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【おもしろいの正体:21】おもしろさは錯覚の共有だったりする。
誰もが思いつく一般的なことではなく、
自分だけが個人的に考えること。
概念からはみ出ることがアイデアになる。
…そもそも概念って何だ?
観念と概念
調べてみました。(今日はちょっと賢いぞ?)
ビジネスで「概念」を英語で何といいますか?
「概念」は英語で “concept” と言います。
概念とはどういう意味ですか?
広辞苑第4版(岩波書店)によると、概念とは「大まかな意味内容」と書かれています。 詳しく説明すると「何か一つの物や事柄に対して、関係する意味や内容を思い浮かべること」と言えます。 一つの物事から、くもの糸のようにたくさんの意味や内容のネットワークを繋いでいくと考えると、分かりやすいと思います。
知ってる人にしたら当たり前かもですが、
概念って「コンセプト」なんですね。
おい、知らずに使ってたのか。って話ですが。
仕事してると、コンセプト=アイデア、みたいに
思ってる人も多いけど、
概念の意味は「おおまかな意味内容」なので、
コンセプト自体は「まだアイデアではないもの」
まだアイデアに至ってないもの、となります。
なるほどね。
じゃあ逆に日本語で「アイデア」って何か。
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なんと「観念」なんですね。
…って、観念って何だ?
観念 かんねん
(説明)
観念は、プラトンに由来する語「イデア」の近世哲学以降の用法に対する訳語で、何かあるものに関するひとまとまりの意識内容のこと。元来は仏教用語。 「イデア」は、何かあるものに関するひとまとまりの意識内容を指し、デカルトによって近世哲学的な意味で再導入された。 ウィキペディア
おお。哲学?仏教用語?って、
これはもう観念するしかないですね…
観念と概念の違いは何ですか?
概念は物自体に関したものであり,定義によって与えられます。 観念は対象物に対して心の働きが加わったもの,つまり認識されたものです。 したがって,概念は外的・共通的なものであり,観念は内的・個人的なものです。
やっぱそうなんですね。
概念は外的・共通的なもの。
観念は内的・個人的なもの。
ちょっと無理やり引き寄せた感はありますが、
何かを考える。思う。ということについて、
一般的なら概念。個人的なら観念と言えそう。
コンセプトは指針だから概念で
アイデアは個人的な思い込み。
そう考えると、
概念はAIで作ることができるな、と思います。
サンプルが多いから学習して組み立てられる。
だけど観念はむずかしいと思う。
無茶な発想。突飛なことなので。
組み合わせや関連性で出来なくはないけど。
アイデアは
突飛なだけでいいのか。
はみ出てるのはいいとして、
それをおもしろいと感じる人が
突飛な人だけだと困る。
それだとかなり少数だもんね。
おもしろいが、個人から生まれるとしても
個人で終わってしまうと意味がないので、
そのおもしろさを共有できることが必要です。
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錯覚もしくは
バーチャルな感覚の共有。
おもしろいことを考えたとして、
それが自分だけで終わらないために
他人と共有できるものに加工する必要がある。
アイデアは「ナマモノ」だから。
そのまま食べて美味しいこともあるけど、
お腹壊すこともあるからね。
とは言え、これはここがおもしろい、なんて
説明してしまってはおもしろくない。
解説しないでわかってもらう、
不自由な説得が必要です。
知るだけでは本当の良さは伝わらないので、
どうやってわかった気にさせることができるか。
別の言い方をすると、
体験できないことを体験した気分にさせる。
それは説得ではなくて感覚の問題です。
錯覚と言ってもいい。
またCMの例えになっちゃうけど、
もしビールのうまさを伝えるとして、
画面から実際に味を伝えることはできない。
どうせ伝えられないんだったら錯覚を作る。
ただうまそうに飲んでるとこを見せるより
カラカラに乾いてる状況を見せて、
水滴がついたグラスを見せる方が効果がある。
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おもしろいと感じる
状況を用意する。
この場合は飢餓という状況を作ることで、
伝えたい感情を
擬似的に感じてもらうことができる。
自分だけが思いついた
突飛なアイデアをわかってもらうためには
相手がその突飛な状況を追体験できるような
状況を用意することが必要だと思います。
受け手側の気分を作る、みたいなこと。
伝える前にそれがウケやすい場の空気を作る。
バラエティで前説が場をあっためるみたいな。
もちろん、そんなのいらない、一発で決まる
そんなアイデアがいちばんですが。
なんか例えが暴走して
余計にわかりにくくなっちゃいましたね。
理屈っぽい話で始めて、
気分で誤魔化したような感じで申し訳ない。
この辺、ニュアンスが難しいんだよね。
次回はさらにニュアンスな話。
【おもしろいの正体:21】あ、おもしろいと思った瞬間は呪いが解けたみたいな気分になる。
気が向いたら、また遊びに来てください。