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陶芸家『福留春菜』の飾らない魅力【FREEPARK】
明けて晴れる空
澄んだ空気に
グラデーション
夕暮れの色に
ひと粒の光
気づけば星空
明るく始まった2025年
FREEPARKは魅力ある作品やプロダクトを
お届けしていきたいと思います
新年最初のポップアップは
陶芸作家の福留春菜さんの作品
期間:2025年1月11日(土)~26日(日)
※11日15時~福留さん在店
※オンラインストアでの販売は12日頃からを予定しています
フラワーベースやマグカップなど
唯一無二の作品がずらりと並びます
福留さんにお話を伺いましたので
ぜひごゆっくりとお読みくださいませ
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まずは福留春菜さんの
経歴をご覧くださいませ
福留春菜
1995年 鹿児島県生まれ
2020年 鹿児島大学教育学研究科芸術コース修了
2024年3月まで同県の高校美術教師として勤務
現在は神奈川県在住
大学で芸術コースを選択されているのですが
子供の頃からモノづくりが好きだったのでしょうか?
■ 福留さん:
立体造形というよりは、
絵を描くことが大好きでした
どちらかというと粘土は苦手でした
意外です!
陶芸作家さんなので
粘土とか好きだったのかと
勝手に想像していましたw
でも作品を見ると
絵画的要素もあるので
絵が好きだったのことは
つながりますね
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粘土が苦手だった福留さんが
陶芸と出会ったのはいつでしたか?
■ 福留さん:
陶芸との出会いは大学での授業です
手で直接素材に触れて、
想いを表現できるという面に魅力を感じました
大学院までたっぷり陶芸と
向かい合っていたのですね
卒業後はどんな活動をされていたのでしょうか?
■ 福留さん:
院を出ても制作を続けやすい職業として、
高校教員を選びました
生徒と一緒に学ぶのも面白いし
授業を考えるのも楽しくて、
教員の仕事もとても大好きだったのですが、
生徒たちに正しさを伝えたり
社会集団の一員になるように
指導したりすることが
合わないなと感じて辞めました
親にはすごくがっかりされましたが、
気にせず横浜に来ちゃいました
これはまた驚きです!
高校の先生をされていたとは!
さらに辞めて鹿児島を離れるとは!
横浜に移住しようと思ったのは
どんな理由だったのですか?
■ 福留さん:
鹿児島はご飯も美味しいし
温泉もあるし
人も温かくて好きなのですが、
制作をする中で色んな面で
保守的・閉鎖的な部分を
感じることがありました
なので生徒たちには
「進学就職では一回県外に出なよ!」
と言っていたのですが、
「あれ自分は他の県に住んだことないな」
と思って
教員をしてみて、
自分の方が生徒たちに影響を
受けてたなと今では思います
横浜を選んだのは大学のときに
頻繁に遊びに来ていて
街が好きだったからです
なるほど
ご自身が鹿児島を離れてみると
より人に伝えられることが
増えるのかもしれませんね
横浜はわたしも好きな街なので
住む場所に選んだのに共感します
いいですよね横浜!
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今まで慣れ親しんだ鹿児島とは
だいぶ環境が変わったと思うのですが
制作はどのようにしているのですか?
■ 福留さん:
アパートの、2畳くらいの
ウォークインクローゼットの中で
制作しています(笑)
引越してきて速攻で木材を組んで
乾燥棚などをつくって、
勝手にアトリエにしました
あとは仕事をもらっている
陶芸教室の窯にもお世話になっています
さすがです
アトリエを自作し
制作をすぐにはじめたんですね
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福留さんの作品には
色使いや形にとても個性を感じます
ピンクや水色などの明るい色やポップな柄と
グレー、ベージュ、ダークグリーンなどの
土器っぽい感じがあり、
一見すると2極性があるように思います
また形もいろいろあり、
ひとつひとつにストーリーがありそうです
どのような想いやこだわりで
作っているのでしょうか?
■ 福留さん:
プリミティブな形状が好きなので、
仰るとおりでかたちは弥生土器などから
影響を受けています
民俗学資料館・博物館に行くのが好きです
絵付けに関しては、
日記をかくような気持ちで描いています
なので筆致の荒さや線彫りの絵や文字に
そのときの気分が表れています
ただ一貫性を感じるのは、
私の中にある対極の感情が
如実に表れてるなという点です
「私は強いぞ、無敵だ、ギャルマインドでいくぜ」
という瞬間と
「もう無理、なんて自分は愚かなのか、誰か助けてくれ」
という瞬間を繰り返しているので(やばすぎですが)、
色んな作品が焼き上がります(笑)
お客様に話すとたまに共感して
笑ってくれる方がいるので、
そんな方々にいつも救われています
はははw
わたしも笑っちゃいました
でもすごく納得したというか
作品に福留さん自身が表れているんですね
ひとつひとつにも
その時々の福留さんがいて
たくさんの作品群を前にすると
福留さん本人がそこにいるような
等身大の着飾らない
カッコつけないそのままの
福留さんが見えます
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今回のポップアップでは
いつもは作られていないマグカップを
オファーさせていただきました
新作をご制作いただき
本当にありがとうございました
どのようなイメージや思いで
作っていただいたのでしょうか?
■ 福留さん:
普段は使いやすさを全く考えていませんが、
口につけるものなので流石に意識してみました
私自身コーヒーが大好きなので、
誰かの朝のコーヒーの時間を想いながら
つくることは新鮮で楽しかったです
そうだったのですね
カップがぼってっとしていて
口当たりがいいのに
取っ手がちょっと細くて
形がいびつなのが可愛いです
このコーヒーマグが
湯気の向こうに置いてある食卓が
想像できて楽しいです
今回の作品はとてもたくさんあるのですが
いくつかご説明いただけるとうれしいです
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↑こちらのvase No.13は
越してきて初めて過ごす
夏の日につくりました
故郷の優しさや古くから知る
大好きな人たちについて思い出していて、
ずっと住み続けることで
盲目的になってしまう、
格子がかかったようになっていたなと
思いながら描きました
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↑こちらはvase No.16です
単純な理由ですが本がすきなんです
本の中にある一文が常に自分に
影響を与えてくれています
10代のころに出会った
ヴィヨンの「軽口のバラード」は
ずっと胸の中に留めています
作品の奥にあるストーリーを
ありがとうございます
より作品に深みを感じられます
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今後の目標や将来の夢などがあれば
うかがいたいです
■ 福留さん:
作家と同じくらい強い目標があって
これからはいろんな場所に住んでみて、
気に入った場所で陶芸教室を
開きたいと考えています
お爺さんお婆さんの憩いの場になったり、
高校生のデートの候補にあがるような
陶芸を介してみんなの居場所に
なるようなところをつくりたいです
教員のときに、自分でそういう場所を
つくりたいと思いました
これは夢というよりは近い将来の現実です
そして作家としては、
陶ってこんな表現ができるんだ〜!
と誰もが驚く土の可能性を
みつけることが目標です
死ぬまでにできればいいかな
素敵なビジョンですね!
直接土を触ることで
リラックスできたり
陶芸をすることでクリエイティブな
刺激を受けたり
福留さんのいる居場所は
きっと笑顔が多そうです
そんな先生が
驚くような作品を作っていたら
きっと生徒さんたちも
わくわくしますよね
近い将来現実になったら
ぜひお知らせください!
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最後にFREEPARKに
いらっしゃるお客様へ
メッセージをお願いします
■ 福留さん:
最後までインタビューを
読んでくださりありがとうございました
今回、自由が丘の素敵なお店にて
展示させていただけること
大変光栄に感じています
ひとりでも多くの方に作品を
みていただきたいなと思っているので、
お時間ございましたらぜひ遊びにきてください
・
・
・
インタビューは以上になります
福留さんの飾らない魅力を
感じていただけたら幸いです
ぜひポップアップ期間中に
作品をご覧くださいませ
ビビっとくる出会いがあるかも
しれません
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いつも最後までお読みいただき、
本当にありがとうございます
もしよかったら、
スキ・コメント・フォローを
いただけると光栄でございます
オンラインストアにも
お立ち寄りいただけると幸いです
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