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ハプニングだらけのひとり旅が、大学生の僕に教えてくれたこと。

一人で旅をすることは、未知の土地で自分の限界を試す、あるいは新しい発見を求める冒険です。インド、台湾、上海など、私が訪れた都市はそれぞれに独自の文化と課題がありました。これらの経験を通して、異なる文化や言語に対する対応力を磨き、問題に直面したときにどう行動するかのスキルを学びました。ここでは、私が直面したいくつかのアクシデントと、それをどのように乗り越え、何を学んだかを紹介します。参考にしてね(?)

1. インド:デリーでの旅行代理店詐欺:初対面の人をすぐ信用しない

インド・デリーに到着後、「インドに着いた!やった!」とひとりはしゃいでいたとき、親切そうに声をかけてくれた駅員(今思えば怪しい)が「電車の切符ナイノ?切符売り場は別のトコ、コッチ」という案内になんとなく納得してしまい、案内されたリキシャ(小型の三輪タクシー)に乗り込みました(これはグルなのか?でもグルっぽくなかったんだけど)。彼の指示に従うままに(今でも忘れない、早朝未明に車道のど真ん中で全裸で走り回る若い男性を横目に風を切りながら)到着した場所は、怪しい旅行代理店でした(もう地球の〇き方にも書いてあるオーソドックスな詐欺のやつなんです)。でも、街はずれのその旅行代理店から一人で走って逃げるという行動力も根性も(当時は)無く、そこで法外なタクシー代(日本と比べたらそりゃ安価だけど)を請求され、ハリドワールまで5時間の移動のためにまあまあな金額を支払う羽目になりました。

ハリドワール到着後、巡礼のためにハイキング。遠くにヒマラヤを望む。

(実際、エアコンもかかってお昼休憩もあり、初インドの自分にとってはとても快適な移動でしたが、それでも列車の方が数十倍安い!でも旅行代理店のおじちゃんが言うには「列車はお祭り期間だからないヨー予約でいっぱい!電話かけてミル?」(その電話先の人も切符は1枚もないと言っていた)なんだったんだろう。。。)事前に「旅行代理店詐欺」に関する情報を得ていたものの、初対面の人をすぐに信用したことが大きな失敗でした。

この経験から、知らない人にすぐ頼るのではなく、冷静に状況を見極めることの重要性を学びました。特に異文化の中では、情報の確認や自身の直感を大切にする必要があります。現地に到着して、すぐにはしゃがない。

2. インド:デリーのケンタッキーでのバックパック盗難:自分の持ち物を管理する責任

また、デリーではケンタッキー(マック等とは違い、ケンタッキーは世界中の店舗でコンセントがあります!!!)での食事中に、わずか数十秒間バックパックを席に置いたままにしていたところ、目を離した隙に盗まれてしまいました。周囲の人々は心配してくれましたが(実際店員さんにお願いし監視カメラもチェックしたがちょうど死角泣、意味ないじゃん泣)、最終的には自分の持ち物に対する責任感を痛感しました。(パスポートなど大事な書類は前に欠けていたので大丈夫です。バックパックには薄汚れた服と手ピカジェルしか入っていなかったので良かったですが、到着した成田空港で「なぜ手ぶらで日本に入国するのか?」と強く尋ねられました、とほほ)

行かない予定だったけど、結局行ったタージマハル。

こうした経験から、「自分の持ち物は自分で守る」というシンプルな教訓を学びました。これは異国での自己管理能力を高め、自己責任を意識するきっかけにもなりました。(ここから、生活のなかのあらゆる自分の持ち物をミニマルにしようという、なんちゃって・ミニマリスト人生が幕を開けたのです)

3. インド:ハリドワールでの料金トラブル:自ら主張する大切さ

ハリドワールでもトラブルに遭いました。リキシャの運転手と料金について揉めたときのことです。事前に提示された金額と違う料金を請求されたため、私は言葉の壁を理由にせず、自ら声を上げて抗議しました(日本で出たことのないそれはそれは大きな声が出ました)。周囲の人々も巻き込み、最終的には納得のいく形で解決できました。

ハリドワール近郊、ヨガの聖地リシケシュのガンジス川沿いで声をかけられパチリ。日本人自体が珍しく、足の白さをいつもからかわれる。

言語が通じない場面でも、自ら主張する力が必要であることを学びました。黙っていては誰も助けてくれません。問題が発生したとき、積極的に行動し、自分の意見をしっかり伝えることが重要です。

4. インド:アムリトサルでの体調不良と人の優しさ:助けを求める勇気

アムリトサルで体調を崩したときは、まさに生死を分ける状況に直面しました。飲んだ水が原因でひどい腹痛に襲われた私は、泊まっていたホテルを追い出され、道端で苦しんでいました。しかし、別のホテルの従業員が私を助けてくれ、無料でロビーで休ませてくれました。(完治はしなかったけど、「こんなパキスタン国境付近まで来ててへこたれるものか!」と気合でシク教総本山の黄金寺院まで足をひきづってたどり着いたのもいい思い出。)

嘔吐後なので、水をがぶ飲みしながらのシク教総本山を巡礼。二本足でギリギリ立っており、今にも倒れそう

この時、困難な状況でも他人に助けを求めることが大切だと感じました。自分一人で全てを解決しようとせず、時には周りの人に頼ることも必要です。

5. 台南での写真撮影:小さな勇気を出すことの大切さ

台湾・台南では、ひとり旅のため、自分が写った写真を撮ることが難しいという課題がありました(ひとり旅あるある。自撮りじゃなくて他撮りのこだわり)。しかし、勇気を出して現地の人にお願いしてみると(中華圏では「你好你好」で声をかければOK(?))、快く写真を撮ってくれました。台南の孔子廟でその経験をした時、ほんの少しの勇気で大きな成果を得られることを実感しました。

一月の台湾、肌寒さを堪えています。

旅の思い出を写真に残すために、自分から行動し、勇気を持ってお願いすることが重要だと感じました。これも、異文化の中で積極的に行動する姿勢につながります。写真をお願いするのは一時の恥、写真をお願いしないのは一生の恥。

写真を取ってくれた韓国の観光客に言われるがまま、金木犀の紅茶片手にパチリ。ベストポジションの席なんだけど、寒すぎて夜まで待てなかった😢

6. 上海での深夜のタクシー問題:行動力と助けを求める力

最後に、上海では深夜にタクシーを拾おうとしてうまくいかず、途方に暮れていました。(日本と違って親指を挙げるポーズをしてもタクシーは止まりません。なぜなら、デジタルに関し先進的な上海は皆スマホアプリからタクシーを呼ぶから。。。)スマホの充電も切れかけていたため、近くのコンビニに助けを求めました。コンビニの店員さんが充電器を貸してくれ、他のお客さんがレンタサイクルの料金を代わりに支払ってくれました(無事ホステルに時間内にチェックイン!)。この一連の出来事は、行動力と助けを求めることの大切さを改めて教えてくれました。

たまたまコンビニを利用していた男性に、お世話になりました!あの時は本当にありがとう🙇

困難な状況に直面したときに黙っているのではなく自分から行動し、助けを求めることができれば、思わぬ助けが得られることを実感しました。

こちら、学内のプログラムで仲良くなった、デザインを専攻する上海の友人に、現地で再会。今はロンドンでファッションを学んでいるそうです😳

ひとり旅が教えてくれたこと

これらの旅の経験を通じて学んだのは、異文化に対するオープンな姿勢と、困難な状況での問題解決力です。言語の壁や文化の違いがある中で、柔軟に対応し、自ら行動することが重要です。ひとり旅は、ただの観光ではなく、自己成長の大きな機会でもあります。旅の途中で直面した問題をどう解決するかが、次のステップへの糧となり、それが今後の人生やキャリアにおいても大いに役立つことでしょう。

異文化との交流や、予想外のトラブルを乗り越える力を培うために(そして現地にしかないおいしいものを食べるために!)、私は引き続きひとり旅を続けていきたいと思っています。

印パ国境で、途中までの乗り合いタクシーで仲良くなった現地大学生。インド訛りの英語でAre u virgin?と聞いてきたのは、今でも忘れない。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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