。「マジで」とか、そんな類の抽象的、多義的な言葉で説明しているのですから。
では本当にとは何なのでしょうか。つまり、「体験的に」ということです。すなわち、先ほどの言明はこのように言い換えることができます。「自分にとって体験的に必要だと感じられた事柄に関して、頭の中に記憶として貯蓄する能力」と。

「やろうと思っているのに勉強が進まない」
「必要性はわかっているのに、勉強できない」

このような悩みをお持ちの方は、体験的に、その事柄の必要性を感じられていないわけです。つまり、やろうと思っているのではなく、やらないといけないとしか思えていない。必要性はわかっているのではなく、何に必要なのかはっきりとはわかっていない。そのようなことが心理として起こっているであろう、ということです。

では、どうしたら、体験的に必要性を理解できるのでしょうか。体験的な理解とは何なのでしょうか。

人間の心理メカニズムから考える勉強法

体験的に理解するとは

では、体験的に必要性を理解するということがどういうことなのか、説明していきたいと思います。体験的に必要性を理解すること、それはつまり、「『なぜ必要なのか』を根の根から自分自身に問うてみた結果の答え」のことです。

その勉強は、なぜ必要なのですか?
その勉強は、本当に必要なのですか?

深く考えてみてください。すると、このような答えが出てくるのではないでしょうか。

受験に合格するため
〇〇大学に合格するため
出世するため
試験に合格するため

しかしそれだけではまだ浅いんです!もっともっと、深く考えてみてください。

なぜ受験に合格したいのですか?
なぜ〇〇大学に合格したいのですか?
なぜ出世したいのですか?
なぜ試験に合格したいのですか?

このようになぜ、なぜ、を突き詰めていくと、自分の本当にやりたいこと、成し遂げたいことが見えてきます。そしてその見えたやりたいこと、成し遂げたいことが、あなたにとっての「本当に必要だと感じられる事柄」つまり「体験的に必要だと感じられる事柄」なのです。


なぜを突き詰める


なぜを突き詰めるというのは、正に古来からの哲学の手法です。哲学とは、この世界がなぜ存在しているのかという「究極の問い」に全てが終着する学問だとも言われています。なぜ?と突き詰める手法は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが「自分が本当に賢いのか」を確かめるために、当時の知識人たちに行った手法としても知られています。しかしソクラテスは決して自分が賢いのだという自信でそのようなことを行ったわけではなく、逆に賢いわけがない!と思ってそのようなことを行ったと言われています。ちなみにこのなぜ?を問う方法は「問答法」「産婆術」とも言われており、哲学では基礎中の基礎となるようなものとして位置付けられていたりします。ちなみにソクラテスが知識人に、なぜそのようなことを思うのか?なぜ?なぜ?と問うた結果、はじめは皆自信満々に答えるのですがだんだんとその答えに自信がなくなっていき、ついには何もわからなくなってしまったそうです(それでムカつかれて処刑された)。そこまでいかなくとも、なぜ?と問うことの大切さは現代にも大きな影響を及ぼしています。

勉強をどう行うか

さて、体験的に、本当に必要なことが見えてきたら、それに従った勉強をすることです。もしかしたら、勉強の内容自体も変わってしまうかもしれません。それでもいいのです。それが本当に、あなたが人生で成し遂げたいことなのですから。

もし、まだその勉強をするに当たって足かせを感じられるならば、それはつまりまだその勉強の必要性、体験的必要性、つまりあなたの人生にとっての必要性を見出せていないからに他なりません。

抗えない人間のメカニズム

我々は、いくらもがいたところで人間の心理メカニズムには抗うことができません。そうならば、その心理メカニズムに従うしかないのです。覚えたいことがあるなら、覚えるという心理メカニズムの本質に迫って、つまり、なぜ、なぜと問うて、見出されたものから、それに従って勉強を進めていくしかないのです。今回は学習の本質に迫りましたが、これにもさらになぜを問うていけば、さらなる新世界が見えてくるかもしれません。

「人間は自然のメカニズムには逆らえない」

このことだけを頭に入れておいていただければ、きっと、皆さんの学習は苦なく、合理的に進むようになることでしょう。そしてそこにおいて大切なのは

「なぜを問うこと」

勉強へ意義を見出す際だけでなく、勉強をしている間にも、なぜこうなるのか、なぜこの答えなのか、そう考えていくことで、理解は一層深まっていくはずです。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております♪

いつか、「勉強の意義」についてもお話ししたいと思っております。もしよろしければ、そちらもご覧くださいませ。

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