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Grade 9: 28th October - The day
THE DAYです。
いよいよ。
金曜日の放課後。Eくんは他校とのバスケ試合があった。
待ち合わせは19:00とか。
本来の予定では繁華街で会って、映画Flight Planをみるはずだった。
当初はIちゃんとスターフィッシュくんも一緒に来るはずだったけど何かしらの理由があって結局(というかやっぱり?)Eくんと二人だけということになってた。
なんだけど、Iちゃんとかとんぼちゃんが一緒に試合も観ればいいじゃん!と。(二人ともバスケの部活をやってて、ただ試合はBoysチームだけだったと思うけど応援しに行くんだと)
んまーそれもそうなのかなーとおもい私は夜Fちゃん家でのお泊まりもあるしで一旦家に帰って着替え、お泊りのものを持ってまた学校へと向かった。
とんぼちゃんに対戦相手のインターってどやっていけばいいの?!とSMSしながら急いで向かった気はする。
やっぱ海外なのでバスは時間通りに来ないのが常。
私は想定より遅れてた。だからもう場所もいまいちわからないし、バスは諦めてタクシーに乗って試合相手の学校へ行ったらしい。
※補足:タクシーも当時は少なくてもお手頃価格でバスが来ない時や面倒な時など気軽に利用してた
残念ながら私が到着した頃には試合はほぼ終わってて、Iちゃんやとんぼちゃんとやっと着いたよー長かったよーなんて話したりしてすぐにEくんと合流した。
![](https://assets.st-note.com/img/1671587392875-Ttjb9kPRvo.jpg)
こうやって当時の写真見るとめちゃくちゃ子供だなあ
Eくんどんな服着てたんだっけなー。
赤っぽいチェーンでジーンズに繋げた黒い長財布をおしりポケットにいれてるのが印象的だった気がする。
多分当時日本で流行ってたんだろうね。Pumaの白いメッセンジャーバッグと、バッシュ入れ持った彼と一緒にタクシー乗り込んで目的地の繁華街へ向かった。
ちなみに自分の服装はなんとなく覚えてるよね、、当時お気に入りだったデニムのスカートに、流行ってたチェーンのベルト、あとトップはオレンジ系の何かだったかなあ。
タクシー乗り込む時にMarioくんとかHageが冷やかしてたっけ。
タクシーの中はほんとーに緊張しかなくて。
昨日初めて登校しただけだったし、タクシーは密室だし、こんな近くに座ること同じ学年じゃないから初めてだったし。
たかが一歳されど一歳。このときの「年上」は本当に年上だったから。
試合どうだった?とかごめんねーわざわざタクシー乗って来てもらっちゃってーとか映画観れるかなあとかそんな話をしてたんだろうなあ。
結局、観たかったFlight Planは満席すぎてみれなくて。
何か別の映画を観たみたい。何を観たんだっけな。
![](https://assets.st-note.com/img/1671590798280-IODOlj1pR6.jpg)
住んでた国は映画がお手頃な価格で観れたから、学生時代のデートの定番だった。
それに今思うとEくんも私も映画が好きで、お互いにそれぞれ結構な頻度で観てたんだとおもう。
仕方がないから映画観るか〜とかじゃなく、本当にこれ観たい!という意気込みだった。
開場するまでのあいだ、映画館前にいて次回公開のポスターとかを二人で眺めてたきがする。
ちょうどDisneyのChicken Littleの宣伝が頻繁にやってる頃で、このニワトリがSおりちゃんに似てるねってソフィアちゃんとFちゃんと話をしてるんだよってEくんに教えてあげた。
![](https://assets.st-note.com/img/1671669985448-2XtuE5ywbj.jpg?width=1200)
映画を観た後、まだまだFちゃん家に行くまで時間があったから同じ街の日系デパートに移動した。
地下にあるコーヒーチェーン店に行って、ちょうど余ってた二人席に向かい合う形で座った。
椅子と椅子の隙間につけてたチェーンベルトが挟まって大変だったな。
そこで、いろんな世間話をした。いつこの国に来たとか、Leadership Campはどうだったとか、たぶんそんなところ。
そして少しの沈黙。店内はおしゃべり中の人で溢れててガヤガヤして聞こえにくい。
「僕と付き合ってくれますか?😊」
すごく照れながら言われたのだとおもう。
お互い覚悟してたけどいざとなったら頭の中が真っ白すぎて実際なんて言われたのかなんて答えたのかも記憶が一切ない。
よろしくお願いします って言ったのかも。
面白いのが実はこの場に、途中でGrade9に入ってきた鹿が居合わせてたらしい。
2人ラブラブで話してたとこ見ちゃったって後日MSNで言われてた
思ってたよりあっさりで思ってたよりあっという間で
恥ずかしさのあまりぎごちない空気が流れてた。
Fちゃんからは来るのは何時でもいいよ、Eくんと楽しんでおいでって言われてた。
20:00とか、ひょっとしたら22:00回ってたのかもしれない。
絶対普段だったら出歩けない時間にEくんと一緒に帰りのバスを待った。私を先にバスに乗せて、Eくんとはバイバイした。
Eくんはこのあと、MLBくんからちょうど連絡があって彼の家に遊びに行ったんだそう。
「ずっと一緒にいたところ1人の家に帰っても寂しいなーと思って」だそう。
そうだ、Eくんって寂しがりやだったな。
私は家に帰ったら家族がいて、彼にはYHくんとホストファミリーだけで本当の家族はいなかったからな。
付き合って1週間くらいの11月2日。
私とEくんはこういってた。
![](https://assets.st-note.com/img/1671605738226-Yy8kfVxEKx.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1671605738566-UuCiS4sEVC.jpg?width=1200)
結末を先に言おう。
私たちは別れる。あまりにも突然に、始まりのときのようにあまりにもあっけなく。
でも9月くらいからw
Sarryちゃんしか目になかったじょーいw
一人で恋してたーw
それからよく俺Sarryちゃんのほうみてたよねー。。。
いつから?きっかけは何?と私から聞いてた。
このMSNでの発言は、今後の展開を知ってる現在でこそ皮肉で、未来予知のようでもあって、滑稽だ。
でも君が僕に突き通してた嘘を諦めた日
それが来るのを感じたんだ
未来がまた一つ、ほらまた一つ
僕らに近づいてる
I love you and I love you and I love you
ここでいう「君」は私で、私は「僕」に嘘をついてたわけではなかったけど、Eくん、つまり「僕」からしたら嘘をつかれてたのと同然で。
少しずつ「それ」が近づいてるのを当時の「僕」たちは知らなかった。
「未来」へのカウントダウンまであと
2ヶ月と12日