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Photo by
senpo
遠い町から来た話 ショーン・タン
大人向けの絵本です、と知人に紹介された本。
このような時期なので、読書時間が増えた人も多いだろう。
そろそろ毛色の違った本を読みたい、ちょっと変わった本を読んでみたいと思った人にぜひお勧めしたい。
普段本をあまり読まない人にも、短いストーリーにイラストの多い本なので読みやすい本だと思う。
雨の日に、いつもとは違う世界へ行ってみよう。
緻密で独特なイラストがいっぱいで、その中に散りばめられるようにして短いお話がいくつも輝いている。
輝いているようで、沈んでいるようで、何かが降り積もって発掘しなければいけないようで、いぶし銀のような光を放っている、そんな物語たち。
忘れてしまっていた何かを思い出す瞬間のような不思議な気持ちになる話もあれば、失ってしまったものを思い出すときのような懐かしさを感じるものもある。
中でも私が繰り返し思い出してしまうのは、ユニークでちょっと可愛らしく、けれどよく考えるとどこか寂しげな「ペットを作ろう」だ。
この話は漫画のような形式になっている。
とても短い話、数ページにまたがる話もあれば詩もある。
どのエピソードも、遠い町から来た誰かの話であり、まるで身近なことのようにも感じる。
まさに大人の絵本だった。
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