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『仕事』と『働き方』の棚卸し

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『町家再生・活用の仕事に至るまでの自己紹介』のほか、今から十数年前、自営に転じようかどうしようかと思案していた頃に作った、『仕事』と『働き方』についての図表を文章にまとめ直したり…
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#町家

『啓蒙』でも『啓発』でもなく『教養』

『啓蒙』でも『啓発』でもなく『教養』

10年前の今日、私はFacebookにこんな投稿をしていた。

この日の私に何があったのか。
私は手元に保管してある手帳を確認することにした。

Facebookへの投稿は11月9日の未明。
前日に神戸からの客人と大和郡山城下町にて『奈良・町家の芸術祭  はならぁと』などを見て回り、その晩はその客人達との酒席を設けていた。

席上、我々は町家が失われていくことに憂い嘆き、町家の再生や活用に所有者が

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困った時には気兼ねなく困りたい

困った時には気兼ねなく困りたい

学生時代の話である。

研究室の仕事の一環で、某所にて合宿しながらワークショップを行うということとなった。
私はそのお世話係をしていたのだが、その間に、まったく何も問題が起こらないなんて事はあり得ない。
むしろ、大小入り交じった問題だらけといった方が正しい。

そして、またトラブルが発生するのである。

「…困りましたねぇ。」と、例のごとく私が呟く。

この呟き、目の前の人達には私が困っているよう

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自己紹介 ~町家再生・活用の仕事に至るまで~

自己紹介 ~町家再生・活用の仕事に至るまで~

今でこそ建築設計事務所を営み、町家の再生・改修設計とその関連が仕事の大半となっていますが、最初からこういうことをやりたいと思っていた訳でありませんでした。

大学卒業後は、大阪の独立系シンクタンクに入社

地方自治体からの業務委託が専らで、行政計画、産業・経済、健康・福祉、環境・景観など、幅広い分野にわたる課題や事象を対象とした調査や研究を行い、結果を報告、時には解決策を提示したりする会社でした。

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“たいへん”が惜しむ理由にはならない

“たいへん”が惜しむ理由にはならない

お子が発熱すると保育園に預ける訳にはいかず、我が家の場合、基本的には私か妻のどちらかが自宅で世話をすることになる。
夫婦の仕事の状況を鑑み、今回は私がお子の世話をすることとなった。

子供は発熱に強いというか、大人からすればとても辛いだろうと思うような体温でも、そんなことはお構いなしで元気に遊び続けていたりする。
そうかと思えば、やはり身体はしんどいのだろう、動きが緩慢になってきたかと思えば布団の

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