時代を超えてはじまる『vickey'72』のランプのある暮らし【FREEPARK】
小さく光るランプ
お部屋にそっと置かれ
静かな時間を
そっと見守ってくれる
vickey'72のランプが
うちにやってきた
『vickey'72』は
2011年より中嶋和也さんと弥生さんの
おふたりで始めたブランドです。
つい先日よりFREEPARKにて
ポップアップを開催させて
いただいたのですが、
開催日初日に完売してしまいました。
完売前にご紹介したかったのですが、
来春から来夏頃に再販予定がございますので、
どうかその日のために『vickey'72』を
お知りおきくださいませ。
ランプを作っている中嶋和也さんに
たっぷりとお話を伺いましたので、
是非ゆっくりとお読みくださいませ。
驚くほど大人気のランプは
アンティークのガラスのホヤと
桜の木と真鍮を使い、
中嶋さんがひとつひとつ
丁寧に作っておられます。
全てが一点モノの
希少価値のあるランプであることは
間違いありません。
実は「ホヤ」という言葉を
私は知りませんでした。。。(^^;)
漢字で書くと「火屋」。
オイルランプに使用されていた
炎を守るためのガラス製の筒の
ことだそうです。
オイルランプは今でも
山小屋などで使用されていますが、
誕生したのは1780年。
今から242年前という、遠い昔でした。
その後、江戸末期に日本に
伝来したと言われています。
『vickey'72』のランプには
大正から昭和初期に
実際に使われていたホヤが
使用されています。
とは言え、
簡単に手に入るモノではありません。
古物のネットワークを通じて
日本中から探し集めております。
そう知ると、
ますます中嶋さんのランプの
希少性が上がってきます。
使用されていた時代がバラバラのホヤは
どれも個性がありカタチもバラバラ。
そのため
台座のサイズも真鍮の留め具も
ホヤの大きさに合わせて作ります。
途方もない手間にはなりますが、
中嶋さんは
「おおらかな気持ちで作っています」
と話してくれました。
中嶋さんのランプ作りは
材料を手にした瞬間から始まります。
縁あって手元にやってきた
ホヤに合わせるように桜の木の台座と
真鍮の留め具を作っていきます。
さらにコードやプラグなどを取り付け、
人間が直視できるという理由で選ばれた
5ワットの電球をつけてランプが誕生します。
これで完成かと思いきや、
「出来上がったランプをアトリエに並べ
撮影が完了したときがランプつくりの
ゴールなんです」
と、中嶋さんはおっしゃっておりました。
大切に時間をかけて
手作りで息を吹き返したランプが
新しいスタートするとき、
それが中嶋さんにとっての
ランプ作りの終わりということが
伝わってきました。
そんな気持ちが伝わっているのか、
『vickey'72』のランプは
温かみに溢れた佇まいが美しく
見ているだけで癒されます。
『vickey'72』は
2011年にスタートしたのですが、
2020年までは会社員と二足の草鞋
だったそうです。
仕事の中で金型について覚え、
電気についての技術を習得し、
日曜大工好きな中嶋さんは
それらのスキルをモノづくりに
繋げていきました。
もともと手仕事でモノを作るのが
好きだった中嶋さんですが、
ランプを作ろうと思ったきっかけは
10年前にさかのぼります。
あるギャラリーにて
アイアン作家さんが小さな照明器具を
作っているところを初めて見て、
大きな衝撃を受けたそうです。
「照明器具を作ってみたい」
そう素直に感じたのがきっかけでした。
その後、
アンティークショップや古道具屋で
オイルランプのホヤと出会いました。
中嶋さんの中で「ビビッ」と
アイディアが生まれました。
これこそが
『vickey'72』の核と言えます。
モノとの出会いから
サンプリングをし
発想を膨らまし
五万とある素材の中から
セレクトし組み立てる
「0から1を作るよりも
1から組み立てる方が得意なんです」
そう語る中嶋さんには
1つのモノを最高のモノに
仕立て上げるセンスがあるのです。
『vickey'72』をお手に取って下さる
お客様へ向けて、こんなメッセージを
いただきました。
「僕はある時代に使われていたモノを使い
新しいモノを作っています
それを新しいスタンダードとして
もう一度大切に長く使っていただけたら
それはとても嬉しいことです
経年変化を意識して作っているので
長く使うことでより良さを感じていただけたら
こんなに有難いことはありません」
時代を超えたモノに命を吹き込み
大切なモノとして現代から未来へ
つなげていくという想いが伝わり
ランプへのまなざしがより優しくなります。
次回の販売までは
半年ほど時間がかかってしまいますが、
3年先まで個展のスケジュールが
埋まってしまっている『vickey'72』なので、
少し気長に次回の販売をお待ちいただけると
有難いです。
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