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閉ざされた国 サウジアラビアをわかりやすく
2017年11月29日 03:39
※初めての方へ無料マガジンをご覧ください。目次を整理して読みやすくしています。https://note.mu/saudi_arabia/m/m109376622c60 2017年の夏に、サウジアラビア政府の政策コンサルタントとして勤務しました。「日本人がなぜサウジ政府で」と疑問に思われるかもしれません。 サウジ政府は、政策立案を行うため、米国の大学や戦略コンサルと提携しています。私は
2017年11月29日 04:22
【3行まとめ】・不倫や婚前交渉を未然に防ぐために、日常生活から男女の分離が徹底されている。また、運転、海外旅行、就職など、女性への様々な制限がある。さらに、映画や公共の場での音楽が禁止されており、娯楽が乏しい。(写真は、男女別に仕切られたマックのカウンター。首都リヤドにて。)・厳格な男女の分離 マクドナルドも男女別 イスラム教において、姦通(不倫、浮気、婚前交渉など)は、社会の秩序を
2017年11月29日 04:30
【3行まとめ】・ラマダンは断食を通じて弱者に共感をする月であり、寄付がよく集まる。イスラム過激派は、ラマダン月にテロを行い、多くの寄付を集める。サウジには宗教警察がいて、教義に違反すると厳しい刑罰が課される(写真は、首都リヤドの公開処刑場。写真中央の排水口に、死者の血が流されたとされている。現在、処刑は非公開。)・年に一度の断食 ラマダン月にテロが多い理由 イスラム教徒は、年に一度、お
2017年12月3日 19:05
【3行まとめ】・王位継承は、単純な年功序列ではなく、個人の実力で選出される・能力が不十分な国王の場合、暗殺されることもある実力社会・次期国王の皇太子は31歳と若く、実績作りのため急進的な政策を行う2.内政 (1)政治:サウード家による絶対王制国家・王室の歴史と王位継承プロセス 第1章でサウジアラビアは絶対王制であることに言及いたしました。憲法において、「司法、行政、立法の三権は、国
2017年12月7日 06:26
【3行まとめ】・サウジは世界最大級の石油埋蔵量を誇り、国家権力の源となっている・石油収入によって、国民の勤労意欲が低下し、失業率が高くなっている・労働者は、教育水準が低く、かつ職を選り好みしている(写真は、砂漠の中に突如現れる石油関連とみられるプラント。)2.内政(2)経済:石油依存経済のいまとこれから・国家権力の源 世界最大の石油埋蔵量 サウジアラビアを論じる上で、最も重要
2017年12月10日 16:15
【3行まとめ】・石油価格が下落し、サウジ経済が悪化している。政府が取り組むべきことは、国民へのバラマキや、海外企業へのサウジ人採用の義務付けではない。教育の立て直しや、女性の活躍のための環境整備が不可欠である。 石油価格が下落し、サウジ経済が悪化しつつあります。経済が悪化し、失業が増えれば、人々の不満が溜まり、反政府的な運動への萌芽となりかねません。 サウジ政府の最重点目標は、サウード家
2017年12月12日 12:21
【3行まとめ】・サウジの石油産業は、採掘コストの低い油田に恵まれ、引き続き有望産業。石油相場が下落する中、失業対策には新たな産業が必要。石油以外の産業を育成するため、インフラ・建設などの分野が有望視されている。 これまで、サウジの失業対策として、労働者側のアプローチ(労働供給側)に注目をしてきました。本稿では、企業側のアプローチ(労働需要側)について見てみましょう。 さらなる雇用を創出す
2017年12月28日 11:45
【3行まとめ】最近のニュースを騒がせるサウジは、日本とは全く違う国だと思ってしまいますが、地縁・血縁が強い階層社会であることや、おもてなし精神がおおらかなところは、日本と似ていて、不思議な親近感を覚えます。 サウジの政治・経済に続いて、次のトピックは社会・文化です。男女の不平等や失業問題など、現下の社会問題については、すでに紹介いたしましたので、本項では、もう少し長期的なスパンで見たサウジ社