内田舞さん著書『ソーシャルジャスティス』に感激しまくる
内田舞さんの著書『ソーシャルジャスティス』が素晴らしすぎて、私はいろんな人に薦めたり、いろんなSNSアカウントで共有したりしている。
いろんな人に薦める、いろんなアカウントで共有するっていうのも、私にできるソーシャルジャスティスなんだ、みたいな気持ちに、この本を読んでなったからだ。
先に言わせていただくと、私はジャスティス(正義)って言葉がちょっと苦手だ。
何だか、正義を振りかざす、みたいな響きがあって、正義を振りかざすことによって分断が深まっているという気さえしているから。
でも、内田さんの著書は、正義を振りかざす本でも、分断を深める本でもまったくなかった。
むしろ、誰もが幸せに生きたいよね? ってことは世の中の全員が本当は幸せを目指しているよね? 全ての人が幸せに生きられる社会って何だろう? そのために何ができるだろう? という話で、何か一つの正義のために、違う正義を持つ人を糾弾するというような部分は一ミリもなく、それどころか人間と、社会の未来に希望が増す本だった。
私個人にとっては、社会で起こっていることに感じていた違和感について、具体的には何が起こっていてそう感じるのか、解像度をグッと上げてくれた本。
解像度が上がったことで、よりよい未来のために自分は何をすればいいのか(何をしたいのか)をクリアにしてくれた上に、そのための行動をすることへのハードルをグッと下げてくれた本。
読んで、本当に、よかった。
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幼い頃から前の結婚をする前くらいまでにあった、何とも言えない生きづらさは、私の場合、母との関係が大きかったのだが、母もまたおそらく似たような生きづらさを抱えてきたのだろうなってこともわかる。
そして、その生きづらさは世代間で引き継がれてきたわけだが、その背景には社会における女性の生きづらさもあったんだよね、ということをこの本を読んでより深く思うようになった。
もちろん、本には女性だけが生きづらいとは書いていない。
ただ、ジェンダーの役割を暗に規定されることで、女性も、男性も、苦しんでいることがあるんじゃないか、というように書かれている。
ならば、みんなが、その生きづらさを変える方向に動けばいいんじゃないか。
そのためには気づくこと、気づいたことを言ってみること、まずはそこからでいいんだって思えた。
気づいたことをなかなか言えないその後ろにあった「他の人がどう反応するかが不安」というものに対しても、「どうして人はそのように反応するのか」の理解が深まったために、不安も減ってきた。
もちろん、それらの理解は、自分が反応する場合にも応用できる。
これまで私は「個✖️環境」の個について、できることをすごくしてきて、私という個を強めてきたようなつもりなんだけど、環境の方で何が起こっているか、そっちにもレンズを当てることで、個を強めるだけじゃないいやり方ができるんだなって気づけた。
自分を知る、も大事だけど、相手を知ろうとする、も大事だよね、みたいな。
というより、自分を知ろうとすれば環境を知ろうとすることになるし、環境を知ろうとすれば自分を知ることにもなるみたいに、両者は分かち難く相互に作用しているってことが、これまでより深く腑に落ちた気がする。
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ちなみに本はKindleでも出ているので海外在住でも読める。
内田舞さんと、中田敦彦さんの対談もとてもよかった。
それにしても、お二人とも優秀。
頭脳ってこういうふうに使うんだなって、感動する。
何だかまとまりがないけれど、それだけ、まだ言葉にできないたくさんのものを私は受け取ったのだということにする。
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