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2024年下半期映画、そして年間ベストを語る。

2024年の7月から12月、映画館で観た映画は21本でした。
試写会は、仕事で記事にしているので除いています。

上半期についての記事はこちらに。



観た映画一覧

ルックバック
ホールドオーバーズ
悪は存在しない
RRR
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
めくらやなぎと眠る女
関心領域
インサイド・ヘッド2
僕の家族と祖国の戦争
ラストマイル
夏の終わりに思うこと
ナイロビの砂漠
ぼくのお日さま
あの人が消えた
傲慢と善良
侍タイムスリッパー
リトルダンサー
スマホを落としただけなのに3
インターステラー
ロボット・ドリームズ
大きな家

新しいものがほとんどですが、リマスターしたものなどリバイバル作品も結構観に行きました。見逃している作品を映画館で観るの、楽しい。

特によかったなあと思い出す2024年後半の6本

キリがいいのは「5本」とかだとは思うんですが、どうしてもしぼれなかったー!
観た順に書いていきます。

ルックバック

入場者特典、うれしい

「漫画が好き」という気持ちで結ばれた、ふたりの少女の物語。
原作漫画もよかったし、アニメ化された今作もすばらしかった。とても短い映画で、ずっと息をとめて祈りながら見続けて、そして観終わったら映画館を飛び出してそのままどこまでもどこまでも、うわあああああって叫びながら走り出したくなるような。彼女たちの熱が自分に乗り移ったかのような。

ホールドオーバーズ

窓から光が入っちゃって、いつもうまくポスターの写真が撮れない

とある名門校の、クリスマス休暇。誰もが家に帰ったり家族で旅行に行ったりと楽しく過ごすはずのこの時期に、それぞれの事情で寮に残ることになった人たち。
初対面の印象では、みんななんだかちょっとイヤな感じの彼ら。なのに、観ているうちにどんどん好きになって、最後には「おんなじー!私とおんなじー!」と心の中でハグして泣き笑い。
暑い暑い夏に映画館で観ましたが、今観ると季節的にもちょうどいいと思います。あったまるよ。

悪は存在しない

うおおおおお。

冬の集落。自然の風景が美しいなあ、音楽がいいなあ、少女がキリッとしててかわいいなあ、薪割りをするお父さんが朴訥としていていいかんじだなあ、おや、なんかうさんくさい会社の人たちが変なこと言ってきたぞ、でもこの人たちもたいへんだよね、わかるわあ、みんなうまくいくといいねえ。って思った後で…

えーと、この映画は何も知らないで観に行くのがいいです。すっごいです。大好きです。

ラストマイル

パンフの袋とじ、まだ開けないでいます…

舞台挨拶ふくめて、三回観ました。すばらしかった。
ラストマイルについては、なんかゆっくりたっぷり語りたい気分。今後も宅配便を不在持ち帰りにはさせないぞ、確実に家で受け取るぞ、と気持ちを引き締めてネットショッピングしています。
そして、MIU404もアンナチュラルも、ずっとどこかで続いているという事実がうれしくて仕方ないです。

ぼくのお日さま

吃音症の男の子が、アイススケートと出会い、年上の少女とペアを組んで、大会出場を目指す。ふたりと彼らを指導するコーチ、三人のシーンがとてもとても美しい。このまま彼らをずっと観つづけていたいのに、その思いはある日砕かれる。
恋のせつなさ、若さの残酷さ。熱でとかされる氷のように、美しい瞬間は永遠じゃないのは知っている。それでも、続いてくれることを願わずにはいられない。
エンディングのあのシーンのあとも、どうかみんな、幸せでいてくれますように。
この映画も音楽がすばらしくて、サントラを聴きながら家に帰りました。パンフレットもすてき。

ロボット・ドリームズ

このポスター見ただけで泣ける

良い映画は音楽もいいという法則は続く。今後「セプテンバー」を聴くたびにぜったいこの映画を思い出してしまうはず。
ひとり暮らしの犬が通販でロボットを購入、ふたりはどこに行くにもいっしょで、街をショッピングしたり公園でダンスしたり、海水浴に行ったりと、楽しい夏を満喫。…しかしある事件が起こり…。
…いや、もう、とにかく観に行ってください。泣いて泣いてたいへんなことになるので、ハンカチを用意してね。
誰かを深く愛したという記憶のいとおしさ。

そして2024年のベスト映画は

うわーすっごく迷う。

そうですね…
笑って元気になりたいな」って人に観て欲しいのは
カラオケ行こ!
で、

静かにやさしくされたい」人には
夜明けのすべて
ロボット・ドリームズ
ホールドオーバーズ
ぼくのお日さま
を、そっとおすすめしたいです。

2024年の映画と、映画館。まとめ。

全体に「日本映画おもしろいじゃん!」って年だったと思います。どの映画もすばらしかったなあ。河合優実さんの輝きを「ナイロビの砂漠」「あんのこと」で堪能できたのもよかった。
映画館いっぱいに老若男女の笑い声が響いていた「侍タイムスリッパー」も楽しかった。時代劇が復活しそうですよね、ここから。
14歳の栞」「大きな家」と、竹林亮監督のドキュメンタリーもすばらしかった。映画館でしか観られない作品なので、機会があったらぜひ。

見逃していた「インターステラー」を、今回観られてうれしい。映画館という宇宙に放り出されて、みんなで息を呑んで見守る喜びよ。ユリイカ!
RRR」も「リトルダンサー」も同じく、映画館で観たかったやつー。最高でした。
上半期のハリポタもそうですが、「あの時観られなかったけど、配信じゃなくてやっぱり映画館で観たい」という作品をしっかり観ることができてよい年でした。

映画館で映画を観るの、ほんとに好きです。2025年もいろいろ観たい。
そして今ちょっとやってみたいなと思ってるのは、「旅先の映画館で映画を観る」こと。できたら、街のミニシアターで。
できるかなー。できたらいいなー。

ホールドオーバーズはいいぞ。

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さとひ(渡辺裕子)
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