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漢方養生指導士への道〜ベーシック編⑦〜

第7回目記録になります!
本日は、前回お伝えした六淫の
「風邪・火邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪」の特性についてです。

①風の特性
風は、上の方に舞い上がる・上の方が勢いよく動いているイメージだとすると身体も上半身に影響がありそうですよね。

〈症状〉
・風邪を引いた時に首の後ろ辺りがゾクッとする時があると思います。
 この辺りは、「風府」「風池」「風門」と「風」の名前が付くツボがあり  
 ます。
 そのため、身体が弱っている部分のバリアが剥がれて邪気が入ってきます

・風は上半身を狙ってくるので、風が吹いている時は首回りを守るために
 マフラーやスカーフなどで守りましょう。
 また、その他にも頭・目・鼻・喉なども狙ってきます。
 花粉症が正に当てはまります。

・風は、様々なものを巻き込んで身体の中に入ってきます。
 そのため、熱や寒さを巻き込んで発熱や悪寒などの症状が出たりします。

・外を見たときに、風で木がユラユラ動いていることがありませんか。
 この時、身体では震え・ふらつき・痙攣・めまい・かゆみ・ムズムズする           
 などの症状がでます。

②火の特性
火は、上の方に燃え上がるイメージだとすると
上半身にも熱が昇ってきそうですよね。

〈症状〉
・暑かったりすると気を消耗させるので(汗をかいてしんどくなるイメージ)
   息切れ・力が入らない・だるいと熱中症になる可能性があります。
 また、気が消耗すると「血」の働きが鈍くなるため、
 生理不順になることもあります。
 特に気虚・血虚の方は注意です!
 
 気虚・血虚などの詳細は第5回目に書いているので、
 お時間がある方は読んで頂けると嬉しいです。

・火が強すぎると水があっても蒸発してしまいますよね。
 それを身体に置き換えると、汗の出しすぎで喉が渇く・
 冷たいものを欲する・赤みをおびた尿がでる・蒸発して 
 乾燥した状態になっているので便秘になることもあります。

・ろうそくの火の上の方は、ゆらゆらと風で動いている時がありますよね。
 それは、火も揺れ動かす力があると思えませんか?
 それを身体に置き換えると、インフルエンザのような高熱が出ている時に
 痙攣・ひきつけなどの症状が現れます。

・鼻血・吐血・血尿・血便・触ると痛い腫れものも
 熱のしわざです。

③暑の特性
暑は、火の特性と湿の特性の両方を持ち合わせています。
暑くて湿気のある正に蒸し暑い夏のイメージです。
そのため、火の特性と湿の特性で説明しているので割愛します。

④湿の特性
湿は、湿気でだるく、ベタベタ、ジメジメしたイメージです。
なので、何かしんどい・頭が重い・手足がだるいなどの症状がでます。

〈症状〉
湿気でだるいので、
 何かしんどい・頭が重い・手足がだるいなどの症状がでます。

・湿気でベタベタは、トイレで大小便をした時に切れが悪かったり、
 中々拭き取れないことも湿の症状のひとつです。

・1回治っても再発しやすい性質をもっています。
 これは、湿気の粘り強さが関係しています。
 例えば、私の症状で言えば、毎年夏頃に右手の中指・薬指に水泡ができ
 まれにかゆみがあります。
 そのうちに治りますが、毎年繰り返しています。
 これは、身体の中に湿が残っている証拠です。

・湿気は水を含んでいるので、下の方へ流れていきます。
 それを身体に置き換えると、下半身のむくみがでてきます。

・粘りの性質があるので、臓腑の気の流れが滞ると中々流れてくれません。
 そうなると、胃のつかえ・嘔吐・大小便がすっきりでなかったりします。
 また、飲食物を運んでくれる場所(脾)は、湿気を嫌うので、
 体内が滞ると食欲不振・腹部膨満・嘔吐・むくみの症状がでます。

⑤燥の特性
燥は、潤いがない・カサカサ・パサパサのイメージです。

〈症状〉
・乾燥しやすので、髪のパサつき・口鼻の口渇
 洗い物などで指がひび割れするなどの症状がでます。

・五臓の「肺」と「大腸」は燥にも関係しているので、
 便秘になりやすい・空咳・胸痛などの症状がでます。

⑥寒の特性
寒は、寒くて縮こまるイメージです。

〈症状〉
寒いと身体の中の温かい気の流れを悪くするため、
 手足の冷え・鼻水・尿・おりものなどがサラサラの
 透明になることがあります。

・寒すぎると冷えて痛みがでたりします。
 
・冷えるとトイレの回数が増えたり、むくみが症状がでます。

以上が、
六淫の「風邪・火邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪」の特性についてでした。

今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました!!


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