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心くすぐる瀧澤奈那の陶芸作品【FREEPARK】
待ちに待った秋
涼しい気温と
長袖の心地よさ
美しいものを見たり
美味しいものを食べたり
頭の刺激が多い季節です
FREEPARKでは
新人陶芸作家、瀧澤奈那さんの
ポップアップを開催します
期間:2024年10月12日(土)~27日(日)
手に取った人が
どうやって使おうかと
想像を広げていくのが
楽しい作品なので
ぜひご覧いただきたいです
陶芸作家の瀧澤奈那さんに
たっぷりとインタビューを
させていただきましたので
ご紹介させていただきます
どうかごゆっくりとお読みください
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瀧澤さんの工房は
世田谷代田駅から徒歩5分程度の
住宅街にあります
普段は陶芸教室もしており、
先生をしながら作家活動を
されています
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それもそのはず、
瀧澤さんの作家活動は
今年2024年4月からと
まだ始まったばかり
もともとは大学卒業後に
就職した内装設計の会社で
お仕事をされていました
忙しい仕事の合間に
習い事として通っていたのが
現在の工房である
陶芸室tetoという陶芸教室
自分と向き合える時間
手を動かしモノを作る実感
そんな経験を重ねていく中で
今まで好きだけど自信がなく
手を出せないでいた
モノづくりへの道を
現実のものとして考えるように
なっていきました
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当時の陶芸教室の
先生に出会ったことも
大きかったそうです
目の前にいる先生は
陶芸作家として生活をしていて
とても生き生きしている
パワフルで人間してる感じが
とても魅力的に見えました
今まで自分にはできるはずがない
作家になってなれるわけがないと
避けてしまっていた自分と
いったん向き合おうと思いました
そして、
先生が紹介してくれた
京都にある陶芸の職業訓練校に
通う決断をしたのが
陶芸作家へのはじめの一歩でした
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京都にある陶芸の職業訓練校は
18歳以上から入学する資格があるため
20代後半の方が多かったそうです
社会人が専門分野を陶芸に
変更したいとう決意を持った人が多く
100%の学ぶ意欲がある環境は
とても楽しかったと言っていました
週5日で毎日9時~16時まで
陶芸の基礎や技術を学び
休日には京都の食を楽しんだり
自然に触れあったり
充実した1年を過ごしていました
その中でも
古道具屋さんに行くことや
ギャラリーでの器との出会いは
瀧澤さんの作家に強く影響を
与えた話してくれました
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瀧澤さんの作品には
大きく分けて2つの経験が
ベースにあります
ひとつは京都での経験
陶芸の技術を学んだことはもちろん
古道具屋で出会う小物や
陶芸作家さんの作る器です
京都にお気に入りの古道具屋があり
用途のわからないモノを見つけると
「どうやって使おうかな」と
想いをめぐらすことが楽しかったそうです
「何年も昔のフィンランドからやってきた
小さな器はキャンドルを置いたらかわいいかも」
そんな風に想像しながら
古道具屋巡りをするのが
大好きだと話してくれました
古道具屋では
時代を経て現在出会うものがあり
瀧澤さんの作品も同じように
未来の古道具屋で誰かが出会ってくれたら
いいなと考えています
また
京都のギャラリーで出会った器からも
影響を受けています
シンプルな形だけど
じわじわと感じる情緒があったり、
派手さはないけど語りかけてきたり、
主張は強くないけど深みのある器を
たくさん見るうちに
瀧澤さんの思考が変化していったそうです
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もうひとつは
学生時代に2か月ほど滞在した
アメリカのポートランドでの
出会いと経験でした
クラフトの町と言われていたように
陶芸作家の作ったマグカップや器が
カフェで使われていて
生活の近いところに作品があることに
感銘を受けたそうです
またその作品が
パキっとした色だったり、
ぽってりしたボリューム感だったり
町と作品の世界観にはまりました
京都とポートランド
素材感やまだらのある釉薬と
ツルっとした釉薬のように
一見すると相反するけれど
どちらからも影響を受け
ミックスすることで生まれたのが
陶芸作家瀧澤奈那の作品です
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瀧澤さんのコンセプトは
『色気のある器』
シンプルな中に
奥ゆかしさがある作品を
目指して作っています
言葉にできない良さや
じんわり感じる良さ、
人間っぽさをだしていきたいと
考えています
そのために
いろんな土を使ったり
独自の釉薬を作ったり
様々な実験を繰り返して
質感や色味を研究されてます
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今回ポップアップのために
制作してくれた作品には
黒いオブジェのシリーズがあります
パッとみると
何に使うのかわからない
オブジェなのですが、
わからないからこそ
想像を楽しんでもらいたいという
想いが込められています
黒いカモは
畳の上にポツンと置いたり
モダンなインテリアの中に飾ったり
手に取った人のセンスで
遊び心を存分に生かして楽しんで欲しい
立体的なフレームには
カバーがないので
中央にモノを張り付けて
立体物のフレームとしても
お使いいただけます
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黒である理由は
色があることの限定性を取り除き
持ち主に考える余地をもって欲しいから
さらに
未来の古道具屋のことも
想像して作っています
遠い未来の古道具屋に
瀧澤さんのオブジェがあり
それを手にした人が
想像を膨らますのを期待して
作っています
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作品にはそれぞれに
こだわりがあります
黒いお香立ては
穴を頂点には開けず
少しずらしているので
お香を差していないときは
オブジェとして飾れるように
なっています
小さめのお皿には
サイズのこだわりがあり
できれば大きなドーナツや
ケーキなどをみちみちに乗せて
使って欲しいという思いがあります
大きなお皿にちょこんと
盛り付けるオシャレさではなく
小さなお皿にみちみちに
盛り付けるかわいさを伝えるためのお皿です
取っ手のないマグは
瀧澤さん自身が
取っ手のあるマグカップよりも
美味しく飲めるから
その良さを伝えたく制作されました
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想いのこもったオブジェや器たち
瀧澤奈那の世界は始まったばかりです
これからの目標を伺いました
「いつか海外での展示をしてみたいです
作品については、日用的に使う食器
の制作をしながら、
オブジェなど、アートとしての
作品作りもしていきたいです」
瀧澤さんの中にある好きが
いくつも重なり交わりできた個性は
休日にゆっくり古道具屋をみる時間だったり
人間っぽさのあるシンプルな器の
奥ゆかしい深みだったり
派手な主張はないけど人それぞれが感じる
手につかめない魅力になっています
作品をご覧いただくことで
じっくりと味わっていただきたいと思います
最後にFREEPARKのお客様に
メッセージをいただきました
「黒シリーズは買った後に
どう使うか考えることを
楽しんで欲しいです
小さなお皿には大きなドーナツや
スコーンなどをぜひ置いてください」
使ってみて初めて気づく
瀧澤奈那の作品を
ぜひお楽しみくださいませ
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