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書き方と生き方は、すこし似ている気がする。

私は無意識に、マイルールを定めていたりする。

例えば、朝起きたら口をゆすいで、常温の水を一杯飲むとか。
服も靴もカバンも、原則、黒しか持たない、とか。
納豆をかき混ぜる時は、プラスチック容器に箸が触れないように混ぜるとか。

考え出したら、キリがない。
人から見たら、謎のこだわりかもしれない。でもそれはきっと、私にとっては大事なこだわり。マイルールが積み重なって、"私"ができているんだと思う。



じゃあ、書く時のマイルールは?



もしかすると、書く時のマイルールが、文章における私をかたどっているのかも知れない。




📝 お出かけのルール


ふだんの私は、見た目をとても気にしている。

服装は、黒。シワのつきにくい、手入れが楽な素材。
きちんと見えそうで、着ていて苦しくないもの。

アイラインは長めで、口紅は赤。マスカラは二度塗り。つけまとマツパは興味なし。マスカラはウォータープルーフで、しっかり伸びて上がるもの。

姿勢は正して。仕事の時は、足元にヒール。オフの日は、お気に入りのスニーカー。
耳にはイヤーカフ。口元は、笑顔を心がけて。
接客時はゆっくり話して、声は明るくハキハキと。大事な説明をする時は、少し落ち着いた声色で。普段はテキトーなことをペラペラ、足取りもノロノロ。



じゃあ、文章で気にしていることは?



☑︎ 字下げはしない

WEBの文章では一般的に字下げしないのが主流だと聞いたので、スタンダードに合わせている。個人的にはどちらでもいいけど、主流に合わせた方が、読みやすいのではないかという、なぞのこだわり。
なので、縦書きを横書きに変換する時の、めんどくささのハンパないこと!

☑︎ ゴシックを選択

可読性では明朝体。視認性ではゴシック体。
これは完全に個人的な好みなのだけど、私は視認性を優先してゴシックを選んでいる。
縦書きだと明朝、横書きだとゴシックの方が個人的にスムーズに読める気がする。

可読性とは読みやすさ
視認性とは認識のしやすさ

☑︎ 改行ポイント

字下げがないので、縦書きの際に改行するタイミングで、一行開ける。文章のまとまりごとに一行あけるマイルール。
ボケやオチ、話のテンポを変えたい時は多めに余白をとるために、数行開ける。
できればスマホでスクロールする時に、文字が見えていないくらいに開けたい。

☑︎ スマホで確認

私がスマホでnoteを読んでいるので、最終チェックはスマホで。
日記は1回。それ以外は納得するまで。
漢字とひらがな、カタカナはバランスよく。似た形の文字が続いたときは、漢字をあえてひらがなにしたり、読点を入れたり。

必ず、音読して確認。
文章を“かたまり“で読むタイプの方や、音で読むタイプの方、いろんな読み方がありそうなので、できるだけ、たくさんの人に読んでいただけるように、読点、句点の位置、主語述語の距離に、漢字の量にはこだわりたい。
音読した私が、すんなり読める文章を目指して、句読点をつけたり、はずしたり、ラジバンダリ。

☑︎ 太字は使う?

基本的に、強調文字は使わなくていい文章を書きたい。でも、オチやボケはあえて使っちゃうかも。サンシャイン池崎をリスペクトして、大きな声を出せば面白くなると信じている節がある。

くーぜんぜつごのーーーーーーー!

☑︎ 写真もアクセントに

白と黒の世界に色が入ると、それだけで鮮やかになる気がする。綺麗なイメージや美味しいイメージを、文章だけで表せたら最高で最強だな、と思ってるけど、そんな技術はないし。
文章からイメージして欲しいときは、文章の後に写真、写真からイメージを膨らませて欲しいときは写真が先。
そんな感じで、差し色を入れていきたい。

☑︎ 総じて

文章は見た目が9割、と思っている節があるのかもしれない。目に入るものは、好みのものであって欲しい。好みの文章を見かけると、価値観が近しいような気がして、勝手に親近感を抱いてしまう。
自分がいちばん最初の読者。自分が好きな文章を書きたい。鏡を見た時に、今日のメイクもいけてるねぇ、結構いい感じ、と思えるような。



📝 選ぶルール


好きな食べ物は、あまり変わらないような気がする。ビールにカレー、お肉に揚げ物、ナッツにスイーツ、チョコレート。
苦手なのは、ゲテモノ、脂身、鶏皮、ピータン。なんとなく、ぐにゃっとしたものは、難しい。

新しいものは試したいし、誰かがオススメしてたら、めちゃくちゃ気になる。

身につけるものは黒一辺倒だから、アイテムは赤とかピンク、オレンジとかビビットな色が好き。もふもふフワフワも大好き。キャラクターものも好きだけど、流石に遠慮しちゃうお年頃猿荻レオン、44才♡なので、こそっと見えないところに忍ばせたい。

高いものは買わない。

なぜって、すぐにダメにするから。基本的に使い捨て。着倒したり、使い倒したら、新しいものを買うようにしてる。プチプラ最高。ミニマリストになりたいような、なりたくないような。

ものは減らしたいのに、楽しそうなおもちゃとかを見つけると、ついつい手が伸びる。
あとは、新しい物好きだから、無駄に色々試して、結局、使わないものもたくさんある。

割引大好き、セール大好き、ミーハー最強!



文章だったら、どんなの選ぶ?


︎︎︎︎☑︎ 日記

日記は、書くのも読むのも好き。人の日常は、私の非日常。素直に書かれた文章が心地よくて、読みやすい。リズム感、語感、思考、哲学。遊びやくだらないことが大好き。楽しいの大好き。
日記は、普段着の文章。
その人そのものが現れている感じ。だから私も、できるだけすっぴんの日記を書けるようになりたい。

︎︎︎︎☑︎ エッセイ

日記より少しだけこだわって、自分のことを表現するのがエッセイのような気がしてる。
よそいきの文章。
演出をしたり、押したり引いたり。嘘はないけど、私小説のような。くだらないこともできるだけ入れて、こっそりと自分の大事な哲学も入れたい。
湿度のあるエッセイを読むのは好きだけど、私が書きたいのは、カラッとしたエッセイかもしれない。
どんな人に見られたい?ってたずねられたら、眉間に皺を寄せて難しいことを考えていそうな人より、目尻に皺を寄せて、アホみたいに笑ってる人に見られたい。

︎︎︎︎☑︎ 小説

エンタメ小説が大好き。純文学はあまり読まないかもしれない。ホラーは怖くてお風呂に入れなくなるから、苦手。エログロも読めない。ちょっとお気楽でワクワクするようなのが好き。ミステリーも楽しい。ファンタジーも好き。頭の中を、どこかにつれてってくれる話に惹かれる。そして、できればハッピーエンドで。能天気に過ごしたい。
そういう小説が読みたいし、そういう小説が書きたい。でもたまには、いっぱい泣きたい時もある。そんなときは、犬か子どもで泣いています。

︎︎︎︎☑︎ ビジネス書

ビジネス書大好き。小説は元気な時に読むことが多いけど、ビジネス書は元気じゃない時に読みたくなる。カラッとしていて、淡々としているのがいいのかもしれない。哲学・思想なんかが特にいい。哲学のわけのわからない感じがとても好き。全然わからなさすぎて、理解できない。
世の中はわからないことだらけだと思っているのが、楽しいのかもしれない。

︎︎︎︎☑︎ 詩・写真集

白黒もカラフルも、どちらもいい。何を切り取って何が見えるのか。自分が見えない世界を知りたい。言葉遊び、切り取り遊び。
音とリズム、切り取り方。同じものを見てても、違うものが見えてるのがパキッとわかる気がしてる。とはいえ、なんとなく雰囲気だけでいい感じに書けたり撮れたりすると満足しちゃう。めっちゃ奥が深そうですよねぇ。難しそうな世界だなぁ。

☑︎ 総じて

読むのも書くのも、カラッとした、テンポの良いものが好きなのかもしれない。そういう文章が、私は読みやすいと思ってるかも。湿度のあるしっとりとした文章はとても好きだし、ステキだけど、私が書かなくてもいいかなと思っている節がある。
能天気で生きていたいし、能天気に見られたい。手に取りやすく、誰でも楽しめるものが、安心できるのかも。ドキドキよりもワクワク優先。
自分でもそういうものが書けたらいいな、と思っています。


📝 おしゃべりのルール


お話しする相手が、誰かによって、おしゃべりのルールが変わるかもしれない。

思ったままを伝えても大丈夫だと信じている相手もいれば、しっかり準備してお話ししたい方もいる。家族に話すのと、友達に話すのと、お仕事の場所で話すのと、お客様と話すのと、どれも違う気がしてる。

全部おんなじ私だけど、話し方はきっと違う。
多分、スピードもトーンも違うんじゃないかな?



書くときも、違っていいんじゃない?



☑︎ 日記

推敲はしない。考えたままを書く。noteで書く日記は、今日はこんなことを日記に残そうと思った出来事だけをイメージして書く。「今日ね、こんなことがあってね」という気持ち。
出来事じゃなくて、自分の考えていることを整理したくて日記を書く時は、特に何もイメージしない。勝手に指が動くのを待つだけ。いつの間にか、自分でも考えていない結論を、指先が導き出してくれるのを待ってる。

☑︎ エッセイ

書きたいことを、ちゃんと考えて書く。
自分の大事にしてることを、少しだけエッセイに入れたい。大事にしてることを読んでもらうために、少しだけ、恥ずかしいことを書くことが多い。例えば、オナラが出ちゃったとか。恥ずかしいから、ほんとは言わなくてもいいけど、なぜか書いちゃう。自分の話を聞いてもらうためには、自分がどんな人かわかって欲しいという気持ちがあるのかもしれない。興味を持ってもらいたいのかも。自分が一方的に話をされても、あまり頭に入ってこないタイプだからかもしれない。

ちなみに、書きにくい話は、自分の中でしっかり消化してから書くことにしてる。重い話とか悲しい話とかは。どうしても、生の状態で書くと、私の場合、主張が強くなる気がする。誰かの主張を読むのは好きだけど、自分の主張を読むのは苦手。「それって、あなたの感想ですよね」と私の中のひろゆきとひろゆきがバトルする。それに、私は能天気でいたい。だから消化してから書くのが、マイルール。過去の私の話だったら、今の私がフォローしてあげられる気がする。どうしても吐き出したい時は、紙に書く。消化できる時は、きっとくる。

☑︎ ショートショート・短編

何も考えない。ただ、座る。よくわからないけど、文字数だけ頭に入れて、適当に書く。文字数が達成したら、頭から読み直す。面白そうなフレーズとか、使えそうな展開とかをピックアップして、構成を作り直す。最初に書いたものの原型を、とどめていないことがほとんど。
アイデアなしでも、なんとかなる。

☑︎ 小説(中編・長編)

プロットを作ることが多い。
資料がいる。伏線を張りたい。時系列も考えたい。あれもこれも書きたくなる。だからノートにアイデアをいっぱい書いてから、書き始める。起承転結をバッチリ決めて、頭の中でしっかりイメージを作って。イメージをそのまま文字に起こす感じ。

でも、最近はこれでいいのかな?と思い始めている。どうしても、伏線を張りまくりたくなって、最初が盛り上がらない気がしている。間延びしすぎ。現在、書き方を模索中。

☑︎ 総じて

勢いで書くことが多い。しゃべる時もあまり何も考えてない。気づいたらしゃべってるし、気づいたら書いているタイプかもしれない。
でも、「これは!」みたいな時は、構成も考えているような気がするけど、紙に起こすことはほとんどない。繰り返し繰り返し、脳にこびりつくぐらいに妄想をして、そこで残ったものだけが文字になる。忘れていくようなことには、あまり興味がない。そのうち書きたくなったら、思い出すだろうと思ってる。オチもパターンも不要。好きなように書くのが楽しい。

書きたいことがあれば、イメージ優先の文字起こし。文字にどこかにつれてってもらいたい時は、頭を空っぽにして、感覚頼み。

1,000文字書くのに、15分が目標。
日記は1,000字以内と、自由に書いて10分が目標。
大体、1時間座って2,000〜4,000字書いてる感じ。
読み返すのと、書きなおすのに時間がかかってる気がする。


📝 まとめ


生活してる時も、書いている時も、日頃からずっと、楽しいことを探してるんだろうな、という気がしてきた。楽しい、美味しい、ワクワクを体験するためのマイルール。

好きなもので囲まれたいから、できるだけ負の感情は排除したいと思っている気がする。そんなことできっこないけど、もしかしたら、考え方次第でなんとかならないかな、と能天気を目指してる。

だから、文章にもそれを求めているような気がする。

マイルールはいつだって変わっていくから、きっと今のマイルールもそのうちに変わるだろう。だって、ちょっと前までは、毎朝ラジオ体操やってたんだよね。でも、愛犬を家に迎え入れたら、やらなくなったし。ビールは一本だけにして、あとは焼酎を飲むなんて決めてたけど、いつの間にかビールを3本飲んだら焼酎を飲むことにしちゃっているし。

私のルールなんて、所詮そんなもの。

「楽しければ、なんでもいいんじゃない?」
今日も私の心の中で、所ジョージがケタケタと笑っている。


注)この夏から、心に所ジョージを飼い始めたことをお知らせします。





ヤスさんの企画 #私の書くルール  に参加しています。

この企画に参加するにあたって、質問ありますか〜?とXでポストしたり、つぶやいたりしました。ありがたいことに、いくつも質問をいただき感謝感謝です!
ちゃんと、答えられたかな〜?
もし、ここ答えてもらってない!とかがありましたら、コメントください。コメントでお答えします。

ヤスさん、素敵な企画をありがとうございました!








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