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ガラパゴスうどん@香川-「究極の自由きまま旅」車中泊で四国一周①-



朝6時半に兵庫県と徳島県を結ぶ鳴門大橋を越えた。
首を限界まで伸ばして、窓から海を見下ろすと小さい渦潮が見えた。
ここを越えれば四国はもう目と鼻の先だ。


昨夜、人生初めての車中泊をした。
深夜のSA(サービスエリア)は意識を向けてみて初めてわかったのだけど、車中泊している車が多かった。


車中泊はSAでできるし、車中泊する人間はけっこういる。


3秒前までは知らなかったこの事実に、
また少しこの世界の秘密を知った気がして、旅人としての経験値が増えたことにひっそりと喜んだ。




車中泊という選択肢



車中泊になったきっかけは四国で行きたいところが散らばりすぎていて、なかなか旅程が決まらないことだった。



・香川でうどん巡り
・高知の南端でモネの庭「マルモッタン」
・高知と愛媛の県境の山の中にある四国カルスト
とにこ淵


うどん県香川から時計回りに回って、各目的地から大体3時間かかる…



車じゃないと行けない場所が多く、それぞれの目的地がかなり離れている。マイナーな旅先(わたし調べ)を好む傾向にあるツケがこうだ。



ホテルをどこでとろう......
というか疲れ具合ではホテルに辿り着けないかもしれない。


あっちが立つと、こっちが立たない。
ルートを変えたり、目的地を変えたり、ぐるぐるぐる、悩む悩む悩む.........



そうだ、ホテルに泊まるのをやめればいい。
もちろん野宿するわけではない。
車中泊だ。


車中泊ならホテルの場所に左右されないから、フレキシブル2度ができる。なかなか決められないわたしにぴったり!
しかもガンガン移動が可能だ。

ちょうど我が家はエルグランドというファミリーバンに乗っているから、シングル布団なら敷くことができる。


マットレスと枕と上がけ布団、車の目隠しカーテンを積んで、金曜日夜22時に愛知県を出発したのであった。

念願のうどん巡り


うどん①手打ちうどん 田村

「がもううどん」を目指して行ったけど、まさかの臨時休業。
道すがらほかの美味しいうどんを探していたら、うどんの行列を発見。

私好みのあばらやチックなお店のたたずまいに惹かれて、入ってみることに。

あら〜〜!!!
時代を感じる激渋な内装にわくわく
ここでうどんを食べる
こういう店が美味しいものを出すんですって。



開店15分過ぎ(8時40分頃)に到着するも5人並んでいた。
うどんを受け取って、出汁や薬味は自分でいれるセルフうどん。
天ぷらなどのトッピングは追加料金がかかり、自己申告で後払いする方式。



うどんをすぐそばで手打ちしてるおじいちゃんの本格さにビビり、初めてのセルフうどんに戸惑っているとおばちゃんから「あんた、なにしてんの」と呆れたような一言。



えっ





これが......うどん県の洗礼......
このぶっきらぼうな態度は、うどんに対しての真剣さから来るものなんだろう....たぶん。


おばちゃんの不器用な接客を背後にうどんをすする。名物店員(おばちゃんは名物店員さんのもよう)がいてお客さんが入ってるお店は、美味しい店と相場は決まっている。

250円
昆布の天ぷらとお揚げは各100円(だったような)



麺がブリンっとしていて、喉越しはちゅるん
出汁が薄めの、まさに麺が主役のうどん。


香川のうどんはこうでなくっちゃ!
といううどん。


昆布の天ぷらを初めて食べたけど、甘くて肉厚で美味でした。


うどん②谷川米殻店

がもううどんのお土産店のスタッフの方のおすすめ。
四国のイメージ通りの田舎風景を進む
20分ほど並んだ。
山の中にあって、知る人ぞ知る名店感ある。
単品250円
生卵をつけると追加で50円かかる


ここのうどん、なんと出汁がなかった。

醤油などの調味料が置いてあるから、かろうじてしょうゆはかけることができた。
出汁がないうどんもあるのか.....(これが本場のぶっかけうどんだとあとで知った)

TKGならぬ、TKU。
Tamago Kake Udon


うどんのバリエーションが幅広くて、作法も違うし、やっぱり香川は「うどんの国」だと思い知らされる。

ここ香川では、うどんって200種類あるねんが通じる。もはや店の数だけ「うどん」はある。


「新しいうどん体験」

これを求めてはるばる香川まで来たから、来た甲斐あったなぁ。


シコシコのコシがあるうどんにしょうゆを回し入れて、お店オリジナルの青唐辛子の調味料を少しだけいれる。
行列も納得のマリアージュ。


田村うどんも谷川製麺所もアクセスが悪く、なんとなく地元民やうどんの玄人が行く店なんじゃないかと感じた。定番のうどんを食べたい欲が募る。


うどん③手打ち十段うどんバカ一代



愛媛に行くはずが、ここのうどんと骨付鶏(後述)がどうしても食べたくて高知県から香川に戻ってきた(旅の2日目)

日曜日17時30分に着くと長蛇の列で、40分待ち。
高松駅近くの釜バターうどん発祥の地とうわさのの定番うどん店。

出汁と生卵とバター
小サイズで530円


カルボナーラうどんは食べたことがあったから、ちょっと邪道みがあるジャンクな味だろうと思っていた。

意外や意外と、上品な味。
硬すぎず、柔らかすぎずな万人受けしそうな食感に安心する。きっとここが香川のまんなか。


おみやげで買った「がもううどん」をお家で再現してみた


うどんを巡る旅の大本命「がもううどん」は臨時休業だったけど、隣にお土産用うどんが売っていたので購入した。

10分ほど麺を煮込み、一緒についていた出汁と和えるだけ。
超簡単で、超美味い。

すだちうどんとたまごバター黒胡椒ガリガリうどんに。


香川で食べたうどんのように麺にコシがあって、歯触りが良い。
麺を買って、家でお気に入りの食べ方をするのも、また楽し。


2人暮らしなのに18人前購入。
わたしたちのうどん探求の旅は終わらない。

▼がもううどんは通販でも購入可なのが嬉しい。


うどん以外の香川グルメ「骨付鶏」がむちゃうま


香川のもう一つの名物「骨付鶏」がむちゃくちゃ美味しかった。



ロングドライブ続きで夫が疲れていたので、最終日は急遽ホテル泊。


骨付鶏で有名な骨付鳥 一鶴 高松店でテイクアウトして、ホテルで食べた。
日曜日に当日予約なしで20時ごろ訪れたら、満席2時間待ちでテイクアウトしかできず。

超スパイシー
超やみつき
超キャベツうまい
思わずビールを召喚。

美味しすぎたので、骨付鶏も再現できるようスパイスを購入。
塩、こしょう、にんにく、パン粉、山椒が原料と記載があって、なんと無添加。
こんなに味が濃いのにびっくり!

このスパイスを前日に揉み込んでおいて、当日はフライパン+オーブンで焼くだけで完成。

ほんとに現地の骨付鶏そのままの味で、これも家族から拍手喝采飛び越えスタンディングオベーションだった(正直うどんより喜ばれた)
とくにとくに酒飲みの父が大絶賛していたので、酒飲みの方にぜひ食べてみてほしい逸品。

▼Amazonでも売ってたので、気になる方はぜひ。



四国旅note、続きます🚗
次回、モネの庭「マルモッタン」編。



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