政権の終わりに思うー忖度現象と真の教養
2020年8月28日。安倍首相は持病の潰瘍性大腸炎が悪化し職務遂行に支障がでる恐れがあることを理由に退陣を発表した。会見での安倍首相のことばには力がなかったように見えた。意気消沈していたこともあるだろう。ただ私には、それほどに具合が悪いのだと感じられた。実は、私は潰瘍性大腸炎を20年来患っている。この病は、こじらせると出血が止まらず貧血を起こす。当日のニュース映像には、朝の閣議で元気そうだった首相が、夕方の会見ではあの状態になる。「ああ、僕もそうだったなあ」と思いながら会見を