ジャカランダの木の下で
以前書いた記事から、もう3年もの月日が経った。
いろんな事が起こりすぎた3年間。
kikkoさんの旦那様の訃報が届いたときには涙が溢れて止まらなかった。
今でも何も出来ないことに歯痒い気持ちでいっぱいで、それでも、少しでも何か力になりたいと願っている。
kikkoさんが心の安らぎを求めて訪れる、あの美しいジャカランダの木のある公園。
そして、はるか彼方、ブラジルの裏側、私の故郷にあるジャカランダの木。
今回の帰国では、どんなに忙しくてもこの木に会いにいくと決めていた。
この木を眺めていると、散歩をしている旦那様とkikkoさんの優しい笑顔を想像して思わず涙がこぼれた。はるばるブラジルからやって来たジャカランダの木。日本から、遠いブラジルに渡ったkikkoさん。
こんなに辛いことが起こったのに故郷に帰れない彼女のことを思うと、心が締めつけられた。
悲しみを乗り越えるために、慣れない環境で頑張って仕事を始めたkikkoさん。
ジャカランダの木の下で、新たな始まりを迎える準備ができているのだろうか。
時が経つにつれ、少しずつ心の中で整理されていくと言うけれど、乗り越えられない悲しみもある。
それでも、思い出と共に、
私たちの人生は続いていく。
花が散る季節が来ても、その美しさは決して消えないのだ。