子どもの学習マンガを考える【読書のキロク】
こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
今回は、最近話題になっている本の【読書のキロク】です。
話題、とはいっても、教員の間だったり、子育て世代の間だったり、限られたコミュニティの間での話かもしれません。
いわゆる、子どもへの「学習マンガ」になります。
◯今回読んだ本:『つかめ!理科ダマン 1「科学のキホン」が身につく編』 シン・テフン(著) ナ・スンフン(イラスト) 呉華順(訳)
以前より気になってはいたものの、手をつけずにいたものになります。
少しずつブームがきているようで、最近では書店で取り上げられることも多くなってきたように感じています。
◯概要
知らないうちにテレビでも取り上げられていたようです。
日韓累計200万部というのがどれほどすごいのかわかりませんが…訳がついているとなると、韓国発祥の学習マンガなのだろうと思います。
◯子どもの学習マンガについて
学習マンガそれ自体は、以前より日本にもあるかと思います。
有名どころで言えば、「◯◯の歴史シリーズ」。
このあたりは、図書室にも置かれているレベルだと思います。
あとは伝記シリーズも。
挙げればキリがありません。
理科に関して言えば、「ドラえもん科学ワールド」なんかは有名ですね。
最近では、「サバイバルシリーズ」なんかも小学生に人気だったりします。
本当に挙げるとキリがない!
びっくりするくらいにたくさんのマンガがあります。
なお、このようにたくさん商品紹介ページを載せてはいますが、特にアフィリエイトだったり販促ではありませんので、ご了承ください。
◯なぜ学習マンガはウケるのか
子どもにとって、マンガというのは一種入りやすいモノだと思います。
私自身、子どもの頃からマンガが大好きで、ドラえもんの学習マンガは全て
読破したのではないかと思うほどです。
マンガを読みつつ、これも勉強である、という言い訳が担保される部分が大きかったようにも感じています。
そもそも、ドラえもんが大好きだった私にとっては、ピッタリあてはまっていたというのは大きいですね。
あらゆる勉強が、「ドラえもん」という別の動機づけからスタートしているわけです。
そういう意味で、「ドラえもん」とか「名探偵コナン」とか、そういったキャラクターものを使えるのは大きいと思います。
ただ、「◯◯の歴史」や伝記に関しては、そういったアドバンテージは少ないです。
マンガ、という構成のみで、内容に勝負しているところがあります。
そこが面白いところだと思います。
純粋に歴史や伝記を伝えるための媒体として、マンガが好まれているというのは、とても興味深いです。
子どもに対して「視覚イメージ」というのはとても効果的だと思います。
それを自然な形で引っ張り出すことができるマンガ。子どものイメージしやすい形で、情報を伝える事ができるというところは素晴らしいと思っています。
◯「理科ダマン」の構成
そこで考えたいのは「理科ダマン」の構成。
「理科ダマン」はイメージしていた学習マンガとは少し異なりました。
わりとどうでもいい(?)ストーリーのマンガがあり、その後にそれに付随した科学的な話がコラム的に書かれている
といった構成でした。
マンガは子どもたちにウケそうな、しょーもない内容のものも多々。
(マンガの内容としては、あまり教育的なものではないようにも思います…。)
ただ、うちの子どもを見ていても、楽しそうに読んでいます。
マンガに食いついた子どもが、その後のコラムを読み進める形で、理科の知識を身につけていけると良い、といった感じでしょうか。
◯マンガはきっかけに過ぎない?
そう考えていくと、あくまでマンガというものは学習を始めるきっかけに過ぎないのかもしれません。
なんとなく、例えば小学生とかの学習マンガって、あくまで学習の入り口でしかないような感じもしてきます。
マンガを通して理科をはじめ知識を深めていく、というのは難しいものでしょうか。
◯マンガそれ自体を通して知識を得ていくパターン
とはいえ、自分の経験の中では、マンガを通して得た知識というものはたくさんあるように思います。
『SLAM DUNK』を読んでバスケットボールの知識(その他人生において大切なもの)を身につけたり、
『名探偵コナン』を読んでウミヘビに噛まれた時の応急処置を学んだり。
この辺は多くの人が経験してきているようにも思います。
でも、なんとなくもう少し学習マンガとしての効果的なあり方もあるように感じてはいます。
『あさきゆめみし』を読んで源氏物語の要点を掴んだり、
『Dr. STONE』を読んで、自然の中のものから現代につながるものを考えたり、
『はたらく細胞』を読んで、人体の構造を学んだり。
マンガのあり方はさまざまなように思いました。
◯小学生にウケる学習マンガ
こう書いていて思うのは、マンガで知識を得ていくというのは、意外に難しいのかもしれません。
上に挙げたようなマンガって、正直小学校でも高学年とか中学生でギリギリ楽しめるくらいなもののようにも思います。
やはり、小学生にとっては、
第一にマンガであるということ
第二に読んでいて面白く感じるということ
第三になんとなく学習っぽいことが理解できるということ
くらいの順番なのかもしれません。
『うんこ学習ドリル』とか『おしりたんてい』とか、そういったことが大好きな小学生です。
そこら辺へのアプローチを考えるとなると、やはり小学生にチューニングを合わせていくことを第一に考えていかなければならないのでしょう。
そんなことを考えた1冊でした!
休みの日に、子どもと一緒に読んでみる分には面白いと思います。
うちの子どもが何も言わずにもう一度手に取るかについては、様子を見守りたいと思います。
自己紹介はこちらから。