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ベネチア旅行記-暮らすように旅をするベネチアの最高の過ごし方-

ベネチアを訪れるのはこれで3回目になる。


初めてベネチアに訪れたときは観光しまくりで慌しかった。
2回目に訪れたときは逆に何もしなさすぎた。
3回目の今回が一番自分らしく良い旅になった気がする。



旅をするとnoteが書きたくなる。ていうか旅先でも誰かが書いたnoteを読む。
何気ない穏やかな日常とか最近抱えてることを懸命に文章にしようとしているものとか、note始めたての人独特の遠慮がちの短い文章とか。
どんな思いでnoteを書いたのかなあと想像しながら読んでいる。


ベネチアでも結局いつもとおんなじようなことをしている...。

何度訪れても美しい「水の都」

ミラノから電車で4時間。11時にベネチア入り。相変わらず目に映る全てが美しい。

今回の旅のベストショット

すぐに喉が渇く女なのでcoopという地元チェーンのスーパーに入って飲み物を探す。

イタリアといえばレッドグレープフルーツ(偏見)
甘すぎず、苦味が爽やかでヨシ!


最初はヴァポレットという水上バスで島に行こうと思ってたけど結局行かないことにした。またもや何もしない旅が始まりそうな予感。


変な写真をばちばち撮るから、全然歩みが進まないね。

ベネチアの工芸品、ベネチアンガラスのコップがレストランに並んでる。良い。
ベネチアといえばマスク。
お店もたくさん      
ベネチアでよく見る細い道

量り売りワイン

ヴェネチアには量り売りワインとやらがあるらしい。行ってみる。

ワインが豊富
樽から詰め替えてもらえる


「白のスパークリングで、ドライで、なんか良いのない?」
そんなかんじでワインのチョイスはローカルお姉さんにお任せ。

水が入ってたペットボトルに入れてもらえた


なんと値段は1ℓ400円。今回は500mだから200円。このご時世に、なんとまあ驚愕の値段。


味も雑味がなくて、キリッとしてて美味しい。樽からの詰めたてだからか美味しい。

この「陽気になる水」をペットボトルから飲みながら散策。晴れてるしもう最高でしかない。

場所はココ!ペットボトルはお店で70円で買えるのでご安心ください。

葬送のフリーレンと世界最古のカフェ


ベネチアにある世界最古のカフェ「フローリアン」に初めて行った。いつも長蛇の列だから行かなかったんだけど、今日はすぐ入れそうだから記念に行くことに。


1700年代にできたカフェラテ発祥のカフェ。

内装が豪華でメニューも素敵で期待に胸が高鳴る。◯◯発祥のカフェはがっかり経験が多いけど、それでもこの胸のときめきは止められない。

値段は高め。


来ました。カフェラテとフローズンコーヒー。


ん?コーヒーとミルクしかないから自分で混ぜるんだ?ていうかフローズンコーヒー2400円なのに小さくない?


飲んでみる。うん、これはそうだ。

マクドナルドだ。

フローズンコーヒーなんてまさにマックのコーヒーシェイク。マックは好きだけど、2400円のマックのコーヒーシェイク。


なんでこんな美しい場所で、カフェラテ発祥の地で、マクドナルドのコーヒー化するんだろう?


はっと気づいた。
このカフェはアニメ「葬送のフリーレン」の魔族と同じだ。


「葬送のフリーレン」ではエルフの魔法使いフリーレンと、魔法のエキスパートである魔族「腐敗の賢老」クヴァールとの戦いが描かれる。

80年ぶりに封印を解かれたクヴァールは自らが開発した「ゾルトラーク」(人を殺す魔法)によってフリーレンにあっさり負ける。

魔族の中でも優れた魔法使いであるクヴァールが開発した「ゾルトラーク」(人を殺す魔法)。
その魔法をフリーレンが研究し、魔族を殺す魔法として魔法使いなら誰でも扱える一般攻撃魔法にした。

強すぎた故に研究・分析され、もはや時代遅れのシロモノになった「ゾルトラーク」(人を殺す魔法)


伝統を重んじ頭が古い魔族は、新しい魔法である一般攻撃魔法の「ゾルトラーク」に対応ができず、実力では優ってるはずのフリーレンたちにボコボコ負ける。


このカフェは魔族と同じなのかもしれない。
カフェラテの発祥地であり伝統を重んじるばかりに時代に取り残されているのかもしれない。

空いている店内を見てそう感じた。

ピアノとヴァイオリンの生演奏が
ヨーロッパらしい

ベネチア定番「イカ墨パスタ」


ベネチアに来たらイカ墨パスタが食べたい。

私にとってイカ墨パスタは気持ち悪さと美味しさのギリギリを攻めてくる悩ましい食べもの。


まず見かけが黒いのに抵抗がある。そして墨袋というイカの内臓みたいな部分を使って作られるのも気持ちが悪い。


でも食べるとなんだか不思議な甘さと濃厚さにやみつきになる。あぁ、気持ち悪い。でもやたらとおいしい。なんなんだろう、イカの内臓の味かしら。


気持ち悪いのに、つい目で追ってしまう気になる存在。イカ墨パスタ。


日本に帰ったらサイゼで食べてみるのがもう楽しみ。

サン・マルコ広場の大鐘楼から見る絶景


ベネチアにはぜひ訪れたい教会、サン・マルコ寺院がある。そのあたりにはドゥカーレ宮殿や「世界一美しい」広場と呼ばれるサン・マルコ広場がある。

サン・マルコ寺院

そこにベネチアで最も高い大鐘楼の見晴台があり、そこからベネチア全体を見渡せる絶景が見られるらしい。入場料は1人1500円。

20分並んだけど予約なしで行けました


しかもエレベーターで一気に登れる。ベネチアは本当に歩き疲れるので、エレベーターは有難い。ということで行ってみた。

ぉおおお!予想してたよりめっちゃ良い眺めでびっくり!!!

ベネチアは離島がたくさんあるのが実感できる
夕焼けのドゥカーレ宮殿とサン・マルコ広場
ベネチアの屋根はオレンジ

最近は旅に出かけても、街を見下ろせる場所には行かなくなった。今回みたいにお金がかかったり並んだりすると、ますます足が遠のく。


今回は妙に惹かれて見てみた。とっても綺麗な景色が見れて、大満足。たまにはいつもと違うことをするのも悪くない。

「世界一美しい本屋」と名乗る書店


ベネチアには「世界一美しい」と自称する本屋があるということで訪れてみた。

「世界一美しい」???
観光客は多いけど。
「世界一美しい」???(混乱)
むしろ汚い?


「Libreria Acqua Alta」(アクアアルタ書店)という本屋。イタリア語で「満潮」を意味する。実はこの名前にはベネチアらしい由来がある。
わかりやすいブログを見つけたので引用させてもらう。

アクア アルタにより、サン マルコ広場が冠水してしまうこともあるベネチア。
そう、この本たちは、冠水の被害者たちなのだ。

あえて「アクア アルタ」という名前にしたのは、地盤沈下と地球温暖化により、近年ひどくなっている冠水被害を訴えてのこと。

https://genic-web.com/articles/438691から引用


冠水しても本が濡れないように、
工夫した陳列(?)にしてある


なるほど、「世界一美しい本屋」というのは本屋の皮肉でもあり戦略だったのね。ヨーロッパらしい。


ちなみにこの本屋は本の上で写真を撮るというインスタスポットでもあるらしい。いやー濡れてるとはいえ、本の上に乗るなんて発想なかったなぁ(本好きの心の声)

19時10分発の電車でミラノのホテルまで帰る。今回は鈍行の電車。乗り換えが1回あり、22時30分ごろ無事ミラノに到着。

夕暮れのベネチアにさようなら

終わりに

今回もなにもしてないような、なにかしたような旅になった。美味しいイタリアンを食べて、美しい景色を眺めた。たたそれだけなんだけど、ベネチアはこの過ごし方で良い。むしろこれが良い。

ベネチアに行くと人々はみんな陽気でのんびり過ごしている。のんびりのんきって伝染する。

旅って「そこにいる間に何もやり残しのないように」って忙しなくなりがち。でもあえてのんびり過ごすことで発見するものってあるよね、と実感した。

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