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全国水族館の旅【57】碧南海浜水族館

水族館は博物館施設ですので、生体展示と研究に加えて「教育」という分野の充実が大切になってきます。生き物や自然環境に関心のある人なら、環境教育性の高い水族館が大好きなはずです。
もちろん全ての水族館は教育施設として重要な意義を持っていますが、碧南海浜水族館は筆者の好みにかなりストライクな展示スタイルとなっています。この素晴らしいアクアリウムを、ぜひ多くの方々に訪れていただきたいと思います。


環境学習の場となる地域の重要な学術施設

いつもは車派の筆者ですが、名鉄線が好きなので、今回は電車で向かうことにしました。まず名鉄名古屋からスタートし、途中の知立駅にて名鉄三河線に乗り継ぎ、優雅な電車旅を楽しみました。地方鉄道に乗るときは、常にワクワクしますね。

名鉄三河線に乗って、碧南駅にやってきました。名鉄名古屋駅からスタートしたならば、途中の知立駅にて三河線に乗り換えましょう。
名鉄三河線の碧南駅。ここから海の方へ向かって歩いて行きましょう。

碧南駅から北へ15分ほど歩くと、広大な緑地が見えてきます。碧南市民の方々にとっての憩いの地「碧南市臨海公園」に到着します。水族館だけでなく、体育館やスポーツグランドも有する大きな公園であり、大勢の碧南市の子供たちを育んでいる場所です。園内には駐車場がありますので、レンタカーや自家用車での来訪に適しています。

駅から10~15分ほど歩けば、碧南市臨海公園に到着。園の敷地内に碧南海浜水族館が立っています。
臨海公園は、碧南市民の方々にとって憩いの緑地です。芝生の広場やグランドが設けられていて、お散歩やスポーツをするのに最適な場所です。
スカイウォークの道を歩いて、道路を越えて行きましょう。臨海体育館の向こうに、目的地の水族館があります。

臨海公園の北側に、目的地の水族館が立っています。本館は日本沿岸に生息する水棲生物の展示が中心であり、水族館エリアに加えて、ビオトープエリアや科学館エリアを擁しています。見て感じて体験する総合的な自然学習が可能な構成になっていて、抜群の環境教育性を誇る学術施設なのです。
愛知県の水の生命との出会いを通して、地球環境の保全には何が必要なのかを考えてみましょう。

碧南海浜水族館。すぐ側には大きな無料駐車場があるので、車で来館するのも大いにありです。
碧南市が運営する学術施設。どのような学びを得られるのか、とっても楽しみです。

愛知県の水域から壮大な自然界を知る!

愛知に広がる海水・淡水域の生態系を学ぼう

それでは学習の始まりです。本施設の1階は水族館エリア。三河湾や伊勢湾など、愛知県の水域環境をメインに据えた展示構成となっています。当地の自然環境を学べることは、市立水族館の大きな強みですね。
水槽ごとにテーマが設定されていて、展示1つ1つに学びと発見があります。生き物たちとじっくり時間を共有して、本館から膨大な知識を得てください。

水槽には多くの工夫と趣向が見られます。水槽展示のレイアウトから、自然に近い状態の生き物を観察してほしいというスタッフさんの想いが伝わってきます。
華麗に舞うハタタテダイたち。本館の水族展示にて、来館者が高確率で最初に出会う魚です。
展示生物の情報を映すモニター。デジタル資料とアナログ資料を組み合わせつつ、来館者にわかりやすく生き物の実像を伝えてくれます。
水棲生物たちを模した館内の装飾。素敵な雰囲気の中、子供も大人も楽しく学ぶことができます。

本館で来館者の注目を引きつけるのは、三河湾の生き物が大集合する迫力満点の大水槽。水量200 tもの大きな飼育展示空間を、多種多様な海洋生物たちが彩っています。愛知が誇る豊かな三河湾の海中世界をイメージしながら、美しい水の生命を観察させていただきました。

水量200 tの大水槽。横方向にとても長く、迫力と見応えは圧倒的です。
三河湾の海に生息する海洋生物たちが大集合しています。自然に近い状態の生き物たちを、じっくりと観察してみましょう。
約260種類、約4000個体の魚たちが大集合。大型魚と小型魚が行き交って泳ぐ様は、誠に壮観です。
威厳のあるドチザメ。水槽の底部には、様々な底生魚たちの姿があります。
お隣の静岡県の浜名湖で水揚げされたイセゴイ。搬入時は全長10 cmほどでしたが、飼育員さんの愛情を受けて全長50 cmにまで成長しました

大水槽の前には、たくさんの展示水槽が立ち並んでいます。個々の水槽には生息環境や展示生物の生態解説資料が添えられており、生物観察しながら彼らの自然界での暮らしぶりを理解できます。大自然と生命が織り成す世界の素晴らしさが、改めてよくわかりますね。

立ち並ぶ展示水槽。四方の至る角度から、生き物をじっくりと観察できます。
各水槽ごとにテーマがあり、生態系における重要なトピックが盛り込まれています。浅海域の藻場は、様々な海洋生物にとって重要な生育の場となります。
サンゴイソギンチャクの側を泳ぐカクレクマノミ。今やすっかり展示の花形ですね。
大人気のニシキアナゴ。ちなみに、糞を排泄するときは、肛門部分を巣穴の外に出します。
クロホシマンジュウダイ。内湾や汽水域に生息しています。

生物好きの人々にとって楽しみなのは、水族館の学術活動。水族館は研究機関でもありますので、フィールドや飼育下での生き物の調査研究、そして希少生物の保全活動も実施されています。
本館の展示エリアには、数多くの研究・保全のお仕事に関するレポート資料が掲載されています。水族館ではどのような学術活動が展開されているのか、資料を細かく呼んで学ばさせていただきました。

碧南市の漁港におけるクラゲの生息調査レポート。水族館は研究機関ですので、スタッフの方々は自然のフィールドに出て生物の調査をされているのです
ミズクラゲの生体展示。フィールド調査地の漁港では、夏期よりも冬期にクラゲが数多く確認されています。
カクレクマノミの繁殖活動に関する記録資料。クマノミ類は、主にオスが子育てをします。
希少生物の保全活動は、自然保護における大切な仕事です。本館のニホンイシガメの繁殖活動資料を読みながら、スタッフさんたちの努力を感じ取ってみましょう。

たっぷりと学術記録を読んだ筆者は、再び水族展示コーナーへ。お次はユニークな無脊椎動物たちが出迎えてくれます。
海洋生物マニアにとって、様々な海域で出会える無脊椎動物たちは、観察しやすくて馴染み深い生き物になっていると思います。本展示での多様な生命を眺めていると、自然界でも彼らに会ってみたい心地になりますね。

無脊椎動物の展示コーナー。様々な種類の魅力的な動物たちが出迎えてくれます。
鮮やかなエダイボヤギ。きれいな花のように見えますが、厳密に言えば肉食動物です
スナヒトデ。実はウニと同じ棘皮動物の仲間です。
マナマコ。腔腸動物の一種であり、食用にもなるナマコ類です。
可愛いマダコ。オスとメスでは、吸盤の形のパターンに違いがあります。

次は未知なる深海の世界を覗いてみましょう。日本の近海には深海域がいくつも存在し、摩訶不思議な深遠の民が数多く息づいています。
愛知県が面する広大な遠州灘には海底谷のような特殊な深みが存在し、たくさんの生命が棲んでいます。謎とロマンに満ちた壮大な深海の生き物たちは、どのような姿をしているのでしょうか。

深海生物の展示コーナーへ。遠州灘には竜洋海底谷や天竜海底谷などの海底地形があり、多くの生き物の棲家となっています。
深海性の軟骨魚類ミツクリザメの液浸標本。世界各地の深海に生息していますが、日本の大平洋側では特に多くの発見例があります
深海生物として有名なタカアシガニ。甲殻類どころか、現生の節足動物でも世界最大級の大きさに成長します。
水深1000 mの深海にも生息する巨大魚アブラボウズ。成魚は全長1 m以上、体重90 kgにも達します
ナヌカザメ。フグのように水を飲んで、腹を膨らませる習性があります。

この勢いで、愛知県の海と関わり深い生き物たちにどんどん会いに行きましょう。伊勢湾・三河湾の内湾と広大な遠州灘を擁する愛知には、黒潮の影響を受けて大勢の海洋生物たちがやってきます。豊かな愛知県の海洋生態系、学ぶ楽しさとワクワクが止まりませんね。

野間灯台周辺の海を再現した水槽。展示生物も、知多半島周辺で見られる海洋生物がメインとなっています。
ハリセンボンと目が合いました。野間海岸の水槽には、他にも複数種のフグ類がいます。
ウツボ類の展示水槽。穴から体を出した姿もかっこいいです。
マアナゴ漁をイメージした水槽。碧南大浜ではマアナゴ漁が盛んであり、三河湾のおいしい幸となっています。
水族館で人気の魚ハナミノカサゴ。海で見つけても絶対に触ってはいけません

海水域の魅力を存分に味わったら、次は愛知県の淡水環境の学習です。標高1908 mの高山に源流を発し、長野や岐阜を通って愛知県の三河湾に注ぐ壮大な矢作川は、とても多様な生命を育んでいます。渓流・瀬・渕・ワンドなど、様々な環境が河川の流れによって生まれ、個々の世界で生き物たちは力強く生きています。

素晴らしいことに、本館では超希少な淡水魚の生体展示が目白押しです。世界中で東海・中部地方にだけ生息しているネコギギウシモツゴとの出会いには、生物マニアは感激必至! 彼らの姿を目に焼きつけると共に、本館の希少生物の保全活動について学びましょう。

愛知県の河川をイメージした淡水域の水槽。上流から下流にかけて環境が大きく変化し、多様な生物相を構成しています。
群れを成すアユ。人間と関わり深い魚であり、彼らが棲める環境の維持は我々の重要な課題です。
希少な淡水魚ヤリタナゴ。碧南海浜水族館は本種の人工受精に成功しており、保全活動への期待が高まります。
超絶希少な淡水魚ネコギギ。この地球において、愛知県・岐阜県・三重県だけに棲んでいます
同じく、超がつくほどの希少種ウシモツゴ。本館では、1992年から保全・繁殖活動に取り組まれています。

続いては、生態系保全を語るうえで避けては通れない外来種問題です。愛知県では、名古屋城のお堀と矢作川にて、大型の熱帯魚アリゲーターガーが見つかっています。無責任な人間が勝手な理由で放したから、アリゲーターガーたちは外来種として駆除されることになってしまったのです。

イヌやネコが飼い主から見捨てられたら、誰もが言葉にならないほど残酷な話に感じると思います。それは魚や爬虫類も同じです。不幸な命を増やさないために何をすればいいのか、本展示を見ながら考えてみましょう。

愛知県で捕獲された外来魚アリゲーターガーの液浸標本。彼らは飼い主に見捨てられた命であり、飼育放棄・放流した人間の罪はとても重いです
立派なオオクチバス。彼らを外来種にしてしまったのは我々人類の身勝手な行動であり、これ以上悲劇を繰り返してはならないのです。
同じく外来魚のカムルチーとブルーギル。どちらもかっこいい淡水魚であり、生き物好きとしては多くの人々に彼らの魅力を知っていただきたいと思います。
18世紀末に、朝鮮半島から日本に連れてこられたクサガメ。在来種ニホンイシガメとの交雑が問題となっています。

本館の大きな強みの1つは、日本で唯一、希少両生類ドラゴンズベビー(ホライモリ)を生体展示していることです。ヨーロッパのディナル山脈の洞窟水域に棲む固有種であり、かつては「ドラゴンの子孫」と思われていました。本館では、彼らの生態に合わせて、ヨコエビ類を与えて飼育しています。
ドラゴンズベビーと並び、ミカワサンショウウオやオオサンショウウオなどの魅力的な両生類たちがいっぱい! 生体展示と資料からたっぷり学べば、両生類をもっともっと好きになれます。

洞窟に棲む両生類ドラゴンズベビー(ホライモリ)。暗闇の環境に生きる動物ですので、目は退化しています。国内で本種と出会える場所は、碧南海浜水族館だけです
ドラゴンズベビーの解説資料。洞窟に棲むという神秘性が影響して、かつてのヨーロッパの人々は本種を「本物のドラゴンの子孫」だと捉えました。
世界最大の両生類オオサンショウウオ。この子は、外来種チュウゴクオオサンショウウオとの交雑個体です。
ミカワサンショウウオ。愛知県東部にだけ生息する希少な両生類で、2017年に新種として記載されました
モリアオガエル。指先が吸盤状になっているので、木の枝や葉っぱに張りつくことができます。

親しみやすい展示空間に学術性の高さを感じさせてくれる本館は、環境教育に超最適な水族館だと思います。生体展示とキャプションを合わせて学べば、愛知県の水域生態系を理解できると共に、環境保全への強い意識を芽生えさせてくれます。あまりにも素敵すぎて、筆者は水族展示エリアを2周しちゃいました!

1階の休憩コーナーには、日本固有種ニホンイシガメの展示水槽があります。本館は2018年より本種の繁殖に取り組んでおられ、たくさんの子たちが元気に育っています。

本格的な環境学習! 自然と生命の尊き世界

本館の奥深い環境学習は、さらに続きます。究極の環境教育は、やはり生命を直に感じてみること! 本館の敷地内には、約2000 ㎡もの広大なビオトープエリアが設けられています。
ここで言うビオトープとは、「生き物のために人間が創出した環境」のことです。スタッフさんによって生み出された水辺にはウシモツゴやカワバタモロコをはじめとする希少淡水魚が泳ぎ、周辺の野鳥や昆虫がたくさん集まってきます。自然を学び、自然を感じられる特別な場所。やはり碧南海浜水族館は、環境教育の場として至高であると思います。

水族館の敷地内に設けられたビオトープ。様々な生き物が訪れ、暮らす1つの「生態系」です。
ビオトープエリアは植生豊かであり、多数の植物を見れます。ハンドメイドの紹介ボードが添えられているので、この機会にしっかりと植物について学びましょう。
ビオトープエリアにおいて、それぞれのシーズンで見られる動植物たち。人の創出した環境を生き物たちが利用し、命をつないでいくーーとても素晴らしいですね!

環境教育において重要な活動の1つは、生き物の命を守ること。個体を保護するだけでなく、種全体の繁殖活動に取り組んだり、彼らが棲める場所の保全も必要不可欠です。
本施設では、淡水魚やニホンイシガメの繁殖保護活動が実施されており、彼らの姿をビオトープで見ることができます。実際に自分の目と肌で感じてみると、環境保全の尊さがさらに強く伝わってきます。

地元のボランティアの方々が整備した水田。実は水田は多くの生き物の生息場所となっており、生物多様性を維持するために必要な水辺なのです
本館は希少淡水魚の保護施設としても、重要な役割を果たしています。育った希少魚類たちは、ビオトープに放たれます。
ビオトープエリアで飼育されているニホンイシガメ。愛知県のレッドリストでは準絶滅危惧種となっており、本館で保全のための繁殖活動が実施されています。

ビオトープをたっぷり歩いたら、館内に戻って本館独自の展示解説に目を向けてみましょう。特に注目していただきたいのは、ハンドメイドの生物解説資料。スタッフさんの愛情がたっぷりとこめられており、生き物の情報がわかりやすく来館者の脳に伝わってきます。
楽しく学ぶことは、全ての環境教育に通じる大切な真理かもしれません。

水棲生物の解説資料。ハンドメイドの愛情こもった力作であり、ビジュアル重視でとってもわかりやすいです。
ドラゴンズベビーの解説資料。神秘的な希少両生類の生態を、詳しく明瞭に学べます。
自然界の危険生物についての解説パネル。対処法も掲載されており、役立つ情報がいっぱいです。
インスタ映え抜群のリュウグウノツカイの剥製。本個体は、富山県の海岸に漂着したメスです。
資料を観覧しながらスロープを進み、上階へと向かいましょう。そこでは、さらなる自然学習が我々を待っています。

スロープを進んで2階へ上がると、そこは科学館エリアとなります。碧南市の自然環境を中心とした生物標本・学術資料が満載であり、濃密な環境学習にどっぷり浸れます。自然界の真理を知ることは、環境保全への大いなる一歩となります。

2階の科学館エリア。生物マニアにとっては、学びの楽園のような場所ですね。
台所のセットを用い、生活排水が自然環境に与える影響を解説。茶碗1杯分の排水をきれいにするためには、一般的なお風呂5杯分もの水が必要なのです
水環境の保全は、水産資源の安定持続につながります。美しい水域がなければ、水棲生物は育たないのです。
リアルな干潟のジオラマ。水鳥や甲殻類の模型を配置し、生態系の豊かさを説いています。
様々な資料を用いて、干潟の重要性を解説。干潟があるからこそ、生態系の中で有機物が効率よく利用され、赤潮の過剰発生を防げるのです。

科学館エリアは生物標本が豊富です。その種類は幅広く、身近な動植物から壮大な海洋に舞うクジラまで、とっても多様です。そして、標本1つ1つに生き物たちの唯一無二のストーリーがあります。標本の声を聞き、自然界での彼らの勇ましい姿をイメージしてみてください。

マッコウクジラの頭骨。地元の漁師さんの網にかかっていたクジラの頭部を、水族館が譲り受けたのです。
重さ200 kgを超えることもあるオオシャコガイの殻。沖縄県では、刺身にして食べられています。
とっても大きなシノノメサカタザメの剥製。厳密に言えば、サメではなくエイの仲間です。
愛知県の海底にて発見されたナウマンゾウの歯の化石。漁師さんの底引き網に偶然ひっかかったのです。
外来種ヌートリアの剥製。毛皮採取のために、南アメリカから日本に連れてこられました。

碧南海浜水族館の環境学習には、心から驚かされ、強く感動いたしました。生体展示・研究資料・学術標本など、全ての要素において人々は地球環境に関する大きな学びを得られます。超素晴らしい環境教育を実現する碧南市は、自然と人の未来を強く見据えていると感じました。
生命を守り育て、大自然の素晴らしさを説く水族館。地球と生命を愛する全ての人に訪れていただきたいと思います!

希少淡水魚ウシモツゴの保全研究レポート。素晴らしい学術資料を読み込めば、環境保全につながる知識が身につきます。

碧南海浜水族館 総合レビュー

所在地:愛知県碧南市浜町2-3

強み:愛知県の自然を中心とした包括的な水域生態系の生体展示、学術性に富んだ研究調査・生物保全に関する解説資料、発見と学びに満ちたビオトープエリアと科学館エリアによる環境教育性の高さ

アクセス面:無料駐車場が設けられているので、車での来館をオススメします。旅行者の方は名古屋市内でレンタカーを借りて、優雅にドライブしながら来館しましょう。公共交通機関をご利用の場合は、名鉄三河線の碧南駅にて降車してください。駅から水族館までは徒歩15分ほどですので、天候や気温が好適ならば、碧南駅より歩いて向かうのもありだと思います。

究極の環境教育性を秘めた水族館であり、次世代の環境保全人材を担う筆者全力オススメの学術施設です。愛知県の水域生態系の学習をメインテーマとしつつ、自然環境保全への高い意識を目覚めさせてくれる展示構成となっています。奥深い学術解説と紐づけられた魅力的な水族展示、五感で生命を学べる屋外ビオトープエリア、自然界の真理を教示する学術資料満載の科学館ーー環境教育という水族館の重要な使命を高度に体現した、理想的な博物館施設だと思います
もちろん、ユニークな生き物たちとの出会いも本館ならではの強みであり、国内唯一のドラゴンズベビーの生体展示、ネコギギやウシモツゴなどの希少淡水魚のラッシュも、生物マニアの胸を熱くさせてくれます。さらに、希少生物の保全記録が資料として展示されており、水族館における飼育生物の繁殖活動を詳しく学べます。
研究・保全活動を行う学術機関として、とっても魅力的な碧南海浜水族館。子供にも大人にも唯一無二の環境教育を提供してくれる学習の場であり、多くの碧南市民の方々の環境保全意識を育てています。地球を愛する想いが膨らむ水族館、心からオススメします!

臨海公園には、世界一周を成し遂げたヨット「ボヘミアン2」が展示されています。スタート地点である愛知県に還ってきて、今では県の誇りとなっています。

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