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「褒め」を受け取められる私でありたい
ここ数日、実家に帰り、大掃除を手伝っている。
両親は離婚しており、父とは絶縁、母は再婚して実家を出ており、実家には妹は1人暮らししているという、ちょっと変わった我が家系。
私は、現在1人暮らしをしているが、7年前に実家を出てきた時に、かなり多くの荷物を置きっぱなしにしていたことから、反省の意を込めて、ここ数日大掃除に勤しんでいた。
そんな中、押入れの奥から1つのトロフィーが出てきた。
「社会人〇〇テニス大会 団体戦優勝」と書かれており、すぐ昔テニスをやっていた母の物だと分かった。
使わないだろうけど、勝手に処分するのもいかがなものかと思い、母に電話。
「テニスやってた時のトロフィー出てきたけど、どうする?てか、優勝ってすごいね〜」と言ったら、
「いや別に、それ団体戦だし…」
と一言。
えええええええええええええええええ?!何でそんな反応するの?!と、心底びっくりした。
優勝は優勝。どこに卑下する理由があるのだろう?
「団体戦でも優勝は優勝だし、団体のメンバーの1人だったのだから、胸張っていいでしょ?」と言ったが、「いやぁ…別に」としか母は言葉を発しなかった。
母の感情は否定しないが、何だか勿体無いし、悲しいなと私は思う。
母は自己肯定感が低いし、両親(私の祖父母)に褒められた経験が少ないからこんな反応をするのだろう。
思えば私も、幼い頃に両親に褒められた記憶があまりない。
むしろ褒められたくて、「クラスで1番早く九九を覚えた」とか「学級委員に立候補した」とか、すごいでしょアピールをしていた気がする。
当時は無意識だったけど、今思えば褒められたくて動いていたのだろう。
褒めてもらっても、受け止められない。
自分に自信がない。
誰にでもそういうことはあり得るけど、それがずっと続くのは悲しいし、勿体無い。
だから私は、褒めてもらったら素直に受け止めたいし、自分で自分を認めてあげられる自分でありたい。
そう願った、11月最後の水曜日だった。
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