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佐々木 明
2016年6月30日 21:08
曇った朝 目を覚ました立ち上がって 上を見た天井が見えたんだ 青空が見たかったのにつまらないやと 目を閉じた雨降る昼 目を覚ました窓辺に座って 空を見た雨の粒を見てたんだ青空が見たかったのにつまらないやと 目を閉じた霧煙る夜 目を覚ましたベッドにもぐって 窓を見た白い霧が見えていた青空が見たかったけどしょうがないねと 目を閉じてさよならっ
2016年6月17日 23:48
ある日、白い箱を貰った。 僕はそれで、箱庭を作ることにした。 僕はたっぷりの土を、白い箱に詰め込んだ。 そうして、緑色の苔をたっぷり植えた。これでよし、と僕は笑った。 ある日、土を詰めた箱庭にあきた。 僕はそれに、何か新しいものを加えることにした。 僕は小さな花を選んで、箱に植えた。 それから、小さな木も植えた。 これでよし、と僕は言った。
2016年6月16日 19:02
ベッドの上で夢を見た うるたぁるへと、行く夢を うるたぁるは猫の都 夢の中の都 あたしそこへいって、君とあそぶ夢を見た 銀のつみきと、金のまりで遊ぶ、猫の夢 地の底下る 階段と 雨音響く、静かな祈りにいざなわれ うるたぁるへと、地の底下る、夢を見た。 ベッドの上で夢を見る うるたぁるへと、行く夢を うるたぁるは夢の都 猫の住む都 あたしそこへいって
2016年6月13日 19:11
ある時、僕は古い季節を閉じこんだ本を作った。 赤いビロードの表紙をしていて、金色の字で、君の名前が書いてある。 僕はこの本を君のために作った。 ベッドの上から動けない君のために作った。 インクには初夏の一番香りのいい若草をなぜてきた風を使った。 本の紙には、コスモスの妖精に、花びらの一等やわらかいところを分けてもらって使った。 本には春の花々の一番きれいな姿と、雪の精たち
2016年6月14日 18:59
おつきさまがほしい まあるいきんいろおつきさまほしい ぎんいろのじゃあいやよ くれないのでも、いやよ おつきさまほしい おつきさまほしい とってきておくれ まあるいのを そしたらあたし、色ガラスのコップに まっさおなソーダ水を注いでおくから そこにおつきさまをいれとくれ そしたらあたしたち、一つのコップからおつきさまのもう きっとあまいよ、かぜの