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さらば、noteを書く理由

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誰得のマガジンなんだという感じで恐縮ですが、わたしがnoteを書く理由や自己紹介的内容について書いた記事をまとめました。
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#自己紹介

「創作と仕事」の壁をぶち壊す(4/6)【さらば、noteを書く理由(17)】

「創作と仕事」の融合というテーマで考える記事の4回目です。 1ではここ数年、 担当編集がいる状況で物語を作って、色々なことを考えた。 経営と戦略を学ぶ中で、色々なことを考えた。 というふたつの変化があったことを書き、2と3ではひとつめの項目について具体的な内容を書きました。 今回と次回では、ふたつめの項目について書いていきます。 1~3はこちら。 かつては「仕事ができる」と言われた過去の栄光的な意味で言う意図は一切ありませんけど、わたし、以前はどちらかというと周囲か

「創作と仕事」の壁をぶち壊す(3/6)【さらば、noteを書く理由(16)】

1、2はこちら。 荒削りな熱量と作品の質「じゃあ、作者の苦労は作品の質に関係あるのか?」というのが、次に考えるべきことです。 例えば「別に作者がどう試行錯誤しようが、執筆時に面白さを感じていようが、表に出ないならなんの価値がある?」というご意見なんかはごもっともだと思います。 でもわたしは、「作者の試行錯誤は作品に表れる」と考えています。 「なんとなく行きたい方向は見えてるけど、そこまでの道筋が見えてない。こっちでもない、あっちでもないと苦しみながら、ようやく見出したル

「創作と仕事」の壁をぶち壊す(2/6)【さらば、noteを書く理由(15)】

1はこちら。 編集者によって、幻想が打ち砕かれる特に驚きの事実ではなかったのですが、編集の方からいただいた数々のコメントは、仕事として捉えるとごくごく初心的な、当たり前のことが多かったです。 曰く、想定読者を考えようとか。 曰く、感情移入させたい読者に近い属性(年代とか性別)の主人公にしようとか。 曰く、はじめに「誰がなにをする物語を書くのか」をはっきりさせようとか。 曰く、プロットを書こうとか。 曰く、前半のもっと早い段階で物語を動かそうとか。 曰く、起承転結の転であま

「創作と仕事」の壁をぶち壊す(1/6)【さらば、noteを書く理由(14)】

こんにちは、さらばです。 ここしばらく「さあ、ひととしての次元を上げるときがきた」から始めて、文書きとしての現在地、仕事人としての現在地を書き連ねてきました。 今回からは、いよいよ"わたしが考えたいこと"の本丸である「創作と仕事」の融合みたいなことについて書こうと思います。 創作と仕事は交わらないもの、だったそもそもの話、わたしにとって長い間「創作と仕事」はほぼ交わらないものでした。 大学時代、わたしにとって創作は「心のままやるもの」で、そうでなければやる意味がないも

「わたしは仕事ができない」と自覚したい:仕事人としての段階(6/6)【さらば、noteを書く理由(13)】

1~5はこちら。 ビジネスパーソン一年生前回の結びに、 と書いたんですけど。 や、自分で「なんて当たり前過ぎることを書いてるんだろう」と少し呆れるのですが、そんな当たり前過ぎることが以前は解っていませんでした。 そして、心構えが変わったことと、実力がつくことは全く別の話です。 わたしは今も「ろくに成果も出せない仕事人」で、師匠に、 「成果出た?」 と訊かれるたびに心臓が「ひぃっ」となります。 でもそんなわたしを見て師匠は、 「ま、ようやく少しビジネスパーソンにな

「わたしは仕事ができない」と自覚したい:仕事人としての段階(3/6)【さらば、noteを書く理由(10)】

1、2はこちら。 それなりの実力と経験を積んできた……はずだったそれまでわたしは仕事の上で、あまり低い評価を受けたことがありませんでした。 もちろん自分が並外れて優秀などとうぬぼれたことはありません。ただ、創作を続けるために、一定以上の成果を出し続ける必要があると考えていたわたしは、おそらく周囲よりはストイックだったのでしょう。 仕事の内容としては、広い意味でずっと「企画」をしてきました。 働く部門や拠点、厳密な意味での職種は何度か変わり……商品の企画をしていたこともあれ

「わたしは仕事ができない」と自覚したい:仕事人としての段階(2/6)【さらば、noteを書く理由(9)】

1はこちら。 できれば働きたくないハードワーカー前回の話と矛盾するようなことを言いますが、わたしは「できれば働きたくない」人間です。気ままに創作だけをして生きていられたら……というのは今でも時折夢想します。 ただ、現実的にはふたつの理由で、それは叶わないと思います。 ひとつはわたしが「放っておくと、ひたすらだらだらするのが大好きな自堕落人間」であること。 もうひとつは、創作を続けるためにはINPUTが必要で、仕事はそのINPUTにかなり役立つことです。 仕事をしていなか

「わたしは仕事ができない」と自覚したい:仕事人としての段階(1/6)【さらば、noteを書く理由(8)】

今回の話の前段はこちら。 お金や地位より欲しいもの前回までは、わたしの「文書きとしての段階」について書きましたが、今回からのテーマは「仕事人としての段階」です。 以前にも何度か書きましたが、わたしが勤め人として働く理由は、 です。 そしてそのための仕事のスタンスとしては、 みたいな感じだと書きました。 こんなわたしが仕事に求めるのは、年収アップでも出世でもありません。 や、もちろん収入は多いにこしたことはないですが、富裕層の生活みたいなものには全く興味がないです。

11年10作+7年20作:文書きとしての段階(3/3)【さらば、noteを書く理由(7)】

1、2はこちら。 今は第2部3章の手前商業的な意味で成果が出なかったことはそれなりに残念だと思いますが、個人的にこの3年はとても有意義だったと感じています。 まずプロットを作ってから書くことの様々な効能を実感できました。 プロットが固まっていさえすれば、執筆自体は仕事をしながらでもひと月でいける、ということも解りました。 編集のひとに向けて、売れることを考えて物語をつくるという意識を経験しました。 色々な意味で実力が上がったことは実感するのですが、それでもBefore A

11年10作+7年20作:文書きとしての段階(2/3)【さらば、noteを書く理由(6)】

1はこちら。 第2部2章は商業志向それまでのわたしの執筆スタンスと言えば、第1部から数えて15年以上 「好きなものを好きなように書く」 以外の何者でもなく、当然の帰結として売れることは考えていませんでしたし、その努力もしませんでした。 これまで他の記事で何度か書いてきたとおり、他人の評価を気にすることで書くことが楽しくなくなったり、書くことをやめてしまうことになると、人生にとって損失が大き過ぎるという考えが基本にあります。だからとにかく書き続ける、書き続けられる自分であ

11年10作+7年20作:文書きとしての段階(1/3)【さらば、noteを書く理由(5)】

今回の話の前段はこちら。 文書きとしての段階プロフィールにも書いているとおり、わたしは18年以上物語をつくり続けているのですが。 かなりざっくり分けると、最初の11年間と次の7年以上(現在進行形)でだいぶ内実が異なります。 そこで、便宜上前半11年を「第1部」、後半7年以上を「第2部」と呼んでおおまかな流れを書こうと思います。 第1部:11年10作とにもかくにも「小説という形式で物語を書く」と決めたわたしは、手始めに5ヶ月ほどかけて一本の長編小説を書きました。 長編と言

さぁ、ひととしての次元を上げるときがきた【さらば、noteを書く理由(4)】

こんにちは、さらばです。 noteを初めて一ヶ月半ほど経ちました(特に一度も宣言してませんけど、なにげに今のところ毎日更新してます)。 はじめの三日間で自己紹介がてら、 どういう心構えで書くか。 なにを書くか。 ということを書きました。 でもこれらの記事では、 どうしてnoteを書き始めたのか。 ということにはほとんど触れていません。 とは書きましたが、思い立った理由はそれなりにあります。 それをひと言で表すと今回のタイトル、 「さぁ、ひととしての次元を上げ

自己紹介がてら……創作を必要とするあなたへ(後編):創作を本当に深刻な意味で阻むのは、いつも創作以外のものだった。【さらば、noteを書く理由(3)】

こんにちは、さらばです。 さて前回に引き続き、自己紹介がてら「ここでこんなことを書いていこうと思います」的な話になります。 前回のあらすじで、なにを書くの?世の中には、物語づくりを職業にしたいひとのための書籍やWebがたくさんあります。 わたしもそういうコンテンツは好きなので、今までちょこちょこ読んできました。 内容として多いと感じたのは、以下のふたつです。 いい物語をつくるための創作論やテクニック。 いい物語をつくる上での心構え、精神論。 どちらも非常に大事だと思

自己紹介がてら……創作を必要とするあなたへ(前編):欲しいものは、はっきりしていますか?【さらば、noteを書く理由(2)】

こんにちは、さらばです。 さてさてnoteデビュー直後なので、しばらくは自己紹介がてら「ここでこんなことを書いていこうと思います」的な話をします。 18年以上物語をつくり続けてきた、けどまずわたしが何者なのかというと、特に何者でもありません。 何者でもないまま、18年以上物語をつくり続けてきました。 仕事は会社員で、事業の企画をしています。 マーケティングを伴うストーリーやシナリオをつくっているので、広義では仕事でも物語づくりに携わってきたと言えます。 ただ、わたしが言