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プロフィールの重要性を考える

読み終わると、満足感を得られるのと同時に脳が思考し始める文章がある。

刺激的で、面白くて。
すぐに何か行動を起こしたくなるような文章。


その日の私は、そのnoteを読んだ後、すぐにプロフィールを変えたいと考えた。
プロフィールって大事なんだと改めて気づいたからだ。


読んだのは、イトーダーキさんのnote。

マッチングアプリの達人。

noteを開くと、こんな書き出しがあった。

これは大学を7年通った末に学費未納で除籍になった私がコピーライターになり「マッチングアプリ」で無双する話である。

マッチングアプリの達人。導入部分

マッチングアプリを無双するとはどういうことだろうか。気になる。気になりすぎる。
私は画面をすすすっとスクロールする。ちなみにスマートフォンで読んでいるので、右の親指でスクロールした。(どうでもいい)

マッチングアプリの達人と書かれているから、イトーさんがさぞかしチャラ男で、マッチングアプリでマッチしまくる話かと思いきや、サムネの画像はなんだかそうでもなさそうな雰囲気を醸し出している。

愛おしそうにぎゅっとスマートフォン越しにハグする男女。

私にはその男女が、さながら七夕の織姫と彦星のように見えた。運命の出会いを感じるようなサムネ。

しかし、マッチングアプリで無双ねぇ。
テクニック論? 自慢話?

と思ったあなた。

ふふふ。
そうじゃないんだな〜。


一見すると、マッチングアプリをどのように無双するのかというテクニック論が書かれているのかと思いきや、そのnoteには一本の映画のような、ドラマのような物語があった。


筆者のイトーダーキさんはあくまでも脇役で、主役は同期の町村(仮名)さん。しかし、イトーさんこそが、彼のこのマッチングアプリ無双物語の鍵を握っている人物なのだ。いや、鍵なんてもんじゃない。イトーさんはこの世界の神のようで、手のひらで全てを転がしていた。

かくいう私もイトーさんの文章に転がされながら、物語の最後まで連れて行ってもらい、綺麗な着地をし、心地よく「♡」を押した。

話は町村さんとの出会いから始まり、町村さんがマッチングアプリを始める経緯が語られる。しかし、マッチングアプリを始めたものの上手くいかない町村さん。それを聞いたイトーさんはこう言うのだ。

「よし、町村、分析は完了。傾向と対策はばっちり。いまからキミのプロフィールを魔改造する」

本文より

キャー!
かっこよ!

/
キャー♡ イトーサン!! (E)✨✨✨
\

仕事ができる感じがビシバシ伝わってくる。

そのイトーダーキ氏の手腕により魔改造されたプロフィールを掲載した結果、どのようなことになったのかは、ここでは語らない。読めば分かる。


私はこのnoteの記事を読み終えるとプロフィールの重要性について考え始めた。

人は見た目が9割。

そう言われているメラビアンの法則では9割(90%)のうち、55%を第一印象が占めていると言われている。対人であれば当然見た目や雰囲気、noteであれば記事やサムネ、料理であれば料理名や見た目、マッチングアプリであれば写真やプロフィールといったところだろうか。

noteの1記事を読んだだけではプロフィールまで確認することは少ないかもしれない。しかし、記事に興味を惹かれた時、プロフィールを確認することで、その人に対する印象がぐっと深まったり、さらに興味が湧いたり、ちょっとフォローしてみようかという気にになるのかもしれないなと思った。


少し話は変わるが、先日、私は龍眼ロンガンというフルーツをスーパーで見かけた。

龍眼の存在そのものを知らなかった私は、それを一瞥した時、それがフルーツだとは思わなかった。茶色くて丸いそれを見て、「なにこれ? 芋?」と思った。

しかしパッケージの断面写真と爽やかな甘さとプルっとジューシーな食感ですという一文を読んで、それがフルーツだと理解した。

名前と見た目だけでは、どのような中身なのかは全く想像がつかない。
けれど、説明が入ることで、どんなものなのかを想像することができる。説明文を読み、爽やかな甘さも気になるし、プルっとジューシーな食感も気になるなぁと私は思った。



でも、私はすぐには手に取らなかった。


龍眼の味が自分の好みかどうかがわからないからだ。食べてみたいけれど、これだけの量を食べれないかもしれないなぁと思った。甘くてプルプルジューシーと言うことがわかったが、味がイマイチわからない。

私はすっとスマートフォンを手に取る。画面を開き、検索窓に龍眼と入れる。ちなみに文字入力はローマ字入力派なので、両手の親指でタップした。(どうでもいいリターンズ)

検索の結果、どんな味かが想像することができた。

ライチの味をより濃厚にしたような甘さ。
それでいて後味はすっきりとしておりムクロジ科の中でもお手軽で親しみやすい美味しさです

豊洲ICHIBA

ライチっぽい味らしい。
ライチが好きな私は、龍眼を手に取りレジへと向かった。

帰宅後すぐに、龍眼を冷蔵庫に入れる。冷やしておいて風呂上がりのデザートとして食べてみようと思ったのだ。風呂上がりに冷蔵庫から龍眼を取り出し、指を使って皮を剥いてみた。すると指で簡単に皮が剥けた。皮をペリペリと剥くと、プルっとした果肉があらわになる。ガブリと果肉を口に入れると、パッケージの一文のとおり、甘くてジューシー。ライチっぽいけど、さっぱりしていて美味しい。プロフィールと違わない美味しいフルーツだった。


マッチングアプリやnoteの記事とは違うかもしれないが、龍眼を一つの例にとって考えてみる。

① 名前や見た目で気になる
② 興味はあるが、イマイチどんな中身かわからない
③ 魅力的な一文は添えてあるが、ほしい情報が足りない
④ 欲しい情報があると、一気に手に取りやすくなる

マッチングアプリを無双する際も、傾向と対策をバッチリとって、イトーさんはプロフィールの作成に挑んでいた。


これはきっと、noteやいろんなところにも応用できるのではないかと思った。

もしかすると広告業界の方や物を売るお仕事をされている方には当たり前の思考なのかもしれない。
私はそういった考えを持って仕事をしたことがなかったので、なるほど、と思った。


魅力的なプロフィールか〜。
まずは自分の売りがどこなのかを考えないといけないし、どういう人がそれに魅力を感じるかも分析しないといけないよね、と思ったりもした。それに、見た人がどういう情報を欲しているかも。う〜ん。難しい。


この記事は、そういったプロフィールを無双するところも面白いのだけど、それだけではない。
物語としても面白いのだ。


このnote、創作じゃなくてエッセイなの?
創作でしょ〜(ツンツン)


って疑ってしまうくらいに、ドラマなのだ。

そもそも、無双しようと思って無双できるもんじゃないし。すごい、すごすぎる。カッコイイ。イトーさんご自身が無双はしているものの、あくまでも同期の町村さんを応援する裏方として徹底して行動されている美学も素晴らしい。

なんかいい。うまく言語化できないけど、最後まで読んで、また最初から読み直したくなる感じもいい。まさか伏線がはられていたなんて。



それにしても、プロフィールにおける塩分濃度ってなんですか?
そもそも、ウインクって普通にできますか?
私、両目つぶっちゃうんですけど。


あ〜。どんな風にプロフィール書き直した方がいいんかな。もっかい読んでこ。


↑私の話が長くなったので、もっかい貼っときます


しかし、自分のことって自分がいちばんよくわかってない気がするなぁ。










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