見出し画像

家にいながら、ホテルの雰囲気を感じたい

ホテルに泊まるのが好きである。故に出張が好きだった。海外出張だと猛烈にテンションが上がる。

このような世の中になる前は、土曜日に母と二人で都内で遊んで、家に帰らずにホテルに泊まるということを時々していた。夕飯を食べてからもまた少し遊んで、ホテルのラウンジで遅くまで喋って、ベッドの上でもどちらかが寝るまでずっと話しっぱなし。朝はホテルの朝食を楽しむ。昼前にはまた街に出て、目一杯日曜日を楽しんだ。

夫とも、記念日に近い土日には「日帰りできるけれど敢えてホテルに泊まる」ということをしていた。遅くまで遊ぶのであれば、そこに泊まった方が気が楽ーーそんなギリギリの距離の場所を選んで、「帰らなくちゃ」という気持ちを捨てて楽しんだ。

そんな楽しみも、このような状況下では叶わなくなってしまった。本当に悲しい。

家でホテル気分!は無理でも

ホテル泊が好きなのは、非日常感が味わえるからだ。時々、あの非日常感を味わいたくなる。

インテリアを変更したり配置換えをしてみたりして家をホテル風にする…というのは正直面倒だし、それは一つの演出ではあるが日常生活を送っている場所=家、である以上、非日常感を味わうことはできない。気分転換にはなるが…

なんとなく、家でちょっとホテルのような感じを味わいたい!と思っていた矢先、良いものを見つけた。

Ace Hotel Kyoto TRAVELER’S BOOK である。

mina perhonen がデザインしたAce Hotel Kyoto 全客室で採用されているカーテンの絵柄が施されたBOXと、Ace Hotel Kyoto のロゴ入りの巾着が2枚。そして、Ace Hotel の歴史と育んできたカルチャーに触れた特製のBOOKがついている。

目にした時、使う時、楽しい気分になりそう!これを家の中で使いたい!使い道を考え、今使っているものを処分することを条件に購入した。

サイドテーブルと旅の持ち物

ワクワクしながら開封した。深さのあるBOXの中に、大小の巾着が2枚入っていた。

小さな巾着には、いつも夜寝る時に枕元に置いているものを入れた。基礎体温を測るための体温計と目薬。大きな巾着は、買い物へ行くときの小物をまとめるのにも良さそうだ。

BOXは、書き物をするときに使う物をまとめて入れた。万年筆やペンケース、付箋やメモ帳など。ついでに文房具を入れていた古い箱を整理して、処分した。今度の箱の方が深さがあり大きいので、ゆとりがあって使いやすい。

巾着もBOXも、ホテルのサイドテーブルやナイトテーブルのようだなと思った。ホテルに泊まっている間、よく使うものを置いておくためのサイドテーブル。我が家にはサイドテーブルもナイトテーブルもないが、これらを使うときちょっとだけ、ホテルであの小さなテーブルを使う時ような非日常の小さな楽しさを感じる。

また旅ができる世の中になりますように

ちょっと使いたいあれこれをまとめて入れた巾着とBOX。ホテルのロゴが入っているだけで、ただの箱と布の巾着だと言えばそれまでだが、寝るときに巾着を枕元に置く、書き物をするときに箱を持ち出す、その行為が普段よりもちょっと楽しくなった。ここは家の中なはずなのに、ほんのわずかな非日常感を味わえる。まだ泊まったことのないAce Hotelでくつろぐとしたら?そんな想像力が無意識下で働いているのかもしれない。

普通に旅行ができる時が来たら、Ace Hotel Kyoto は勿論、ニューオリンズやブルックリンのAce Hotel に泊まりに行ってみたい!

行きたいときに好きなように旅行ができる世の中になりますように。その日を夢見て、今日もAce Hotel Kyoto の巾着を枕元に置いて眠る。


いいなと思ったら応援しよう!

聡子
励みになります。