限定に弱いので、北海道限定のビールを買ったら、かっこいい大人になりたいと改めて思った。
限定。
なんと魅力的で誘惑的な言葉。限定。その気もないのに、限定と言われるとついつい手にしてしまう魔法の言葉。
その日の私は、いつも通り、晩御飯を仕入れるために買い物をしていた。ところどころいつもと違うラインナップの商品が陳列棚に並んでいる。
なんだか北海道の商品が多いなぁなんて思いながら見ていると、ポップに北海道フェアと書いてあった。
北海道フェア!
なんて魅力的な響き。わが町福岡からは、遠く遠い北の大地。
そこでしか買えない商品を、いつものレジカゴに放り込めるなら、私は迷わず北海道フェアの商品をカゴに入れる。
ということで、ビールも北海道限定と書かれているサッポロクラシックと、網走ビールをカゴに入れた。
丸くなるな、⭐︎星になれ。
サッポロビールといえば大人エレベーターのCMが印象的だ。
私はあのCMを初めて見た時、カッコ良すぎて感動を覚えた。星になりたい! なんて思ったし、今でも大人エレベーターのCMがテレビで流れると、必ず最初から最後までちゃんと見てしまう。
あの短いCMの中に、星のようにキラキラと輝く大人たちの美学がぎゅっと詰まっていると感じている。
あっさりと一文で語られる美学。
そこに辿り着くまでのプロセスは語られない。しかし、丸くなく尖っていて、それでいて輝くまでの歴史は必ずある。勝手にその一文の向こう側の物語を想像して、私は胸が熱くなる。
かっこいい大人になりたいな〜、なんて。
グラスに注いだ北海道限定のサッポロクラシックは、すっきりとしていて喉越しがよかった。すっきりしているのに、ちゃんとしっかり味もある。
一言で言うと、うまい!
なんで六缶パックを一つしか買ってこなかったんだよと、私はすぐに後悔をした。北海道の皆さんは、日頃から美味しいビールを飲んでいるのね〜なんて思いながら、ぐびぐびとサッポロクラシックを飲み干した。
自分の美学ってなんだろうな。
網走ビールはなんと淡い海の色!
ビールというより、ビールっぽいアルコール飲料といった感じだろうか。こちらもあっさりとした印象だった。
北海道、行きたいな〜。
サッポロビール園でジンギスカン食べながらビール飲みたい。
昔、札幌で食べたジンギスカン、めちゃくちゃ美味かったんだよな〜。
ああ、ジンギスカンでビール飲みたい。