2024年・夏ドラマの勝手な感想
気が付けば気が狂いそうになる暑い日は去っていきましたね。
今年の夏は皆さんにとってどんな夏でしたか?
僕にとっては、ただただ過ぎ行く年月でしかなかった気がします。
楽しそうな日々をまた過ごしてみたいものです。
せめてドラマの世界だけででも心を動かす瞬間が欲しいものですね。
変な時期から始まった「素晴らしき哉先生」は置いておいて
概ねの夏ドラマは無事に最終回を迎えたようなので、総括してみます。
長いので気になるものだけでも読んでいただけたら幸いです。
あくまで一個人の意見ですので、ムカつく場合はご容赦ください。
また第1回から最終回まですべて見逃さなかったものだけの総括です。
途中リタイヤしたものは含みません。
笑うマトリョーシカ ★★★
中味が空っぽの政治家・桜井翔を操って、日本を支配しようとしているのは誰なのか。ジャーナリストの父・渡辺いっけいの不審な事故死の真相を探るため、同じジャーナリストの道を進んだ水川あさみがたどり着いたのは、櫻井翔の秘書・玉山鉄二だった。
BG株事件を追っていたいっけいさんが辿り着いた真実は何か?そして櫻井翔を操っているのは誰か?二つの謎は政界へ繋がっていく。櫻井翔の過去、自叙伝から水川あさみが勘違いを繰り返し、ずっと犯人捜しをし続ける。
もう明らかに高岡早紀か田辺桃子が首謀者だろうと視聴者が思って「そこにどんな悲しい事実が明らかにされていくんだろう」と楽しみに終盤戦を見ていたら「あれ?高岡早紀が違った」「田辺桃子は整形までしたのに違った」。何なら渡辺いっけいを殺したのは全然関係ない政治家だったし、総理も本当の意味での犯人ではなかった。
そしていよいよラスト。櫻井翔のマトリョーシカの一番奥に潜んでいたものは、櫻井翔自身の「怒り」だったと。最終回にそれまでと全然関係ないドンデン返しを繰り返されるのはなんだかこれまでの積み上げがバカみたいになる。最後まで見て本当に良かった!とはなり難いなあ。
降り積もれ孤独な死よ ★★★★
先ず、この話は映画だったら良かったかなと思った。またはネトフリ。物語の作りのハードさ、テーマの重さは好みではあったが、一気見しないと緻密な考察が抜け落ちがち。僕の記憶力の問題かもしれませんが伏線の数が尋常じゃなく、その上ひとつひとつが大事だったりするので、伏線を回収してるっぽいシーンで「え?これって何かあったよな?」と思い出す時間が必要になり、出来事に気持ちが間に合わないという・・・。
ただ、それくらい骨太なテーマをしっかりと作り上げたドラマだったと思う。成田凌の吉川愛への想いが仄かな恋愛になっていく。しかしテーマのベースにある「幼少期に受けた負の連鎖」に抗う、或いは逃げるという選択があるということ。
一つだけ苦言を言うなら山下美月の無駄遣い。時代を行き来する必要があったのかが気になった。時系列で進めていくだけでも十分にパワーのある物語を無駄に複雑化させたような印象を受けた。この枠、ACMAGAMEやってましたよね。枠自体の振り幅スゴイ。
新宿野戦病院 ★★★★
サザンが主題歌な時点で最高!小池栄子主演な時点で最高!仲野太賀とダブル主演ではあるが、栄子ちゃんには敵わなかったか。役名がヨウコ・ニシ・フリーマンな時点でぶっ飛んでますし。クドカンの脚本で前評判的には最高だ!と言いたかったが、大人計画の悪ふざけが払拭しきれず。やはり彼はドラマ脚本家である前に劇作家なんだと思う。そこも含めて魅力なのだが。
先ずテーマがでかい。でかすぎる。「人間は貴賤を問わず平等」この当たり前が現代社会ではできていない。そのあたりがクドカンがやりたかったことで、だからこそ歌舞伎町が舞台のドラマ。時代を見限った子供たち、エロに群がる大人たち、金に群がる女たち、夢を捨てきれない老人たち。そこにあるのが「聖まごころ病院」。そこもまた金と権力と劣等感の集まり。そこに元戦場医師のヨウコ・ニシ・フリーマンがぶちかませば、そりゃ圧倒的な主役ですよ。面白いのはそこにNPO法人「NOT ALONE」があること。一見善意の塊のような橋本愛の存在がテーマにぐいぐい食い込んでくる。
物語の設定はほぼ完璧。舞台だったら大成功間違いなし。紀伊国屋ホールを所狭しとばかりに出演者が暴れまわり、面白小道具やセットで劇場が湧くのは間違いない。それなのに、僕の中では思ったよりパッとしなかったのはなぜだろう。
クドカンのドラマで圧倒的に面白かったのは「あまちゃん」だと思っている。きっと大体の人がそう思うんじゃないだろうか。「不適切にもほどがある」も面白かった。でもクドカンが毎回ヒットを飛ばしているという感じでもない。毎回期待しすぎてるからかもしれないけど。恐らくクドカンがドラマを書くに当たっては、プロデューサーの力が絶対不可欠なのかもしれないとも思う。「あまちゃん」は訓覇圭さん、「ふてほど」は磯山晶さんがプロデュースをしている。特に磯山さんは「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」とクドカンとは長い付き合いのようだ。「新宿野戦病院」の野田悠介さんは「女神の教室」「ナイト・ドクター」とクドカンとの過去作が見当たらない。あるのかもしれないが見当たらない。訓覇さんといえば「ハゲタカ」「外事警察」などNHKでは異端のヒットメーカーとして知られており、大友啓史監督とも多くのヒット作品を出している。
想像でしかないが、クドカンの天才的な発想と筆力だけではドラマはスーパーヒットしないのかもしれない。そこには旧知の、または敏腕のプロデューサーが天才劇作家を天才ドラマ脚本家に仕向ける何かがあるのかもしれない。(訓覇さんは「いだてん」でやってしまったが、実は内容はものすごく良かったと僕は思っている)。
ビリオンスクール ★★
第1回は「とりあえず見ておくか」という感じで入ったんですが、意外や意外、最終回までしっかり見てしまいました。とはいえ職員室のドタバタ茶番が許せなくて、何度リタイアしようと思ったことか。職員室だけメチャクチャマンガで他のシーンとのバランスが悪すぎましたね。あれじゃ先生役の役者たちがかわいそうだなーと思ってしまう。学校全体の落ちこぼれである3年0組である前に先生たちが落ちこぼれすぎでしたね。
他のクラスと0組との区別もセリフだけで、成績で0組なのか、生活態度なのか全然分からず。そこが分からないで職員たちが0組を毛嫌いしても説得力も何もないという。むしろ0組を見下すだけでなく、0組以外に親友がいる奴とか出したらよかったんじゃないかしら。そういう意味ではそもそも設定がハッキリしないまま台本制作、撮影に臨んだ感がすごかった。
スーパー大企業の若社長が教育用AIを完成させるために学校の担任になって、劣等感のカタマリの0組の生徒たちに生きていく自信を植え付けていくという流れ自体ムチャクチャなわけですが、それでも他の設定をしっかり固めていけば「そうかもね」と思わせることは可能だと思うんだけど。むしろ何でこの企画が通ったんだ?とまで思ったりする。
と思いながらも見続けた理由はある。なんだかんだで1話完結なので見やすいのと、山田涼介と木南晴夏のやりとりに尽きる。お互いに愛情がありながらけなし合う社長と秘書、そして幼馴染という関係は素晴らしかったと思う。そこに謎の校務員・神木隆之介が何者なのか分からない出方をして期待させたんだけど、結局不発。クソ設定な割に風呂敷をバーンと拡げた挙句、収拾がつかなくなったんだろうな。脳内補完をしたことで楽しく見たのかもしれない。生徒たちのひたむきさとか良かったし・・・。褒めようと思ってるのに何故か批判してしまう。
深く掘り下げてみるとビリオンスクールはドラえもんみたいな話だったのかもしれない。お金で何でも解決できるドラえもん兼のび太くんが、生徒のピンチを金の力で解決するという。生徒のピンチにヘリから飛び降りて登場する山田涼介には何の違和感も持たなくなったし。
途中でお父さんは亡くなるし、水野美紀校長も変な過去を山田涼介に持ってたりして、最終回はドラマというよりダイジェストでしたね。しかも回収しきれない箇所が多すぎて何が何だか。ラストの0組のダンスは文化祭で盛り上がったのか?ほかのクラスを見返すことができたのかもわからない。自己満のオンパレード。
結果、何で面白く見ていたのか?木南晴夏が良かったから?安達祐実がよかったから?もう物語としては6シリーズくらいないと収まらない内容でしたね。見飽きないいいドラマだと思ったんだけどなあ・・・。生徒たちの熱演がよかったからだな。
ブラックペアン2 ★★★★★
なんだかんだで面白い。丁寧な作り。対立構造が分かりやすい。キャストがとにかく安心。さすがTBS日曜劇場。
奇跡の心臓術式「ダイレクトアナストモーシス」を唯一行えるフランス出身の外科医・天城(二宮和也)を東城大に呼んだのは院長・佐伯(内野聖陽)。その裏には医師会会長選として天城を利用するという目論見があった。天城は命を救う代償として患者の財産の半分を手術費として請求し、さらにコイントスで勝つことが手術をする条件にしていた。悪魔のような天才外科医でもある。
毎回登場する重症患者の人生と天城の手術。手術が受けられなければ死しか選択肢がなくなるわけで、患者は天城に憤慨するが条件を呑む。天城の手術は天才であるが、決して悪魔だというわけではない。天城の心の裏には緻密な人間の機微と、人情を隠している。ちょっとしたヤクザ映画のような正義漢っぷりが、まあ気持ちいい。
金だ、権力だとのたまう上級国民たちに自分の能力で立ち向かう天城の姿がとてもいい。そして天城に振り回されるジュノ(竹内涼真)をはじめとする東城大の人間模様。東城大VS維新大の権力闘争。みどころが沢山ありながらバタつかず、すべてを回収してくれるのは見事です。
と、パート1を見ていない僕は渡海や猫田が何者かよくわからないままでもあるが、最終回でなんとなく全容が見えた感じでした。これぞ「ドラマを見た」という感覚でした。
マウンテンドクター ★
山岳医療という領域に焦点を当てたドラマ。一般登山への警鐘を医療分野から鳴らし、そのすばらしさを応援するのがテーマ・・・だと思います。
ストーリーの作りは全然新しくない。むしろ完全な及第点狙い。そういう意味ではちゃんと面白い、といえば面白い。杉野遥亮はじめキャスト陣の熱演はとてもいいし、見やすい。演出も間違いがない・・・。とにかく間違いはないんですよね。
いわば麻酔科医の典子のお母ちゃんがクレイジーだったこと以外は、びっくりするくらい正統派。そしてやっぱり最後まで既視感がすごかった。コードブルーとブルーモーメント・・・。山下智久が主人公だったらもうそっち系のドラマですよね。
ただ登山に縁がない人生を送っている僕としては、山の景色のすばらしさを画面越しに見られてよかった。ただ、そんな僕だからこそ物語自体に面白さがなかったので乗れなかったのかもしれない。
ずっとそうですが個人的な感想です。
西園寺さんは家事をしない ★★★★★
僕の中で今季、大化けしたドラマでした。まさかこんなにハマるとは思いませんでしたし、「海のはじまり」とテーマが似ているのにまったく別物に仕上げてくれた。心は軽く、時にチクリと、時にホロリと。何とも揺さぶられるドラマでした。読後感までとても良いドラマでした。
西園寺さんの「いつも元気な西園寺!」とか常に他人に気を遣ってしまい自分が我慢してしまう体質、それを許してもらえてる職場、いろんな部分でギリギリなくせに「わかる~!」と共感してしまう。とにかく西園寺さんと楠見くんとルカの偽家族の楽しそうな感じがとても良かった。
でもよくよく考えるとIT企業成功者たちの話だから、庶民としては羨ましがってもおかしくないんだよな。まさに今まで全然気付かなかった。それだけ人間ドラマの部分がしっかり描かれていたということなのかな。あとはルカちゃんがあまりにも庶民の心をつかんでくれたからか。
それにしても「主人公周りで奥さんを亡くした男」「子供が教えてくれること」「周りの人が優しい」など、とても大事なテーマがいちいち「海のはじまり」と被ったのに、見せ方でこう変わるというのを知ったのが、面白かった。松本若菜、松村北斗、津田健次郎、このキーパーソンの優しさ溢れる感じ、そして自由なルカちゃんが大成功だったと思うばかり。
あの子の子ども ★★★
23時以降のドラマは、ハマると生活に影響が出るため控えているのですが桜田ひよりが主演ということで見始めました。よくある高校生が妊娠しちゃった系の話。それ系だと過去に「14歳の母」というスゴイ作品があるのでそこまでの期待はなかったですが、現代家族の状況みたいなものが見えて面白かったです。
「福を守る」という生き方を子供の頃から選択し続けていた宝くん。ファーストキスも初エッチも二人で始める。そんな高校生カップルですがゴムが破けてしまい一発必中。高校生の福が妊娠してしまい・・・。病院へ行くにも、友達に相談するも、家族に報告するも、そして子供を産むのか産まないのかという大きな選択がカップルに襲い掛かるわけで。でもそんな話はよくあることなわけでもあって。
何よりも登場人物がみんないいひと、いい子。ひとつの小さな命に対しても、高校生という子供に対しても真剣に向き合うし、それぞれの正解を導こうと必死になっていたのが印象的だった。特に福のお父さん(野間口くん)の答えは誰もが納得するような答えだと僕は思いましたけど、そうじゃないんだ!!私たちは自分の夢を諦めてでも二人の夢を貫きたいんだ!と。それって変なわがままだなあとも思いましたけど、それはそれ、人それぞれ。
でも主題歌でもないこの曲が物語を語り尽くすのは・・・。
自称「GTO」が小さくガッツポーズしてましたね。
海のはじまり ★★★★★
生方美久の世界にどっぷりとハマらせていただきました。ありがとうございます、という感じでした。「西園寺さんは家事をしない」と似た設定が多く、何となくハラハラしましたが何の何の。彗星のごとく登場した生方ワールドはまさに令和ドラマの代表型になるのだと思わずにいられない。毎度おなじみ生方スタイルではあるが、他を寄せ付けず、真似のできない世界観を今回も作り上げてきた。
今回も懸命に生きている人たちの群像劇でありながら、生きていた人がそこに大きく取り込まれていたのが印象的で大きなテーマに繋がっていくのは懐の深さを感じずにいられない。生方さんってまだ31歳だというのにこの老獪さはなんなんだ。そのことも「令和っぽい」のかもしれない。そろそろ村瀬健から独り立ちしてフジテレビ以外のドラマを見てみたいと思います。
目黒連、有村架純、古川琴音、大竹しのぶ、池松壮亮、そして海ちゃん。それぞれの人生がきめ細かく演じられて「海のはじまり」のタイトル回収に至るまでのすべてが美しかったなあ。
命とは、記憶とは、優しさとは、生きるとは、そして死とは。大切なことを考えさせてくれたいい作品でした。あまり書くべきことはないです。強いていうなら村瀬さんがテレビに出過ぎ。そしてちょっとこの人がプロデュースしたと思うとちょっと嫌かも。物語の余韻に浸らせてくれと思った。
スカイキャッスル ★★★
韓国ドラマのリメイク。「六本木クラス」が面白かったし(梨泰院クラスが良かったから見たんだけど)韓国ドラマはハマりがちなので自分に制限をかけていたんで「スカイキャッスル」はリメイク版で楽しもうと思ってました。
設定は韓国ドラマの定番ですね「金持ちと貧民の話」。対立構造が徹底しているのが韓国ドラマ。ただこの話もムリヤリ感は否めない。だって韓国ドラマだから。そういうのをひっくるめても面白かったです。教育ママたちのオホホ感や、病院内での出世闘争、それに引きずられていく受験を控えた子供たち。そこに出現する受験コーディネーター九条(小雪)。
「医者になって、将来安泰になるために受験を突破させることが子供の一番の幸せ」と考えるスカイキャッスルの住人たち。その狭い社会の中で、子供たちは親の言いなりになったり、ならなかったり。そんな中、子供たちの学校で異彩を放つのが、シングルマザーの娘でありながら頭が良く、試験でも高い順位をキープする山田美久。・・・まあ設定が強烈でいちいちメッセージ性が強い韓国ドラマなのでそれ自体は面白い。小雪って本当に何でもできるね。
物語そのものはぜひ韓国版に見たらいいと思いますが、子役たちが輝いていたなーと。「ビリオンスクール」もそうだけど、最近の子役業界ってすごいことになってますね。何よりも美久がいきなり死ぬのはオジサンとしては普通に悲しかった。
GO HOME~警視庁身元不明人相談室 ★★★
第6回が突出して良かったドラマ。トー横キッズのお話がキレッキレで攻めまくってて「お!ドラマってこうだよね」と思ったんだけど、1話完結はとてもありがたいんですが、後半に向かうにつれて、現場の「いいから撮るんだよ!」という怒号が聞こえてきそうでした。
レギュラーの戸次さんを殺してまで公安と権力の闇を「身元不明人相談室」という弱小部署が暴いていくのだが、何のことはない。昔の同期たちの反省会で終わるという寂しさ。スケジュールがないのは分かるんですが、物語がどんどんちゃんとしなくなっていくってのが視聴者としてはやっぱり悲しいよね。見た甲斐があるドラマにしてほしいよね。(そういう意味ではVIVANTの最終回でもちょっと思った)。
ただ本当に第6回が良かった。こういうホンを作れるんだからこれは日テレ上層部の問題なのかもしれない。せっかくドラマの枠があるならしっかりとした予算とスケジュールを渡してあげたらいいのに。と知らないですが、そんな風に見えちゃいました。小芝風花&大島優子は頑張ってたと思います。謎のボクササイズとかも上手に使ってたとこもあったし。でも事件には一切使ってなかったな。
マル秘の密子さん ★★★
「あなたが変われば世界が変わる」
これまでふんわりした役ばかりのイメージだった福原遥が「マル秘の密子さん」の役ってどんな?と思って見始めました。いわば橋本愛の「家庭教師のトラコ」だったり松嶋菜々子の「家政婦のミタ」的な、ヘンテコから始まり最後の最後に本質を貫くようなドラマだったらいいなと思ってました。そしてこのドラマも途中までは良い感じに「ヘンテコな福原遥」を創り上げていたんですけどね。制作側が我慢できなくなっちゃったのかよく分かりませんが、割と早い段階で密子さんの目的がハッキリしちゃったりして、どんどんヘンテコじゃなくなっていくのは残念でした。
ただこのドラマで一番輝いていたのは桜井日奈子だったなー。ムチャクチャ設定を楽しんでたのが伝わってきて好感度大でした。おそらく全体的に桜井日奈子みたいなテンションのドラマにしたかったような気がする。あ、松雪さん真面目そうだもんな・・・。もしかしたら全体的に松雪さんのムードに引っ張られてしまったのかもしれないですね。と言いながら最終回で渡辺真起子さんに取っ捕まってひどい目にあってましたから、いい感じの現場だったようにも思います。 何よりもこのドラマがどんどん密子が秘密じゃなくなっていくのが残念でならない。ストーリーだけで見ていられるかというと、そうではなかったので。 ただ、僕のことを「ゴマ塩おにぎりちゃん」と呼んでいた小柳ルミ子ちゃんが大御所役で出ていて、何より元気そうなのが良かったです。(個人的見解です)
夏ドラマは春のドラマに比べると普通のものが多かった感がありましたね。「アンチヒーロー」や「アンメット」「不適切にもほどがある」は制作愛がとても強かったように思えるのに対して、夏はちょっと予算の配分とか考えちゃうのかな。そんな中「海のはじまり」では生方さんの漲るパワーを感じざるを得ないし「西園寺さんは家事をしない」の松本若菜の芝居には助けられた感じがしました。視聴しなかったドラマもいっぱいあるのです。この感想を読んでいただけたら分かりますが、最終回まで見たという事実がまず大事。どうしても見たくないものもあるし途中でやめてしまうドラマもあるし。と、ここまで書いておいてなんだけど「虎の翼」良かったね。